中国古版画散策 第九十七回
琵琶記の挿絵⑤ 版本の刊行地が異なると挿絵の作風もはっきり違う 瀧本 弘之 図1は一見すると秋の夜にのんびりと月見をする風景にみえる(「中秋賞月」『陳大来本琵琶記』内閣文庫蔵)。見かけはそうなのだが、描かれた人物の心情… 続きを読む »
琵琶記の挿絵⑤ 版本の刊行地が異なると挿絵の作風もはっきり違う 瀧本 弘之 図1は一見すると秋の夜にのんびりと月見をする風景にみえる(「中秋賞月」『陳大来本琵琶記』内閣文庫蔵)。見かけはそうなのだが、描かれた人物の心情… 続きを読む »
幻の品種 F4を追って 3年ほど前、三重県亀山市を訪ねた。目的は戦後の国産紅茶の歴史を尋ねることだった。実は三重県は茶業が極めて盛んであり、その生産量は現在も全国3位。紅茶の歴史も明治初期には日本有数の生産… 続きを読む »
「日本華僑華人学会」について ◇学会の設立 中国が改革開放路線に舵を切った1980年代以降、中国から世界各地への移民・移住が急速に展開したことを受け、世界各地で華僑華人研究が進展しました。日本では2002年… 続きを読む »
琵琶記の挿絵④ 夫(つま)を訪ねて都に向かう健気な妻 瀧本 弘之 前回は蔡邕と牛丞相の娘の婚姻で終わっていた。ここに参考に別の版本の婚礼の図版を掲げる。明末の湖州で刊行された二色刷りの版本(『硃訂琵琶記』内閣文庫蔵、明… 続きを読む »
台湾最初の製茶試験場と静岡県森町 茶旅を始めてもうすぐ四半世紀が経とうとしている。最初は茶産地を訪ねるお茶の旅だったが、それがいつの間にかお茶の歴史を巡る旅に変化していき、随分になる。今回は筆者が台湾茶の歴… 続きを読む »
「日本杜甫学会」について ◇会の成り立ち 日本杜甫学会は、2017年10月6日(金)、山形大学小白川キャンパス、地域教育文化学部3号館312講義室において、中唐文学会終了の後、創立総会が開かれました。これはこの時、日本中… 続きを読む »
2024年の香港独立書店界回顧 香港の著名な法廷弁護士で立法会(香港の議会)の元議員である呉靄儀(マーガレット・ン)さんには多くの著作がある。その最新刊は『雨中的香港』。近年のコラムやエッセイを集めたものだ… 続きを読む »
琵琶記の挿絵③ 運命に翻弄される主人公たちを巧みに描く 瀧本 弘之 今回も陳大来本琵琶記(内閣文庫蔵)を中心に話を進めていく。前回は科挙に合格した受験生らが、祝賀会に出かける途中までを描いていた。蔡邕は主席合格者(状元… 続きを読む »
ベトナム 台式高山茶の歴史を学ぶ ベトナムの茶の歴史を追いかけて、昨年(2023年)は4回もベトナム数都市を旅した。その中には台湾人が高山茶を作っていることで有名なバオロックやダラット(観光地としても有名)… 続きを読む »
SNET台湾設立6年――コロナ禍を越えて ◇設立の経緯 2018年、台湾研究者仲間の洪郁如(一橋大学)、山﨑直也(帝京大学)とSNET台湾(日本台湾教育支援研究者ネットワーク、2021年にNPO法人化)を立ち上げた。きっ… 続きを読む »