中国・本の情報館~東方書店~
サイト内検索
カートを見る
ログイン ヘルプ お問い合わせ
トップページ 輸入書 国内書 輸入雑誌  
本を探す 検索 ≫詳細検索
東方書店楽天市場店「東方書店plus」
楽天市場店 東方書店plus
 
各種SNS
X東方書店東方書店
X東京店東京店
X楽天市場店楽天市場店
Instagram東方書店東方書店
Facebook東京店東京店
 
Knowledge Worker
個人向け電子書籍販売
 
BOOK TOWN じんぼう
神保町の書店在庫を横断検索
 
日本ビジネス中国語学会
 
北京便り
上海便り
ネット用語から読み解く中国
 
bei_title  
   
 
 
   
2004年12月  上海の読書指数とは?
   
   

sh200412_08

 年末ともなると、日本では、その年のベストセラー総括や読むべき本を特集する時期ですが、上海では地元紙『新聞晨報』が12月上旬、「上海読書指数」なるデータを発表しました。

 これは、上海市振興中華読書指導委員会弁公室、上海科学院、上海大学などの専門家からかなる共同研究チームが行ったもの。「上海読書指数報告」によれば、上海市民の書籍の年間購入額は全国一で、平均額は75.9元。北京が拮抗して74.19元、天津はぐっと下がって46.61元です。また、公共図書館での読書量(どう測定しているのかは不明)や貸出量も北京や天津よりも上回るとの結果が出ています。

 

 

   

 また、上海市民の年間読書冊数は1人平均8冊。同報告では、読書指数は国際平均水準に近づいたとしています。ちなみに、シンガポールが同8.3冊、日本同18冊、米国同25冊。読書平均時間は上海が4.5時間で、シンガポール5.9時間、日本8.8時間、米国14.4時間となっています。

 さらに、一部の指数においては先進国レベルにも達していると同報告は伝えています。欧米先進国の都市では年間20冊以上本を読む人は10人に1人であるのに対して、上海では14.3%で、毎週10時間以上読書をする人が欧米では11人に1人ですが上海は22.1%に達するとのこと。

 同報告のその他のデータも紹介すると、上海市民が日頃最も閲読する媒体については、新聞が最も多く77%、次いで雑誌26%、書籍は3位で24%となっており、媒体のなかでも新聞が群を抜く強さを持っていることを感じさせる中国らしい数字です。
  最も読書をしている人たちは職業的には「専門技術者」がトップで、次いで「国家や社会の管理クラスの立場にある人」。よく読まれている書籍のジャンルは「時事・政治」が最も多く、次は「小説」や「専門書籍」「文藝作品」が並びます。女性の好むジャンルは、「小説」「文藝作品」「ベストセラー」の順で、男性は「時事政治」。

sh200412_04

 読書の目的は、「自己を高めるため」が一番多く、「仕事や学習に必要なため」「娯楽のため」「時間つぶし」と続きます。
読書ができない理由としては、トップが「本を読む時間がない」で、次いで「本が高い」「面白い本が少ない」「どんな本を選べばいいのか難しい」など。中国出版科学研究所が隔年で行う「全国読書・書籍購入アンケート」の結果によれば、国民の2003年の読書率は1998年より8.7%下がっており、読書をしない理由として50.6%の人が「時間がないから」と答えています。本を読む人と読まない人の二極化が進んでいるのは、日本と同様のようです。
  特に、インターネットや携帯電話を情報入手のツールとして最大限に活用する若者たちの間では読書離れが進んでいるわけですが、9月には中国初となる携帯小説『城外』(方寸之著、1本3角)の配信も始まっています。携帯電話が、新たな読書人口を掘り起こすことになるのかも知れません。

上海のX'mas

sh200412_02

sh200412_05

sh200412_06 sh200412_03

sh200412_07

 
 
 須藤みか/上海在住フリーランスライター
日刊ゲンダイでの連載をまとめた
『上海発!新・中国的流儀70』
(講談社+α文庫)発売中!
ウェブでは、以下に連載中。
http://blog.5012.jp/nikkeiwoman/essay3/
http://blog.excite.co.jp/g-shanghai/
   
