コラム」カテゴリーアーカイブ

石川忠久先生の思い出―埼玉県漢詩連盟創立十五年を振り返って―

塚越 義幸    去る11月11日に今田述氏の名著『漢俳 五・七・五の中国国民詩』(東方書店)の出版記念会が、漢詩結社葛飾吟社主催で、新橋の中国料理店「新橋亭」で行われた。その折、円卓の席の右隣に岡山大学名誉教… 続きを読む »

龍の横顔③ 知られざる篤学の研究・実践者──野崎誠近

瀧本 弘之    龍のことを調べるとき、大方の人が世話になる書物に『吉祥図案解題』というものがある。龍は吉祥(動)物の筆頭に数えられるべきものなので、吉祥物を調べようとして、その関係の書物を調べていくと、しぜん… 続きを読む »

龍の横顔② 百科事典の龍くらべ

瀧本 弘之    前回、龍の図像として中国のものを取り上げたが、今回は日本のものを中心に取り上げてみたい。  私が龍で思い出すのは、タコである。  ……と言っても食べる章(た)魚(こ)ではなく、飛ばす凧(風筝)… 続きを読む »

【新墨子論1】墨子と工――書家の源流を求めて

松宮 貴之  中国思想史に於いて、儒学がその中心潮流として、君臨してきた時代は長い。但し、戦国期に於いて儒墨と並称され、後に姿を消した墨家の淵源となる思想の意義をここでは検討したい。  墨子は、従来「工人集団」から生じた… 続きを読む »

龍の横顔①

瀧本 弘之    今年は辰年ということで、龍が話題になっている。十二年に一度来るわけだが、十二支のなかでは、虎と並んで龍の人気は高い。  私もご多分に漏れず、龍のデザインを借りて年賀状をつくった。厳密にいうと、… 続きを読む »

山田洋次監督と中国の映画人

劉文兵    2023年、第36回東京国際映画祭において、中国の若手監督グー・シャオガン(顧暁剛)は長編デビュー作『春江水暖』(2019)をもって、黒澤明賞を受賞した。それまでの受賞者にベテラン監督や巨匠が多か… 続きを読む »