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2007年8月 |
中国〈ハリポタ〉夏の陣 |

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世界的なベストセラー『ハリー・ポッター』の完結編が、世界で同時発売されて約1カ月――。 北京では、原書の売れゆきが初日に約6200部と好調な出足をみせたほか、中国語版の予約販売が、早くも児童書ベストセラーの1位を獲得。〈ハリポタ〉の根強い人気を示している。
いっぽう"コピー大国"とも揶揄される中国では、すでにニセモノの中国語版が登場したり、ウェブサイトでファンが無断翻訳を公開したりといった問題も明るみに。
中国で〈ハリポタ〉を超える、現代的なファンタジーが生まれない理由について、上海大学社会学部の顧駿教授は「中国人は想像力に欠けているのではない。想像力をもっと直視し、重視しなければならない」と地元紙のインタビューに答えている。
〈ハリポタ〉完結編をとりまく、中国の"夏の陣"を追ってみた。
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キャプション「写真は山奇さん(左)と加藤さん。」
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中国の有名なディレクターでミュージシャンの山奇(シャン・チー)さんと、北京大学国際関係学院の公費留学生、加藤嘉一(かとう・よしかず)さんの対談を収めた『七日談:来自民間的中日対話録』(七日談:民間からの中日対話録)の出版記念会がこのほど、北京の中山公園内で行われました。
『七日談』の出版は、昨年まで北京大学の大学院生として美学を学んでいた山奇さんと留学生の加藤さんが、友人を通して知り合ったことがきっかけ。本書では、1週間(7日間)の対談というスタイルをとり、両国の歴史や文化、音楽、映画、愛情、人生、芸術、哲学など、さまざまなテーマについて語り合った内容をまとめています。
第2章にあたる「Day2」では、両国の歴史認識から日本の首相の靖国神社参拝、2005年4月に中国で起こった「反日デモ」まで、敏感な問題についても臆することなく、縦横に語り合っています。
出版記念会で、山奇さんは「これは学術的でもなければ、政府の立場でもない。民間の視点からの自然な対話だ。だからこそ、若い人たちの相互理解の一助になれば……」。
加藤さんは「相手を理解するには、まず交流すること。 日中国交正常化35周年のことし、相互理解の促進のために、本書が何らかのプラットホームを提供することができたら」 と、流暢な中国語で話していました。
※ 『七日談:来自民間的中日対話録』(新華出版社、07年8月初版)
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写真・文 小林さゆり
日本のメディアに中国の文化、社会、生活などについて執筆中
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http://china-media.jugem.jp/ |
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