中国蔵書家のはなし 第Ⅱ部第10回
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(10) 髙橋 智 山東省で最も著名な蔵書家と言えば、楊氏海源閣を挙げなければならない。中国の図書館界ではあまりにも有名な蔵書であるために、改めて海源閣の解説をすることも少なくなった。 … 続きを読む »
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(10) 髙橋 智 山東省で最も著名な蔵書家と言えば、楊氏海源閣を挙げなければならない。中国の図書館界ではあまりにも有名な蔵書であるために、改めて海源閣の解説をすることも少なくなった。 … 続きを読む »
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(9) 髙橋 智 山東の蔵書家で忘れてはならない人がいる。臨清(聊城の北、河北省との境)の人、徐坊である。徐坊は、清同治3年(1864)生、民国5年(1916)没、享年53歳、字は士言・矩… 続きを読む »
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(8) 髙橋 智 今回は、蔵書家と出版について、徳州(現在は河北省と山東省の境界)の人、盧見曽(1690~1768)を紹介してみよう。字は抱孫、号は雅雨山人。父道悦は康熙9年(1670)の… 続きを読む »
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(7) 髙橋 智 今回は王士禎(1634~1711)。王漁洋の名で知られる清詩の巨匠である。前回、馬国翰のはなしのなかで、その蔵書は散じ、山東で官にあった湖南人・張某がこれを収蔵し、後に郷… 続きを読む »
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(6) 髙橋 智 今回は馬国翰(1794~1857)について述べてみよう。馬国翰は字(あざな)は詞渓、また竹吾、原籍は章丘(山東省済南市章丘区)で後に歴城(山東省済南市歴城区)に居住した。… 続きを読む »
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(5) 髙橋 智 前回は、孔継涵について、大変珍しい趙岐注孟子のテキストを翻刻したことが特筆される蔵書家であったことを述べた。加えて、第1回で記したように、その孔継涵刊本が上梓されたのと同… 続きを読む »
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(4) 髙橋 智 次に、第1回で述べた、乾隆時代(18世紀)の家刻本(個人が私財で上梓するもの)、『微波榭叢書』で有名な、孔継涵(1739~1783)について紹介しよう。孔氏は、孔子六十九… 続きを読む »
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(3) 髙橋 智 次に李文藻と同年の周永年について述べてみよう。 周永年(1730~1791)は、(1)に述べたように、水西書屋という蔵書室を持っていた。蓄積5万巻とも10万巻ともいうが… 続きを読む »
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(2) 髙橋 智 まず、李文藻(号南澗 1730~1778)について見てみよう。 益都(今の青州市)の人。字(あざな)は素伯、幼少にして神童と崇められ、山東の郷試で、著名な考証学者・竹汀… 続きを読む »
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(1) 髙橋 智 前回まで20回、特に近代の蔵書家について述べてきたが、ここからは、地域を中心として、或いは特異な蔵書構成を中心として、など幾つかの見方から蔵書家を紹介し、中国蔵書文化を理… 続きを読む »