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2004年11月  食欲の秋に強い味方に!

     

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名物「東坡肉」


「食欲の秋」とはよくいったもので、厳しい冬を前にして、がぜん湧いてくるのが食欲です。日本各地を騒がせていたクマたちも、そんな本能に突き動かされたのかもしれませんが、紳士淑女(?)の私たちなら理性的にといきたいところ……。
北京にもあまたの有名レストランがありますが「どこへ行ったらいいかわからない」「北京っ子に人気の店を教えてほしい」、そんなお困りの声もあることでしょう。でも大丈夫! 最近はこんな強い味方も、ぞくぞくと登場しているのです。

『活色生香―北京美食地図』(蔡文娟・編、人民交通出版社、2004年6月第3刷)は、北京に勤める女性エディターが、地図と写真とおしゃれなエッセイで北京の人気レストランを紹介したもの。北京市内を「王府井食圏」「建国門食圏」「中関村食圏」など12のグルメ地域にわけて、それぞれの人気店の特徴やオススメ料理を女性ならではの細やかな視点で描いています。

 
     

たとえば、市内東部にあたる建国門食圏の筆頭にあげられたのが「金湖茶餐庁(レストラン)」。注目の「北京CBD」(Central Business District、中央商務区)のランドマーク・中国国際貿易センターの1階にあるレストランです。
「店内にはプライベートタイプのシートが置かれ、白い柱には百家姓(姓氏を集めたもの)とその発音が広東語で彫り込まれていて、中国チック。ソファーに座って窓の向こうの街路樹を眺めていると、疲れた心が癒されるような気がするの……」(本書より)
気になるメニューは、子豚の丸焼き1皿24元(1元は約13円)、焼きビーフン1皿23元、香港風ミルクティー1杯9元などの広東料理や西洋料理で、種類も豊富。北京の丸の内ともいわれるCBDの「金湖茶餐庁」は24時間営業で、忙しいビジネスマンたちの都会のオアシスとなっています。

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このほか、羊肉シャブシャブの「東来順」、シューマイの「都一処」といった老舗はもちろん、江南風味の「孔乙己」、広西風味の「紅鼻子」、チベット料理の「瑪吉阿米」、四川料理の「蟹老宋」、精進料理の「静思素食坊」、50種以上のお粥をそろえる「宏状元粥店」などなど、北京っ子たちに人気のレストランがズラリ。巻末の「24時間営業店」などの一覧を合わせると、紹介されたレストランは、なんと550店あまりにも上ります。
レストランの住所や電話、営業時間をはじめ、特色料理やその値段、一人あたりの予算、支払い方法、キャパシティ、駐車スペース、サービスや環境の度合い(星ランクで表示)などきめの細かな情報が満載で、書店でこの本を手にしていた北京っ子の若い女性は「実用的で新しいタイプの本ですね。こういう本を参考にしてグルメ歩きをしてみたい」などと楽しそうに話していました。

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近ごろは中国の豊かさを反映してか、新しいグルメガイドが目白押し。そうした情報からは、最新の食文化や人々の暮らしぶりが浮かび上がってくるようです。北京のオリジナルガイドを片手に人気の店をめぐるのも、胃袋を満足させるだけでない別の面白さがありそうです。

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【北京の最新グルメガイドあれこれ】
★『食為天―北京飲食指南』(永楽編著 五洲伝播出版社 2004年8月初版)
  ――地図と写真、コラムで北京の有名レストランを紹介。『活色生香―北京美食地図』と似たコンセプト。
★『地上北京』(秦人編著 中国書籍出版社 2004年9月初版)
  ――基本的には北京の観光ガイドなのだが、「中華老子号―百年名牌」のコーナーは必読! 北京ダックの「全聚徳」や羊肉シャブシャブの「一条龍」、土鍋で煮込んだ豚肉料理の「砂鍋居」、漬物屋の「六必居」、中国茶の「張一元」など、数百年の歴史をほこる北京の老舗を紹介している。名店誕生のエピソードがおもしろい。
★『吧去吧来:尋訪北京酒吧』(バーへ行ったり来たり:北京のバーを訪ねて、師静予編著 北京出版社 2004年6月初版)
  ――北京の三里屯や什刹海(シーチャーハイ)、CBD、魏公村などに点在する人気のバーを、写真とコラムで紹介する。巻末のコラムに「三里屯のバーは現実主義、学園区のバーは理想主義、什刹海のバーは古典主義」とあるが、実際はどうなのか? さっそく確かめに行きたくなるような一冊です。

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bestsellere  

総合
★北京国林風図書センター
(北京市海淀区海淀西大街36号 海淀図書城昊海楼B1)
2004年11月8日~11月14日

     
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1.『没有任何借口』(原題『No Excuse!』、いかなる言い訳もしない)
フェラー・ケープ著(米) 金雨編訳 機械工業出版社


「アメリカ陸軍士官学校200年来の最も重要な行動規範」だという"No Excuse"(言い訳をしない)。そこには企業が求める責任感や勤勉さ、誠実な態度、完璧な実行能力が表れる、と本書は語る。


2.『水煮三国』(三国志の水煮)
成君憶著 中信出版社


「水煮」とは、たっぷりのトウガラシと油を使った四川風煮込みのこと。そんな「水煮」と「三国志」の名を冠した本書は、「『三国演義』をベースにした麻辣(ピリカラ)風味の管理学」であるという。アジア太平洋人力資源研究協会(APHRA)の副秘書長で『三国演義』ファンの筆者が、劉備や曹操、諸葛亮などおなじみの登場人物をまじえて、経営管理をわかりやすく説く。
昨年7月の初版から1年半にわたって、コンスタントに売れ続けている。


