投稿者「東方」のアーカイブ

あだなからみる明終末期の陝西流賊(十七)

歴史上、伝承上の人名をつけたあだな・その2 佐藤 文俊 ■曹操(羅汝才)の性格  この時期を生きた河南帰徳府商丘県の人、鄭廉(1628-1711)が、自身の体験をもとに、明終末期の河南の動向を清初、『豫変紀略』として公刊… 続きを読む »

【新墨子論2】墨子と奴隷制の問題について

──神への犠牲となる源泉を展望して 松宮 貴之  前稿では、殷周期の「工」を担う階層には、巫祝としての指導的なものと苦役に服する奴隷的なもののふたつがあったことを、青銅器の制作過程を中心に詳しく検討した。ここでは、その流… 続きを読む »

中国語圏映画雑感

──第19回大阪アジアン映画祭と両岸三地の近作から 吉川 龍生  東京の秋を映画祭シーズンとするなら、大阪の3月は大阪アジアン映画祭の時期である。大阪アジアン映画祭で上映された作品は、その後に日本の劇場で一般公開されるこ… 続きを読む »

あだなからみる明終末期の陝西流賊(十六)

歴史上、伝承上の人名をつけたあだな・その1 佐藤 文俊 ■民衆はどのようにして、歴史・伝承上の人物を知るのか  文盲に近い民衆に関するこの問題については、『東方』479号(第三回「あだなの具体的な考察の前に」)等でも触れ… 続きを読む »

中国古版画散策 第九十二回

西廂記ヒロインの肖像と陳洪綬   瀧本 弘之  前回までは『西廂記』の挿絵について紹介したが、今回は西廂記ヒロイン・鶯鶯の肖像について紹介しよう。図2は「双文小像」と題されているが、一般には西廂記の「崔鶯鶯」とされている… 続きを読む »

龍の横顔④ 龍と仙人――三人の唐代詩人たち

瀧本 弘之    大学時代に仙人に憧れていたことがある。奥秩父の甲武信岳に通じる沢筋に級友らと三人で分け入って、道もない沢で野営した。両岸の岩は迫り、見上げたところ二百メートル以上はあったか。ところどころ可憐な… 続きを読む »

『一九七八~一九七九年 北京瞥見』評 岩佐昌暲

一九七八~一九七九年 北京瞥見 田中瑩一 著出版社:好文出版出版年:2023年8月価格 1,870円 45年前の中国滞在記──いま出版する意味    著者の田中瑩一島根大学名誉教授(国語教育学、口承文芸表現研究)は197… 続きを読む »