爻の原義解釈と婚姻論――契りの文化人類学
松宮 貴之 ■甲骨文中の「爻」について 爻は、抽象的に文字を表した記号。甲骨文では教育施設を象徴して用いられている。なお甲骨文字には、「字」の意味の文字はなく、また文()も文字の意味では使われていない(落合淳思『甲骨文… 続きを読む »
松宮 貴之 ■甲骨文中の「爻」について 爻は、抽象的に文字を表した記号。甲骨文では教育施設を象徴して用いられている。なお甲骨文字には、「字」の意味の文字はなく、また文()も文字の意味では使われていない(落合淳思『甲骨文… 続きを読む »
中川 諭 私がまだ学部の学生だったか、すでに大学院の修士課程に進んでいた頃だったか、記憶ははっきりしないが、自分自身の漢文訓読の力量をさらに磨きたいと思っていた。中国文学科の学生として、まあ人並みの基礎力… 続きを読む »
ガイ ホッブス 「真珠」が初めて中国の詩に現れたのは唐代(618-907)であるが、「真珠」を詩のモチーフにした唐詩人の中では、白居易(772-846)がもっとも多い九首を作詩し、詩に於ける「真珠」の描写も多面的である… 続きを読む »
松宮 貴之 ■釋熯からのへの展開 周知の通り白川静は、殷代の「口()」字を載書(あるいは祝(しゅく)告(こく)・祝(しゅく)冊(さつ)・盟(めい)誓(せい))を収める器を示すものとしたが、昨今の出土資料研究では、それは… 続きを読む »
山本 英史 かつての東西冷戦の最中、両陣営の間に引かれた「鉄のカーテン」をもじったアジア版を「竹のカーテン」と称した。日本にとって中国は戦後国交が途絶えたこともあり、そのカーテンに隠れた向こう側がきわめて… 続きを読む »
劉文兵 日本と中国の民衆レベルの文化交流の長い歴史において、映画交流は大きな比重を占めている。そして両国の多くの映画人・文化人がそれに携わってきた。日中国交正常化50周年に際して、四十数年前に撮影された仲… 続きを読む »
山本 英史 紹興を初めて訪れたのは今から42年前にさかのぼる。紹興は春秋越の都であるばかりか、近代では魯迅の生まれ故郷として知られ、日本人にとってもつとに関心のある街であった。しかし、軍事的な理由からか、… 続きを読む »
第四回 中国SFのカナリア――中国史SFと政治動向 大恵 和実 ■はじめに 前回の「羽ばたく中国史SF」では、中国史SFの分類・歴史・舞台を概観するとともに、日本未訳の作品を中心に紹介した。そして20世紀後半にSFの中… 続きを読む »
松宮 貴之 ■説文解字 中国の文字学史に於いて、長年、王者として君臨し続けてきた『説文解字』は、批判されることの許されない、半ば神聖な存在であった。その序文に、 古者庖犧氏之王天下也、仰則觀象於天、俯則觀法於地、視鳥獸… 続きを読む »
第三回 羽ばたく中国史SF 大恵 和実 ■はじめに――中国史SFとは何か 本連載の第一回で、20世紀後半にSFの拡張が意識された結果、いまやSFを厳密に定義することは不可能であると述べた。とはいえ、やはりSFといえば未… 続きを読む »