3.『用好時間做対事』(時間をうまく使って事にあたる)
何常明著 人民郵電出版社 2004年10月北京第2刷


「一生を費やして上ったハシゴが、思わぬ塀にかけていたことに気づいたとしたら……それは時間管理最大の失敗である」
思わずドキリとさせられるような言葉だが、そうしたことを防ぐため「明確な価値観を持ち、目標を設定し、改善を持続させ、遅延することなく、プレッシャーを取り除き、あらかじめシュミレーションすること」が大切だと著者。時間管理の技術を磨くテキストで、いくつかの項目は中国の大手企業、大学などのトレーニング教材として使われているという。


4.『狼図騰』(オオカミのトーテム)
姜戎著 長江文芸出版社 2004年4月初版


5.『記憶 往事未付紅塵』(記憶 往事いまだ俗世にならず)
章立凡主編 陝西師範大学出版社 2004年9月初版


6.『長安乱』
韓寒著 中国青年出版社 2004年8月初版


小説『三重門』で高校生作家として華々しくデビューした韓寒くんも、今年21歳。6冊目となる『長安乱』は、初の武侠小説だ。
かつて中国の武林(武術界)では、盟主の宝座をめぐって激しい争奪戦が繰り広げられていた。二大門派・少林と武当の闘いが激しさを増していたが、そこに颯爽と現れたのが少林派の青年僧。5歳で入門、18歳で下山して、不思議な老人の助けを得ながらも、ついに「武林盟主」の地位を奪いかえす。しかし、そんな青年僧が最後に望んだものとは……。
ユーモアと叡智に富んだ新感覚の武侠小説。若者を中心とした韓寒ファンの支持もあつく、文学雑誌『萌芽』に連載されるや、発行部数を約5万部増の30万部に押し上げたという。早くも「今年1番のベストセラー小説」との呼び声も高い。


7.『自動自発』(原題『Willingness』)
エルバート・ハバード著(米) 陳書凱編訳 機械工業出版社 2004年8月第24刷


仕事の効率を説いた『ガルシアの手紙』で有名なエルバート・ハバード(1856~1915年)の自己啓発本。人に頼まれてではなく、自ら進んでやることの重要性を説いている。そのポイントは、仕事に対して「勤勉に」、会社に対して「敬意を払い」、社長に対して「忠誠を尽くし」、自分に対して「自信を持つ」こと。公務員やビジネスマンの"必読の書"であるという。


8.『人生十論』
銭穆著 広西師範大学出版社 2004年7月第3刷


9..『菊与刀』(菊と刀)
ルース・ベネディクト著(米) 呂万和など訳 商務印書館 2003年11月北京第10刷


いわずと知れた、アメリカの文化人類学者ルース・ベネディクト(1887-1948)の名著。女性学者である著者が、その鋭い洞察力により日本人とは何かを分析している。アメリカによる日本の戦後処理政策のためにレポートされたのが本書だが、いまでも外国人による日本研究の一級品となっている。
北京では商務印書館から「日本叢書」の一冊として刊行された。現在の日中関係は「政冷経熱」といわれるようにギクシャクしているが、「日本人の本質を知る」本書が多くの中国人たちに読まれているのはなぜか? それを探るのも、また大きなテーマだろう。


10.『愛的芸術』(邦題『愛するということ』)
エーリッヒ・フロム著(米) 李健鳴訳 商務印書館 2000年4月北京第3刷


ユダヤ系ドイツ人の哲学者エーリッヒ・フロム(1900~1980年)の世界的ベストセラー。人間性を高め、勇気を持つことが「愛すること」と「愛されること」に必要だと説く。中国語訳の初版本は、1987年に刊行されている。

 

 

 

 
   
     

 

 

 

 

漫画を通してアジアの社会や人々の暮らしを紹介する「アジア漫画展」(1コマ漫画展)がこのほど、北京市東部の首都図書館で開かれました。国際交流基金アジアセンターが1995年より毎年開催しているもので、日本国内で開かれたあと中国、インド、韓国、マレーシア、フィリピンなどの各国を巡回しています。
今回、北京で開かれたのはその第7回で、「アジアの就職事情」がテーマ。日本をはじめ、中国、韓国など8カ国8人の漫画家の新作80点を一堂に集め、経済危機や男女の雇用問題、リストラなどで厳しいアジアの就職事情を、ユーモアとウィットに富んだ漫画で紹介しました。
会場にいたある女子学生は、「コネを重視する中国、男女差別の残るタイなど、それぞれに世相が反映されているのがおもしろいですね」と語っていました。
また、開幕式に参列し、漫画展にも出品した中国の漫画家・徐進さん(中国新聞漫画研究会副会長)は、6人の男たちが1匹の羊を放牧している新作の『牧羊図』について、「ここでは『五哥放羊』(5人の羊飼いが羊を放つ=人が多くいても必ずしもよい事ができるわけではない)という故事を引いています。故事より多い6人にして、労働者があぶれている中国の就職事情を皮肉ってみたわけです。その国の文化や社会の背景を知れば、より深く漫画を味わうことができるでしょう」と話していました。
漫画展はこのあと12月中旬まで中国の蘇州、広州で開かれます。また、日本ではいま「アジアのIT事情」というテーマの第9回アジア漫画展が、国内各地を巡回中だということです。

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写真・文 小林さゆり
日本のメディアに中国の文化、社会、生活などについて執筆中

 

   http://china-media.jugem.jp/
 
     
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