『詩経』雲漢篇と墨子
──墨子に古義は認め得るのか 松宮 貴之 ■はじめに 私は書を中心とする古典研究の中で、その「解釈」「評価」「加筆」というものの意味について、以下のように述べたことがある(『新編 書論の文化史』雄山閣、2024年)。 … 続きを読む »
──墨子に古義は認め得るのか 松宮 貴之 ■はじめに 私は書を中心とする古典研究の中で、その「解釈」「評価」「加筆」というものの意味について、以下のように述べたことがある(『新編 書論の文化史』雄山閣、2024年)。 … 続きを読む »
流賊のあだなによる呼称環境の後退 佐藤 文俊 明終末期の流賊は、陝西西北部の逃亡兵士、貧窮化した農民・駅卒等の民衆、回民等の少数民族により構成された多数の集団を指し、崇禎初年より長江以北を流動した。流賊は明の軍事力が強… 続きを読む »
琵琶記の挿絵⑧ 時代を超えて使われる挿絵の不思議な変遷 瀧本 弘之 内閣文庫には、西廂記と琵琶記を「合体」させた版本がある。「合体」といっても具体的には『琵琶記』のあとに『西廂記』をくっ付けた形で、複雑な工夫はしていな… 続きを読む »
「中国史史料研究会」について ◇研究会発足の趣旨 2018年に志学社を創業するにあたり、研究会を立ち上げようというのは当初からの念願でした。 というのも、前世紀の終わり頃から、各大学の中国史専攻などに紐… 続きを読む »
革命と親密性毛沢東時代の「日常政治」 鄭浩瀾 編著出版社:東方書店出版年:2024年12月価格 6,600円 現代の中国は、革命の時代から一世代以上が経過し、社会主義の日々は遠い記憶の彼方に過ぎ去ろうとしているようだ。「… 続きを読む »
──当事者の語りと記憶の継承を手がかりに── 大野 絢也 ◎はじめに──大戦終結から80周年という歴史的節目を迎えて 2025年8月、日本は第二次世界大戦の終結から80周年という大きな節目を迎えた。この80年の歳月の中… 続きを読む »
飯田 真紀 2024年6月に『広東語の世界~香港、華南が育んだグローバル中国語』(中公新書)という本を上梓した。広東語と言えば香港、となるところだが、あえてアメリカなど海外へのグローバルな広がりから説き起こし、総本山の… 続きを読む »
琵琶記の挿絵⑦ 似た挿絵があり、まったく似つかぬものもある 瀧本 弘之 今回は38幕(齣)「張公掃墳」(張公墓を掃く)、また「張公遇使」(張公は使いに遇(あ)う)から。 牛丞相の使者、李旺が都・洛陽から蔡邕の故郷・河… 続きを読む »
Ⅰ:二十四孝図──ふしぎで過激な親孝行 Ⅱ:資料集二十四孝図──中国版画 海の見える杜美術館 編発行:ロータスプラン出版年:2025年3月価格 3,520円(Ⅰ)2,750円(Ⅱ)※外部サイトに飛びます 本書は両冊ともに… 続きを読む »
田中 智行 さきごろ下巻を刊行して完結した『新訳金瓶梅』(鳥影社、全三冊、2018~25)をめぐって、とびきりのエピソードを書けとのご依頼。芸もなくコツコツ翻訳してきただけの身には、毎日早起きして頑張りま… 続きを読む »