1.『看見』(見る)
柴静・著 広西師範大学出版社 2012年12月初版
2.『査理九世20:黒霧侏羅紀』(チャーリー9世20:黒い霧のジュラ紀)
雷欧幻像・著 浙江少年児童出版社 2013年6月初版
中国で人気の子ども向け冒険推理小説のシリーズ第20巻。
将来は名探偵になることを夢見る小学生・墨多多(Dodomo)と、血統証付きのスーパー名犬チャーリー9世が、数々の不思議な事件やアドベンチャーに挑む。
大西洋のある海中トンネルの先に、なぜかジュラシック・パークを発見した墨多多と仲間たち。巨大な蚊や古代蜘蛛、飢えた恐竜にぐるりと周りを取り囲まれてしまい……。
彼らは一体、助かるのか? またそこは太古のジュラ紀なのか、あるいは人類滅亡後の未来の世界なのか? スリルとサスペンスに満ちた墨多多たちの冒険が続く。
3.『正能量』(原題『Rip It Up: The Radically New Approach to Changing Your Life』)
リチャード・ワイズマン著(英)/李磊・訳 湖南文芸出版社 2012年7月初版
4.『易中天中華史:祖先』
易中天・著 浙江文芸出版社 2013年5月初版
中国中央テレビ(CCTV)の歴史講座番組で一躍有名になり、『易中天品三国』などのベストセラーを持つ歴史学者の易中天氏。
本書では“中華文明”のはるかなる源流をたどり、その祖先を探ろうとする。古代伝説上の女帝・女媧(じょか)や皇帝の伏羲(ふつき)、帝王の炎帝、黄帝、尭(ぎょう)、舜(しゅん)らの真相に迫る。
5.『致我們終将逝去的青春』(僕らの去りゆく青春に捧ぐ)
辛夷塢・著 百花洲文芸出版社 2013年5月初版
6.『閑来筆潭』
呉官正・著 人民出版社 2013年4月初版
中国共産党の元幹部(元中央政治局常務委員、元中央規律検査委員会書記)の呉官正氏(74歳)が、その政治家としての道と人生哲理の知恵、退職後の生活をありのままに綴る。
毎朝5、6時に起床し、マルクス、エンゲルスの古典的原著や歴史学、心理学、美学、自然科学などの著作に目を通すという呉官正氏。
これらの読書の心得を記したノートは40冊を超えるという。本書に収録された随筆や散文、追憶、小説などは、そのノートの中から選りすぐられたもの。生き生きとした筆致で、著者の素朴な感想や、個性的な思索などが記される。45枚に上る優れた自作絵画も掲載。
7.『誰的青春不迷茫』(迷わない青春はない)
劉同・著 中信出版社 2012年12月初版
8.『我所理解的生活』(私が理解する生活)
韓寒・著 浙江文芸出版社 2013年1月初版
9.『謝謝你離開我』(別れてくれてありがとう)
張小嫻・著 湖南文芸出版社 2013年4月初版
10.『宝貝』(ベイビー)
六六・著 長江文芸出版社 2013年5月初版
現代中国の住宅難問題を描いた『蝸居』(日本語題『上海、かたつむりの家』)、医療問題にメスを入れた『心術』など、フィクション社会派作品を世に問い続ける女性作家、六六。
最新作の『宝貝』は、70後、80後、90後(70~90年代生まれ)の3世代の家庭が主人公。計画出産、ディンクス、(一人っ子政策をとる中国での)2人目の出産、一夜の情事、中年の危機、高齢者介護といった各家庭をめぐる問題に光を当て、現代人の苦悩と現実をユーモラスに描く。
六六が脚本を担当した同名タイトルのテレビドラマが5月14日から国内各局で放送され、メディアミックス型の相乗効果を上げている。
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