『明代龍泉窯青磁の研究』評 新井崇之
明代龍泉窯青磁の研究 柴田圭子 著出版社:吉川弘文館出版年:2025年1月価格 16,500円 本書は明代の龍泉窯青磁に関する研究書である。龍泉窯は中国浙江省の西南部に位置し、粉青色や翠緑色の美しい青磁を生産した窯として… 続きを読む »
明代龍泉窯青磁の研究 柴田圭子 著出版社:吉川弘文館出版年:2025年1月価格 16,500円 本書は明代の龍泉窯青磁に関する研究書である。龍泉窯は中国浙江省の西南部に位置し、粉青色や翠緑色の美しい青磁を生産した窯として… 続きを読む »
琵琶記の挿絵⑤ 版本の刊行地が異なると挿絵の作風もはっきり違う 瀧本 弘之 図1は一見すると秋の夜にのんびりと月見をする風景にみえる(「中秋賞月」『陳大来本琵琶記』内閣文庫蔵)。見かけはそうなのだが、描かれた人物の心情… 続きを読む »
秋風五陵原 松原 直輝 2019年の11月某日早朝、私は円窓から泰嶺山脈を見下ろしつつ、人の悪口をひとしきり言い終えたあと、なんとかして眠りにつこうとしていた。前日大学での講義を終えた足で空港に着き、待合所で夜を過ごし… 続きを読む »
中国文学の歴史 元明清の白話文学 小松謙 著 出版社:東方書店出版年:2024年9月価格 2,640円 中国文学の「やさくわ」になるか 研究書、ともすればそれは難解で堅苦しく、軽い気持ちで手に取ろうものなら読者の心… 続きを読む »
──東京と台北の映画祭から 吉川 龍生 2024年秋の映画祭シーズンは、中国語圏映画が充実していた。東京国際映画祭上映の中国語圏映画が前年比で激増し、存在感を増したことも大きい。東京・中国映画週間(10月22日〜29日… 続きを読む »
〜香港で「作詞家」が憧れの職業であるわけ〜 小栗 宏太 中国語が、音の高低によって言葉の意味を区別する「声調」という仕組みを持つ言語であることはよく知られていると思う。音の高低で意味が変わるのならば、メロディに合わせて… 続きを読む »
琵琶記の挿絵④ 夫(つま)を訪ねて都に向かう健気な妻 瀧本 弘之 前回は蔡邕と牛丞相の娘の婚姻で終わっていた。ここに参考に別の版本の婚礼の図版を掲げる。明末の湖州で刊行された二色刷りの版本(『硃訂琵琶記』内閣文庫蔵、明… 続きを読む »
「旅」というものは、何かしら強烈な印象を残すことが多い。それが、外国であればなおさらだ。おそらく、文化や国民(民族)性による違いが、驚きや興奮などの強い感情を引き起こすのだろう。 そこで今回、小社社員によるオモシロ!… 続きを読む »
大恵 和実 はじめに 『長安ラッパー李白』。このタイトルを見て、どんな印象を持つだろうか。眉を顰めてなにそれと思う方、漢詩は韻を踏んでるし確かにラップっぽいかもと思う方、あるいは諸葛孔明が現代に転生して音楽業界をゆるが… 続きを読む »
ガイ ホッブス 『楚辭』九歌に於ける大司命と少司命は運命の二神とされているが、どのような神なのであろうか。どういうふうに関係しあい、どんな特徴を持っているのであろうか。二神の内、本稿は大司命を主役としてとらえ、大司命篇… 続きを読む »