   
  『上海電視』12月12日号(上海書城、季風書園、思考楽書局など調べ)
     
   

1位
『中国式離婚』
王海鴒著 北京出版社


 ごく普通の中国人家庭の離婚を描いた小説。中国人の婚姻をさまざまな角度から洞察しており、現代中国の離婚事情を知る一冊となりそう。ドラマ作品は上海では視聴率が伸び悩んだが、書籍は好調。


2位
『数字城堡』
ダン・ブラウン著 朱振武/趙永健/信艶訳 人民文学出版社


 世界的なベストセラーとなった『ダ・ヴィンチ・コード』の前作にあたる作品。国家の安全と個人のプライバシーはどのようにバランスをとるべきなのかを問いかける話題の作品。数ヶ月ぶりにランクイン。


3位
『借我一生』
余秋雨著 作家出版社


 上海を代表する作家、余秋雨の自叙伝。初出が掲載された『収獲』の編集者によれば、「余秋雨氏はこの作品を小説でもなく、回想録でもなく、自伝でもない。小説に近い書き方で自身の記憶を叙述したものと語っている」とのこと。真実性には疑問があるなどと一部評論家からは声が上がっていることも話題に。


4位
『清醒記』
安妮宝貝著 天津人民出版社


 2000年にデビュー以来、出す本、出す本がベストセラーになる人気作家 安妮宝貝の新作エッセイ集。いつもと同様、今回も写真と文字のコラボレーションで、スタイリッシュな本に仕上がっている。


5位
『与安東尼奥尼一起的時光』
[独]ヴィム・ウェンダース著  李宏宇訳 広西師範大学出版社


 巨匠ミケランジェロ・アントニオーニ監督の新作映画「愛のめぐりあい」に共同監督として参加したヴィム・ウェンダースが綴るアントニオーニの世界。撮影現場でのウェンダースの手による写真も掲載。日本では、『「愛のめぐりあい」撮影日誌 アントニオーニとの時間』としてキネマ旬報社から出版されている。


6位
『帯着鮭魚去旅行』
[伊]ウンベルト・エーコ著 殳俏、馬淑艶訳 広西師範大学出版社


 1980年に発表した小説『薔薇の名前』が世界的なベストセラーとなった、哲学者であり、記号論学者、歴史学者でもあるウンベルト・エーコ。歴史、政治、経済、文学などテーマが多岐にわたる随筆集。


7位
『玉蘭花開』
[韓]金河仁 荀寿瀟訳 天津人民出版社


 日本でも『菊の香り』で知られる韓国の人気作家、金河仁の新作。


8位
『高効能人士的七個習慣』
[米]スティーブン・R・コヴィー著 顧淑馨 常青訳 中国青年出版社


 『ニューヨーク・タイムズ』にベストセラーとして260週連続登場したビジネス書。初版は90年だが、今も売れ続けており全世界で1,500万部、日本でも『7つの習慣――成功には原則があった!』(キングベアー社、96年刊)として翻訳出版され100万部を突破したと言われる。


9位
『長安乱』
韓寒著 中国青年出版社


 中国80年代の旗手と言われる人気作家、韓寒の最新作。モータースポーツに忙しい彼が合間を縫って一年近くかけて執筆した作品は初の武侠小説。韓寒独特のユーモアは健在。初版30万部との情報も。


10位
『姹紫嫣紅《牡丹亭》 四百年青春之夢』
白先勇企画 広西師範大学出版社


 中国のシェークスピアとも呼ばれる明代の湯顯祖が著した昆劇「牡丹亭」。1598年に誕生してから現在までを全記録したのが本書。中国大陸、台湾、香港の著名な学者が「牡丹亭」の創作にまつわる背景や魅力などについて論じているだけでなく、青春版の脚本や過去の上演写真など資料価値の高いものも収録されている。

 
     

sh200412_01 sh200412_09 sh200412_10

 

   
   
  b_u_yajirusi
 
 
     
   
中国・本の情報館~東方書店 東方書店トップページへ
会社案内 - ご注文の方法 - ユーザ規約 - 個人情報について - 著作権について