投稿者「東方」のアーカイブ

『信仰と越境のウイグル』評 柴田哲雄

信仰と越境のウイグル「進歩」の共和国から復興のイスラム共同体へ 中屋昌子 著出版社:文理閣出版年:2023年10月価格 2,750円 個人的な話から始めて恐縮であるが、中屋昌子氏と配偶者氏は、ご近所同士ということもあり、… 続きを読む »

中国古版画散策 第九十五回

琵琶記の挿絵③ 運命に翻弄される主人公たちを巧みに描く 瀧本 弘之  今回も陳大来本琵琶記(内閣文庫蔵)を中心に話を進めていく。前回は科挙に合格した受験生らが、祝賀会に出かける途中までを描いていた。蔡邕は主席合格者(状元… 続きを読む »

『楚地出土戦国簡冊合集』評 中村未来

楚地出土戦国簡冊合集全6冊(分売) (6)包山楚墓竹簡陳偉・彭浩主編出版社:文物出版社出版年:2024年1月価格 17,600円 近年、中国古代を研究する者にとって、絶好の機会が到来している。甲骨文・金文資料に加えて、竹… 続きを読む »

『張家の才女たち』評 大木康

張家の才女たち スーザン・マン 著五味知子,梁雯 訳 出版社:東方書店出版年:2024年5月価格 4,180円 明清女性史研究の一里程標    スーザン・マン先生には1993年、イエール大学で開催されたWomen and… 続きを読む »

天津飯源流雑考

山本 英史    日本人に好まれる中華料理の一つに天津飯がある。たいていの日本人はこれが米飯の上にカニタマを載せ、上からとろみ餡をかけた丼物中華で、天津丼とも呼ばれていることを知っている。しかし、肝心の天津の人… 続きを読む »

中国古版画散策 第九十四回

琵琶記の挿絵② 風格の違いが顕著な版本の挿絵を比較する 瀧本 弘之  前回の琵琶記版本の挿絵についての紹介は、新婚二か月の蔡邕とその妻・趙五娘の別離までだった。  そのシーン(齣・幕)が第六齣(幕)「南浦嘱別」だ(前回参… 続きを読む »

『かかし』評 中島大地

かかし現代中国文学・少年少女編 葉聖陶 著福井ゆり子 訳出版社:尚斯国際出版社/日本出版制作センター発売出版年:2024年3月価格 2,970円 本書は、中国の作家・葉聖陶が執筆した、32篇の童話を収録した短編集です。 … 続きを読む »

『湖北省留日学生と明治日本』評 呂程

湖北省留日学生と明治日本 王鼎 著出版社:勉誠社出版年:2024年3月価格 7,700円 地域の視点から見る日中教育交流史    近代中国人留日学生史の研究は近年盛んになっている。しかし、その多くは中国人の留日ブームの全… 続きを読む »