あだなからみる明終末期の陝西流賊(二十)
歴史上、伝承上の人名をつけたあだな・その5 佐藤 文俊 【註】 (1)「山東総兵楊御蕃題為塘報畿省会兵合剿等事」(『起義史料』十二)。 (2)『綏宼紀略』補遺下。『国榷』巻99。『豫変紀略』巻4等。なお佐藤文俊「明末、河… 続きを読む »
歴史上、伝承上の人名をつけたあだな・その5 佐藤 文俊 【註】 (1)「山東総兵楊御蕃題為塘報畿省会兵合剿等事」(『起義史料』十二)。 (2)『綏宼紀略』補遺下。『国榷』巻99。『豫変紀略』巻4等。なお佐藤文俊「明末、河… 続きを読む »
歴史上、伝承上の人名をつけたあだな・その4 佐藤 文俊 【註】 (1)左懋第の上奏文(本連載第十八回・註11)。すでに明中期の人、陸容が著した『菽園雑記』巻14で「宋江等皆大盗」と記す。明終焉の直前の崇禎14(1641)… 続きを読む »
歴史上、伝承上の人名をつけたあだな・その3 佐藤 文俊 事例研究 B 薛仁貴をあだなとした事例 ■薛仁貴のイメージ 薛仁貴は唐初(614-683)の人で、白袍将軍と呼ばれ、『旧唐書』や『新唐書』にも彼の伝がある。『新唐… 続きを読む »
歴史上、伝承上の人名をつけたあだな・その2 佐藤 文俊 ■曹操(羅汝才)の性格 この時期を生きた河南帰徳府商丘県の人、鄭廉(1628-1711)が、自身の体験をもとに、明終末期の河南の動向を清初、『豫変紀略』として公刊… 続きを読む »
歴史上、伝承上の人名をつけたあだな・その1 佐藤 文俊 ■民衆はどのようにして、歴史・伝承上の人物を知るのか 文盲に近い民衆に関するこの問題については、『東方』479号(第三回「あだなの具体的な考察の前に」)等でも触れ… 続きを読む »
道教・仏教・民間信仰等の神に関する名を含んだあだな・下 佐藤 文俊 事例研究〈老神仙〉 ■イメージ 神仙とは神人と仙人を結合した語ともいわれる。通常、道家で不老不死の術を得、天上を飛ぶこともできる変化自在な者、超人的な… 続きを読む »
道教・仏教・民間信仰等の神に関する名を含んだあだな・上 佐藤 文俊 中国の神々は道教系、仏教系、民間信仰系に分類されるが長期の歴史経過の中で混然一体化して継承されてきた(1)。すでに本連載で述べてきたあだなの中にも例え… 続きを読む »
“世” “地” “山”等を含んだあだな・下 佐藤 文俊 ■事例研究 〈混世王(混世魔王)〉 混世(魔)王は、「世の中を掻き乱す魔物の王」(『中国語大辞典』角川書店、1994)とあり、一般的には世間を騒がせ人に危害を加え… 続きを読む »
“世” “地” “山”等を含んだあだな・上 佐藤 文俊 まず表題の意を含んだあだな事例を示そう。 「地」:掃地王、不著地 「世」:争世王、闖世王、乱世王、混世王、渾世王、平世王、掌世王、治世王、改世王、整世王、安世王、… 続きを読む »
宇宙:“天” “星”等、及び自然現象を含んだあだな・下 佐藤 文俊 事例研究〈満天星〉 ■イメ-ジ 満天の星というロマンティックな情景の他に、鍛冶屋(鉄工)の火花の意が伝えられている。清初、流賊によって滅びた明の史実と… 続きを読む »