投稿者「東方」のアーカイブ

中国古版画散策 第九十回

『西廂記』の挿絵(下)-2 逢引は成功するが取り持った紅娘は折檻か 瀧本 弘之  前回まで、両者の「床入り」への経緯を説明した。「月下佳期」(図1)はまさにその場面で、二人の睦みあうさまを猫が振り向いて見ているというとこ… 続きを読む »

情報の流儀

西澤 治彦   ■情報の移り変わり  自分にとって役に立つ「情報」をどうやって集めるかは、人間にとって生きていく上で大切な技術である。ましてや研究者の場合、これは研究の質とも関わってくる。というのも、研究という… 続きを読む »

山田洋次監督と中国の映画人

劉文兵    2023年、第36回東京国際映画祭において、中国の若手監督グー・シャオガン(顧暁剛)は長編デビュー作『春江水暖』(2019)をもって、黒澤明賞を受賞した。それまでの受賞者にベテラン監督や巨匠が多か… 続きを読む »

『周縁の三国志』評 新津健一郎

周縁の三国志非漢族にとっての三国時代 関尾史郎 著出版社:東方書店出版年:2023年5月価格 2,640円 「東アジア世界」のなかの三国志    「三国志」の人気は根強い。ごく最近も、諸葛亮を題材とした『パリピ孔明』(四… 続きを読む »

『『詩経』の形成』評 牧角悦子

『詩経』の形成儀礼化から世俗化へ 陳致 著湯浅邦弘 監訳湯城吉信,古賀芳枝,草野友子,中村未来 訳出版社:東方書店出版年:2023年6月価格 6,600円 『詩経』研究への新視点    本年六月に東方書店より出版された陳… 続きを読む »

中国古版画散策 第八十九回

『西廂記』の挿絵(下)-1 珍しい「ネコのいる逢引」風景 瀧本 弘之  前回まで二回続けて西廂記の挿絵について、周辺の情報を交えながら解説してみた。ここでおさらいの意味で、西廂記「熊龍峰本」の挿絵表題等一覧を書いておこう… 続きを読む »