中国文学の最前線――躍進する中国SF①
第一回 21世紀日本における中国SFの翻訳状況 大恵 和実 ■はじめに これまで日本では、中国現代文学といえば、莫言・閻連科・余華・残雪のように、中国社会のタブーや性愛に果敢に挑み、グロテスクにして絢爛なマジックリアリ… 続きを読む »
第一回 21世紀日本における中国SFの翻訳状況 大恵 和実 ■はじめに これまで日本では、中国現代文学といえば、莫言・閻連科・余華・残雪のように、中国社会のタブーや性愛に果敢に挑み、グロテスクにして絢爛なマジックリアリ… 続きを読む »
『避暑山荘三十六景詩図』をめぐって① ――殿版版画作成の由来 瀧本 弘之 伊東祐信(1909-1994)・知恵子夫妻と知り合ったのは、相当昔のことだ。40年ほど前だろうか。我々が20人くらいの小さな研究会を作ったとき、… 続きを読む »
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(4) 髙橋 智 次に、第1回で述べた、乾隆時代(18世紀)の家刻本(個人が私財で上梓するもの)、『微波榭叢書』で有名な、孔継涵(1739~1783)について紹介しよう。孔氏は、孔子六十九… 続きを読む »
宇宙:“天” “星”等、及び自然現象を含んだあだな・下 佐藤 文俊 事例研究〈満天星〉 ■イメ-ジ 満天の星というロマンティックな情景の他に、鍛冶屋(鉄工)の火花の意が伝えられている。清初、流賊によって滅びた明の史実と… 続きを読む »
西澤 治彦 ■査読つき学術雑誌 いつ頃からだろうか、「査読つき学術雑誌」なるもののステータスが、査読などない紀要や市販の雑誌などと比べて、これほどまでに高くなってしまったのは。おそらく、大学や研究所などが… 続きを読む »
『耕織図』和刻本の周辺③ ―焦秉貞のゆかりの宣教師の人々― 瀧本 弘之 焦秉貞は、山東済南の人という。清代の画家で天文学に通じていた。というのも、彼は宣教師の湯若望の弟子で、欽天監の五官正という官名を持っていた。つまり… 続きを読む »
宇宙:“天” “星”等、及び自然現象を含んだあだな・上 佐藤 文俊 本項目に関連するあだなをまず網羅して記してみよう。 〈天〉字を含むあだな例(第四回「“闖”をつけたあだな」で挙げた闖天王等は省略) 大天王、射塌天、… 続きを読む »
松宮 貴之 ■釋熯 白川静は1956年に「釋熯( )」に於いて、「」部は巫の両手を縛して火上に焚殺される形とし、 「熯」に當つて巫を焚く習俗があつたことは、左傳僖公二十一年に「夏大旱、公欲焚巫尫」、また禮記檀弓下に「歳… 続きを読む »
「明治日本と革命中国」の思想史近代東アジアにおける「知」とナショナリズムの相互還流 楊際開、伊東貴之 編著出版社:ミネルヴァ書房出版年:2021年07月価格 7,700円 近代東アジア政治社会思想史の再構築 本書は… 続きを読む »
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(3) 髙橋 智 次に李文藻と同年の周永年について述べてみよう。 周永年(1730~1791)は、(1)に述べたように、水西書屋という蔵書室を持っていた。蓄積5万巻とも10万巻ともいうが… 続きを読む »