「竹のカーテン」の向こう側
山本 英史 かつての東西冷戦の最中、両陣営の間に引かれた「鉄のカーテン」をもじったアジア版を「竹のカーテン」と称した。日本にとって中国は戦後国交が途絶えたこともあり、そのカーテンに隠れた向こう側がきわめて… 続きを読む »
山本 英史 かつての東西冷戦の最中、両陣営の間に引かれた「鉄のカーテン」をもじったアジア版を「竹のカーテン」と称した。日本にとって中国は戦後国交が途絶えたこともあり、そのカーテンに隠れた向こう側がきわめて… 続きを読む »
劉文兵 日本と中国の民衆レベルの文化交流の長い歴史において、映画交流は大きな比重を占めている。そして両国の多くの映画人・文化人がそれに携わってきた。日中国交正常化50周年に際して、四十数年前に撮影された仲… 続きを読む »
山本 英史 紹興を初めて訪れたのは今から42年前にさかのぼる。紹興は春秋越の都であるばかりか、近代では魯迅の生まれ故郷として知られ、日本人にとってもつとに関心のある街であった。しかし、軍事的な理由からか、… 続きを読む »
第四回 中国SFのカナリア――中国史SFと政治動向 大恵 和実 ■はじめに 前回の「羽ばたく中国史SF」では、中国史SFの分類・歴史・舞台を概観するとともに、日本未訳の作品を中心に紹介した。そして20世紀後半にSFの中… 続きを読む »
松宮 貴之 ■説文解字 中国の文字学史に於いて、長年、王者として君臨し続けてきた『説文解字』は、批判されることの許されない、半ば神聖な存在であった。その序文に、 古者庖犧氏之王天下也、仰則觀象於天、俯則觀法於地、視鳥獸… 続きを読む »
第三回 羽ばたく中国史SF 大恵 和実 ■はじめに――中国史SFとは何か 本連載の第一回で、20世紀後半にSFの拡張が意識された結果、いまやSFを厳密に定義することは不可能であると述べた。とはいえ、やはりSFといえば未… 続きを読む »
第二回 中国の女性SF作家 大恵 和実 ■はじめに――中国女性SF作家の邦訳状況 21世紀に日本語に翻訳された中国SFは、商業出版に限定しても、既に長篇11作・短篇143作(2022年5月1日時点)に及んでいる(前回の… 続きを読む »
第一回 21世紀日本における中国SFの翻訳状況 大恵 和実 ■はじめに これまで日本では、中国現代文学といえば、莫言・閻連科・余華・残雪のように、中国社会のタブーや性愛に果敢に挑み、グロテスクにして絢爛なマジックリアリ… 続きを読む »
松宮 貴之 ■釋熯 白川静は1956年に「釋熯( )」に於いて、「」部は巫の両手を縛して火上に焚殺される形とし、 「熯」に當つて巫を焚く習俗があつたことは、左傳僖公二十一年に「夏大旱、公欲焚巫尫」、また禮記檀弓下に「歳… 続きを読む »
高畑 常信 2020年12月、広島市のアカデミー(古書店)で、『唐(とう)詩(し)選(せん)』と『古(こ)文(ぶん)真(しん)宝(ぽう)』を買った。目加田誠『唐詩選』(昭和三十九年初版、昭和四十六年11刷… 続きを読む »