コラム」カテゴリーアーカイブ

中国旅の記憶②-東方書店社員篇-

秋風五陵原 松原 直輝  2019年の11月某日早朝、私は円窓から泰嶺山脈を見下ろしつつ、人の悪口をひとしきり言い終えたあと、なんとかして眠りにつこうとしていた。前日大学での講義を終えた足で空港に着き、待合所で夜を過ごし… 続きを読む »

2024年秋の中国語圏映画

──東京と台北の映画祭から 吉川 龍生  2024年秋の映画祭シーズンは、中国語圏映画が充実していた。東京国際映画祭上映の中国語圏映画が前年比で激増し、存在感を増したことも大きい。東京・中国映画週間(10月22日〜29日… 続きを読む »

中国旅の記憶①-東方書店社員篇-

 「旅」というものは、何かしら強烈な印象を残すことが多い。それが、外国であればなおさらだ。おそらく、文化や国民(民族)性による違いが、驚きや興奮などの強い感情を引き起こすのだろう。  そこで今回、小社社員によるオモシロ!… 続きを読む »

『長安ラッパー李白』編纂の舞台裏

大恵 和実 はじめに  『長安ラッパー李白』。このタイトルを見て、どんな印象を持つだろうか。眉を顰めてなにそれと思う方、漢詩は韻を踏んでるし確かにラップっぽいかもと思う方、あるいは諸葛孔明が現代に転生して音楽業界をゆるが… 続きを読む »

天津飯源流雑考

山本 英史    日本人に好まれる中華料理の一つに天津飯がある。たいていの日本人はこれが米飯の上にカニタマを載せ、上からとろみ餡をかけた丼物中華で、天津丼とも呼ばれていることを知っている。しかし、肝心の天津の人… 続きを読む »

中国語を楽しむために知っておきたいこと

井田 綾  発音矯正を専門としている中国語講師の井田と申します。個人レッスンをしたり、通信制高校の発音講座を担当したり、発音講師の育成をしたりしています。  中国語学習者さんとお話ししていると、多くの方がよく似た疑問や迷… 続きを読む »

龍の横顔⑤-3 『離騒図』を巡って

瀧本 弘之    藤野岩友氏が国学院大学で国文学を修めてから、大東文化学院(現大東文化大学)に進んで漢文学を学ばれたのには深い理由があるようだ。氏は、民俗学者で歌人でもある折口信夫(1887-1953)に師事し… 続きを読む »