中国古版画散策」カテゴリーアーカイブ

中国古版画散策 第八十五回

麻姑のはなし(下) ――知られざる女仙『麻姑山丹霞洞天誌』瞥見 瀧本 弘之  顔真卿といえば、力強い太い書体の「顔体」を思い浮かべる。……のが私などは習慣になっている。その出身(本貫)は山東省の琅邪郡臨沂県という。山東の… 続きを読む »

中国古版画散策 第八十一回

『避暑山荘三十六景詩図』をめぐって③ ――マテオ・リパの銅版画 瀧本 弘之  二枚のよく似た作品が並んでいる。しかし、全く違う雰囲気である。これらは何なのか。上の一枚は、銅版画で作った『避暑山荘図』の「延薫山館」(図1)… 続きを読む »

中国古版画散策 第八十回

『避暑山荘三十六景詩図』をめぐって② ――三つの避暑山荘図 瀧本 弘之  前回は、1933年に満洲国で復刻された羅振玉旧蔵の『避暑山荘三十六景詩図』について紹介した。同国の高官で創設者のひとり、羅振玉の持っていたものは康… 続きを読む »

中国古版画散策 第七十八回

『耕織図』和刻本の周辺③ ―焦秉貞のゆかりの宣教師の人々― 瀧本 弘之  焦秉貞は、山東済南の人という。清代の画家で天文学に通じていた。というのも、彼は宣教師の湯若望の弟子で、欽天監の五官正という官名を持っていた。つまり… 続きを読む »