1.『中共中央関于加強党的執政能力建設的決定』
(中国共産党中央による党の執政能力建設の強化に関する決定)
人民出版社 2004年9月初版
今年9月に開かれた、中国共産党の第16期中央委員会第4回全体会議(4中全会)で採択された「党の執政能力建設の強化に関する決定」の全文を、小冊子にまとめたもの。
「『発展』を党による執政と興国の第一の任務として堅持し、社会主義市場経済の制御能力をたゆまず高める」など9項目から構成されており、党の執政能力を高めて、中国の政治、経済、社会、文化、外交などの面でいっそうの発展をめざそうとする内容となっている。
2.『文明礼儀普及読本』(文明マナーの普及読本)
首都精神文明建設委員会弁公室編 京華出版社 2004年9月初版
「名刺を交換するときの注意点は?」「バスや地下鉄に乗るときの正しいマナーは?」「携帯電話で気をつけること」など、社会や家庭、仕事の上でかかせない"文明的な(教養のある)マナー"を啓蒙するリーフレット。カラースナップが多く、読みやすい作りとなっている。社会学的に「現代の中国人に求められているマナー」という視点で見ても興味深いだろう。
3.『告訴孩子你真棒』(あなたはできると子に告げよう)
盧勤著 長江文芸出版社
4.『走遍北京』(北京を歩く)
李琦/徐頌徳主編 中国地図出版社 2004年9月第3刷
毎年、暮れが近づくと、新年の贈答用に売り出されてベストセラーになる『北京人手冊』(地質出版社)。最新の地図をはじめ、北京のお役立ち情報満載のガイドブックであるのだが、その『北京人手冊』の対抗馬として現れたのが本書だ。
ところが……地図はもちろん観光案内に交通路線、公共機関に医療機関、娯楽施設やレストラン情報などの構成が、ほとんど前者とうりふたつなのだ! 『北京人手冊』だと思って手にとる人も多いだろう。豪華な紙製ケースまで、まるでソックリなのである。
王府井書店では、店頭に並べられたこちらが先にベストテン入りしたのだが、北京っ子たちは、最後どちらにその軍配を上げるのだろうか?
5.『我能考第一』(一番で合格できる)
趙承延著(韓) 海峡文芸出版社 2004年5月初版
現在、ニューヨーク大学商学院に学び、英語をはじめドイツ語、フランス語、ラテン語に通じるという韓国の秀才・趙承延くん(Cho Seung-Yeon、23歳)。リラックスしながら学ぶこと、科目別に戦略を立てることなど、独自の学習テクニックをあますところなく披露する。ゆかいな漫画風のイラストが満載なので、子どもたちにも親しめそうだ。
6.『細節決定成敗』(ディテールが成敗を決める)
汪中求著 新華出版社 2004年4月第3刷
7.『改変千万人生的一堂課』(人生を変える授業)
オルソン・M著(米) 寧夏人民教育出版社 2004年4月初版
「成功を収めた偉大な人物は、往々にして若いときに成功の種をまいている」。アメリカの「成功学の父」といわれる著者(1848~1924)が、前途洋々たる若者たちに向けて、決断や忍耐、勇気や誠実さ、夢と希望など、人生を成功させるために必要なことがらを説く。ニクソンやカーター、ブッシュなど歴代のアメリカ大統領たちも、青少年時代に影響を受けたというのが本書の"売り"だ。
8.『正説清朝十二帝:図文本』
閻崇年著 中華書局 2004年11月第5刷
著者は、北京社会科学院満学(満州学)研究所の研究員で、北京満学会会長。『ヌルハチ伝』『清朝通史』など、清朝に関する著書も多い。
本書では、太祖ヌルハチから最後の皇帝・溥儀まで、約270年間にわたる清代の皇帝12人の生涯を、豊富な写真とともにふりかえる。中国中央テレビ(CCTV)の教育番組「百家講壇」のシリーズで放送された内容に、大幅加筆したという。テレビの人気も手伝って、ベストテン入りを果たしたようだ。
9.『南方人為什麼能賺銭』(南方人はなぜ金儲けができるか)
龍子民著 地震出版社 2004年5月初版
商売に長けていることから「中国のユダヤ人」と呼ばれる浙江、温州、広東の人たち。この本は、そんな中国南方人たちの商売の知恵に学ぼうとするもの。
「小さいころから、金儲けの欲望がある」「裕福であることが、最大のメンツ」「人にチャンスを与えることは、つまり自分にチャンスをもたらすこと」など"天性の商人"南方人から、商売を成功させるための22の秘訣を学ぶ。
10.『達・芬奇密碼』(原題『THE DA VINCI CODE』、ダ・ヴィンチの暗号)
ダン・ブラウン著(米) 朱振武/呉晟/周元暁訳 上海人民出版社
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