載書論再考――入れ墨人と誓約の書を入れた箱の関係性
松宮 貴之 ■釋熯からのへの展開 周知の通り白川静は、殷代の「口()」字を載書(あるいは祝(しゅく)告(こく)・祝(しゅく)冊(さつ)・盟(めい)誓(せい))を収める器を示すものとしたが、昨今の出土資料研究では、それは… 続きを読む »
松宮 貴之 ■釋熯からのへの展開 周知の通り白川静は、殷代の「口()」字を載書(あるいは祝(しゅく)告(こく)・祝(しゅく)冊(さつ)・盟(めい)誓(せい))を収める器を示すものとしたが、昨今の出土資料研究では、それは… 続きを読む »
麻姑のはなし(上) ――知られざる女仙 瀧本 弘之 麻姑とは女の仙人の名前で、顔真卿の拓本『麻姑仙壇記』によって知られるものの、知名度は高くない。葛洪『神仙伝』などの古文献にも登場するが、最近、この知られざる麻姑の肖像… 続きを読む »
山本 英史 かつての東西冷戦の最中、両陣営の間に引かれた「鉄のカーテン」をもじったアジア版を「竹のカーテン」と称した。日本にとって中国は戦後国交が途絶えたこともあり、そのカーテンに隠れた向こう側がきわめて… 続きを読む »
西澤 治彦 ■研究者と読書家 世の中には、猛烈な数の本を読んでいる読書家というのがいる。そういう人に比べれば、私はそれほどでもない。かといって、別に必読書だけを効率よく読んできたわけでもない。読むべき本で… 続きを読む »
蔵書家と蔵書の源流 ─山東省─(9) 髙橋 智 山東の蔵書家で忘れてはならない人がいる。臨清(聊城の北、河北省との境)の人、徐坊である。徐坊は、清同治3年(1864)生、民国5年(1916)没、享年53歳、字は士言・矩… 続きを読む »
嵆康の方法文学としての「論」 大上正美 著出版社:研文出版出版年:2022年02月価格 5,280円 嵆康における〈文学の思想性〉の究明 本書は、三国魏の嵆(けい)康(こう)(223~262)の文章を対象として、嵆… 続きを読む »
近代中国美術の辺界越境する作品、交錯する藝術家 瀧本弘之・戦暁梅 編出版社:勉誠出版出版年:2022年5月価格 3,850円 本書は「アジア遊学」(勉誠出版)の269号として編集されたものである。序説とあとがきに挟まれる… 続きを読む »
万寿盛典図の周辺 瀧本 弘之 万寿盛典図という大規模な殿版の大冊がある。康熙帝とその孫の乾隆帝が、それぞれ60歳と80歳に際して「盛典」を挙行し、その華麗な記録(盛典図)を残したのである。康熙帝のものは「六旬」、乾隆帝… 続きを読む »
中国漢字学講義 裘錫圭 著稲畑耕一郎 崎川隆 荻野友範 訳出版社:東方書店出版年:2022年06月価格 6,930円 どの分野にも長年に亘って読み続けられている、その分野を本格的に学ぼうとすれば必ず読むべき「古典」と言っ… 続きを読む »
劉文兵 日本と中国の民衆レベルの文化交流の長い歴史において、映画交流は大きな比重を占めている。そして両国の多くの映画人・文化人がそれに携わってきた。日中国交正常化50周年に際して、四十数年前に撮影された仲… 続きを読む »