1.『杜拉拉2 華年似水』(杜拉拉2 青年は水の如し)
李可・著 陝西師範大学出版社 2009年1月初版
――昨年ベストセラーになった話題の“職場(オフィス)小説”、『杜拉拉昇職記』(杜拉拉のプロモーション)の第2弾。
第1弾と同様に、外資系企業で働く若いヒロイン、拉拉(ララ)の奮闘ぶりと人間模様をリアルに描き出している。英語が公用語の職場でバリバリと仕事をさばき、恋に悩み、さらなるステップアップを目指して、転職すらも視野に入れはじめる拉拉。帯にもある通り「現実主義的な職場小説」として、中国ホワイトカラーたちの熱い支持を受けている。
2.『絶対小孩2』(ぜったい子ども2)
朱徳庸・著 現代出版社 2009年1月初版
――台湾の売れっ子漫画家・朱徳庸の最新作。同シリーズ第1作は、大陸では2007年5月に上海錦綉文章出版社から出版されている。
繊細なタッチ、独特なキャラクターの4コマ漫画は、なおも健在。小憎らしくも愛らしい子どもたちの自由闊達な世界が描かれていて、思わずクスリとさせられる。全編カラーの豪華版。
3.『従頭到脚説健康』(頭から足まで健康を語る)
曲黎敏・著 長江文芸出版社 2008年7月初版
4.『秘密』(ザ・シークレット)
ロンダ・バーン・著(豪) 謝明憲・訳 中国城市出版社 2008年11月初版
5.『明朝那些事儿(陸)』(明朝それらのこと6)
当年明月・著 中国海関出版社 2008年12月第3刷
6.『先秦諸子百家争鳴』
易中天・著 上海文芸出版社 2009年1月初版
――大人気のレクチャー番組、中国中央テレビ(CCTV)「百家講壇」の講座をまとめたもの。
著者は、CCTVの同番組とタイアップした著書『品三国』『品人録』『漢代風雲人物』などで大ブレイクしたアモイ大学教授。「百家講壇」のスター講師として知られるが、易氏が離れて以来、番組の視聴率が急落したことから再び請われて新講座を設けたといわれている。
今度のテーマは、2000年以上前の先秦時代(春秋戦国時代)に現れた思想家・学派の「諸子百家」。本書の内容も「実話孔子」「儒墨之争」「儒道之争」「儒法之争」などと幅広いが、易氏は「諸子百家は、中国古代300年以上にわたる大弁論」「中国の思想史上のオリンピック」などとわかりやすくレクチャーし、歴史マニアの心をつかんだようだ。
7.『杜拉拉昇職記』(杜拉拉のプロモーション)
李可・著 陝西師範大学出版社
8.『我父親的夢想 奥巴馬回憶録』(我が父の夢 オバマ回想録)
バラク・オバマ・著(米) 訳林出版社 2009年1月初版
――アメリカ合衆国第44代大統領、バラク・オバマ氏初の自伝。アフリカ系黒人の父とアメリカ人の白人の母を持つ彼は、父の急死でケニヤへ飛ぶ。そこで知ったのは父の苦悩と見果てぬ夢、そして自分が歩むべき道だった。家族と人種をめぐる感動の真実が、叙情的筆致によって明らかにされる……。
中国語版の帯には「孫中山(孫文)氏は中華民国臨時大総統、オバマ氏はアメリカ初の黒人大統領。ハワイの同じ学校(有名私立小中高一貫校)から2人の総統が輩出したのは、まさに美談」「オバマ氏の成長、家族愛、友情と愛が本書に」とある。
英語の原書は、オバマ氏が米国上院議員の民主党候補になった2004年当時の出版。
日本ではダイヤモンド社から『マイ・ドリーム―バラク・オバマ自伝』として2007年12月に翻訳出版されているが、ここへきて改めて注目を集めているという。
9.『藏地密碼5』(チベット・コード5)
何馬・著 重慶出版社 2009年1月初版
10.『求医不如求己3』
中里巴人・著 江蘇文芸出版社 2008年11月初版
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