中国古版画散策」カテゴリーアーカイブ

中国古版画散策 第八十九回

『西廂記』の挿絵(下)-1 珍しい「ネコのいる逢引」風景 瀧本 弘之  前回まで二回続けて西廂記の挿絵について、周辺の情報を交えながら解説してみた。ここでおさらいの意味で、西廂記「熊龍峰本」の挿絵表題等一覧を書いておこう… 続きを読む »

中国古版画散策 第八十八回

『西廂記』の挿絵(中) 豪傑僧の「原形」は別の小説か!? 瀧本 弘之  まず初めに前回の記事で、約束した「西湖図」の紹介をしたいと思う。 これは内閣文庫収蔵の『熊⿓峰⻄廂記』の⽬次にあって、本⽂にない「杭城湖景図」(⻄湖… 続きを読む »

中国古版画散策 第八十五回

麻姑のはなし(下) ――知られざる女仙『麻姑山丹霞洞天誌』瞥見 瀧本 弘之  顔真卿といえば、力強い太い書体の「顔体」を思い浮かべる。……のが私などは習慣になっている。その出身(本貫)は山東省の琅邪郡臨沂県という。山東の… 続きを読む »

中国古版画散策 第八十一回

『避暑山荘三十六景詩図』をめぐって③ ――マテオ・リパの銅版画 瀧本 弘之  二枚のよく似た作品が並んでいる。しかし、全く違う雰囲気である。これらは何なのか。上の一枚は、銅版画で作った『避暑山荘図』の「延薫山館」(図1)… 続きを読む »

中国古版画散策 第八十回

『避暑山荘三十六景詩図』をめぐって② ――三つの避暑山荘図 瀧本 弘之  前回は、1933年に満洲国で復刻された羅振玉旧蔵の『避暑山荘三十六景詩図』について紹介した。同国の高官で創設者のひとり、羅振玉の持っていたものは康… 続きを読む »