中国古版画散策 第九十五回
琵琶記の挿絵③ 運命に翻弄される主人公たちを巧みに描く 瀧本 弘之 今回も陳大来本琵琶記(内閣文庫蔵)を中心に話を進めていく。前回は科挙に合格した受験生らが、祝賀会に出かける途中までを描いていた。蔡邕は主席合格者(状元… 続きを読む »
琵琶記の挿絵③ 運命に翻弄される主人公たちを巧みに描く 瀧本 弘之 今回も陳大来本琵琶記(内閣文庫蔵)を中心に話を進めていく。前回は科挙に合格した受験生らが、祝賀会に出かける途中までを描いていた。蔡邕は主席合格者(状元… 続きを読む »
ベトナム 台式高山茶の歴史を学ぶ ベトナムの茶の歴史を追いかけて、昨年(2023年)は4回もベトナム数都市を旅した。その中には台湾人が高山茶を作っていることで有名なバオロックやダラット(観光地としても有名)… 続きを読む »
SNET台湾設立6年――コロナ禍を越えて ◇設立の経緯 2018年、台湾研究者仲間の洪郁如(一橋大学)、山﨑直也(帝京大学)とSNET台湾(日本台湾教育支援研究者ネットワーク、2021年にNPO法人化)を立ち上げた。きっ… 続きを読む »
長夢書店(チョンモンシューディム) この連載も29回目を迎えた。振り返ってみると、取材した書店のうち女性が立ち上げたところが多いと気づく。例えば、見山書店と夕拾x閒社。残念ながら、この両店は店を畳んでしまっ… 続きを読む »
琵琶記の挿絵② 風格の違いが顕著な版本の挿絵を比較する 瀧本 弘之 前回の琵琶記版本の挿絵についての紹介は、新婚二か月の蔡邕とその妻・趙五娘の別離までだった。 そのシーン(齣・幕)が第六齣(幕)「南浦嘱別」だ(前回参… 続きを読む »
歴史上、伝承上の人名をつけたあだな・その5 佐藤 文俊 【註】 (1)「山東総兵楊御蕃題為塘報畿省会兵合剿等事」(『起義史料』十二)。 (2)『綏宼紀略』補遺下。『国榷』巻99。『豫変紀略』巻4等。なお佐藤文俊「明末、河… 続きを読む »
龍神村の晒青緑茶 9年ほど前になるが、四国の後発酵茶を見学に行った帰り、突如徳島から和歌山へフェリーで渡った。同行者に「どこへ行くのか」と尋ねると、「和歌山港から龍神村へ行く」と言われて驚いたのをよく覚えて… 続きを読む »
2024年のブックフェア この連載の第11回で「2つの『ブックフェア』」と題し、2021年に香港政府が主催したものと、独立書店が催したイベントを紹介した。 官製のブックフェア「香港書展」とはどのようなものな… 続きを読む »
「中国同時代小説翻訳会」について ◇会の始まりと成立 当会の活動は一人の先生との縁で始まりました。それは中国語教室・語林の林松涛先生です。二〇一四年十月に林先生に紹介していただいた生徒さん三名の方と翻訳の勉… 続きを読む »
歴史上、伝承上の人名をつけたあだな・その4 佐藤 文俊 【註】 (1)左懋第の上奏文(本連載第十八回・註11)。すでに明中期の人、陸容が著した『菽園雑記』巻14で「宋江等皆大盗」と記す。明終焉の直前の崇禎14(1641)… 続きを読む »