1.『狼道―人生中的狼性法則』(狼道―人生におけるオオカミ性の法則)
王宇編著 中国物資出版社 2005年10月第2刷
ベストセラーとなった前作『狼道―生活中的狼性法則』(狼道―生活におけるオオカミ性の法則)の編者による"狼道"の第2弾。それによれば、オオカミ性の4大特徴とは、①飽くことなく追求する「貪」、②困難を1つひとつ克服し、消滅させる「残」、③勇敢に戦い命知らずの「野」、④逆境の中でも乱暴なまでに難関を突破する「暴」であるという。その「弱きをもって強きに勝る」オオカミの本質を、現代人のビジネスや生活に生かしたいと編者は語る。
中国では近年、『狼図騰』(オオカミのトーテム)など本のタイトルに"狼"をつけたものが多く、しかも人気を集めている。中国の家電大手・ハイアール集団の張瑞敏CEO、中国最大のPCメーカー・聯想(レノボ)の楊元慶総裁らがいずれも「オオカミ」を崇拝しているそうだが、おそらくはそうした成功者の秘密が、読者を"狼道"に導いているのだろう。
2.『Outsider 局外人』(アウトサイダー)
可愛淘著(韓) 中国城市出版社 2005年11月初版
3.『感悟人生全集』(人生を悟る全集)
白全珍編著 黒龍江美術出版社 2005年9月初版
「運命は自分で変更し、決定することができる」「失敗を踏みつけて、成功に向かう」「楽しく、もっと幸せに」「欲望と金銭の奴隷にならない」など、全15章300以上におよぶ古典的な物語から、人生を楽しく、幸せにおくるための知恵を紹介。「人生には悟りが必要であり、悟りがあればこそ、叡智と快楽、幸福に恵まれた悔いのない人生を送ることができる」と編者は語る。
4.『小故事大道理全集』(小さな物語、大きな道理の全集)
雅瑟編著 海潮出版社 2005年4月第2刷
5.『北京交通旅遊詳図』(北京交通・観光詳細マップ)
中国地図出版社 2005年7月北京第3刷
縦83センチ、横114センチ、縮尺4万9000分の1の北京市中心部の最新マップだ。東は地下鉄が延びた「通州区」から、西は森林公園のある「門頭溝区」まで、南は経済技術開発区のある「大興区」から、北は新興住宅地の広がる「昌平区」までと、6環路(第6環状道路)以内の地理を網羅している。
オリンピックを目前に、急速に変わる北京を知るための必須アイテム。裏面には、郊外区の地図と主要観光スポットを掲載している。
6.『一座城池』(THE IDEAL CITY)
韓寒著 二十一世紀出版社 2006年1月初版
処女作の『三重門』が大ベストセラーとなり、一世を風靡した高校生作家の韓寒くんも23歳。こんどの新作は、ネット連載とほぼ時を同じくして刊行された。「プロットが弱いので、自分でもどんな小説なのか概括できない。ただ、文章のスタイルとか文字の力は、これまでで最高の出来だと思うんだ」(『北京青年報』)と韓寒くんは語る。
中途退学した「僕」は、ケンカ事件を起こして、1つ年上の同級生「健叔」とある町に逃亡する。長江旅館に泊まり、ぶらぶらして過ごすうちに「王超」という新しい友人ができて……。何ものにも束縛されない若者たちの"光り輝く"青春時代が記録される。
初版発行が50万部、版権料が200万元(約3000万円)という破格の数値も早くから話題となっている。
7.『聴南懐瑾大師講経:感悟篇』(南懐瑾大師の説法を聞く:悟り編)
胡衛紅編著 新華出版社 2005年11月初版
儒教、道教、仏教に精通した南懐瑾大師の教えを、やさしく解説。
「『孔子の三字経は、誠、敬、信』――人として成すべき3大ポイント」、「『天下は利口者に乱される』――賢さは少し、知恵を多く」「『仏を拝むのは、自分を拝むこと』――他人を敬うことは、自分を敬うこと」という、思わず襟を正すような金言に本書は満ちている。
8.『哈利・波特与"混血王子"』(ハリー・ポッターと混血のプリンス)
J.K.ローリング著(英)/馬愛農・馬愛新訳 人民文学出版社 2005年10月初版
9.『思念依然無尽――回憶父親胡耀邦』(思慕は尽きず――父・胡耀邦の追憶)
満妹著 北京出版社 2005年11月初版
学生の民主化運動への対応を批判され、1987年に解任された故胡耀邦・元総書記の生誕90周年、死去16周年を記念して、編み出された伝記。筆者は、胡氏の長女であり、現在、中華医学会理事などの要職を務める満妹さん。
10.『狼図騰』(オオカミのトーテム)
姜戎著 長江文芸出版社
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