投稿者「東方」のアーカイブ

『詩経』雲漢篇と墨子

──墨子に古義は認め得るのか 松宮 貴之 ■はじめに  私は書を中心とする古典研究の中で、その「解釈」「評価」「加筆」というものの意味について、以下のように述べたことがある(『新編 書論の文化史』雄山閣、2024年)。 … 続きを読む »

中国古版画散策 第百回

琵琶記の挿絵⑧ 時代を超えて使われる挿絵の不思議な変遷 瀧本 弘之  内閣文庫には、西廂記と琵琶記を「合体」させた版本がある。「合体」といっても具体的には『琵琶記』のあとに『西廂記』をくっ付けた形で、複雑な工夫はしていな… 続きを読む »

『革命と親密性』評 小浜正子

革命と親密性毛沢東時代の「日常政治」 鄭浩瀾 編著出版社:東方書店出版年:2024年12月価格 6,600円 現代の中国は、革命の時代から一世代以上が経過し、社会主義の日々は遠い記憶の彼方に過ぎ去ろうとしているようだ。「… 続きを読む »

広東語の学習 ~レベル別難点と克服法~

飯田 真紀  2024年6月に『広東語の世界~香港、華南が育んだグローバル中国語』(中公新書)という本を上梓した。広東語と言えば香港、となるところだが、あえてアメリカなど海外へのグローバルな広がりから説き起こし、総本山の… 続きを読む »

中国古版画散策 第九十九回

琵琶記の挿絵⑦ 似た挿絵があり、まったく似つかぬものもある 瀧本 弘之  今回は38幕(齣)「張公掃墳」(張公墓を掃く)、また「張公遇使」(張公は使いに遇(あ)う)から。  牛丞相の使者、李旺が都・洛陽から蔡邕の故郷・河… 続きを読む »