■『夷堅志』の世界への招待　岡本不二明（岡山大学）
斎藤茂・田渕欣也・福田知可志・安田真穂著／山口博子訳注　『『夷堅志』訳注』甲志上　B5判　336頁　汲古書院　8,000円

■敦煌写本を扱うための必読書　玄幸子（関西大学）
張涌泉著　『敦煌写本文献学』　A5判大　744頁　甘粛教育出版社　5,390円

■達せるかな、この詩集　佐藤浩一（東海大学）
下定雅弘著　『精選　漢詩集』──生き延びる喜びの歌　新書判　384頁　筑摩書房　1,000円

■「ヌーラン事件」とコミンテルンの闇　石井知章（明治大学）
鬼丸武士著　『上海「ヌーラン事件」の闇』──戦間期アジアにおける地下活動のネットワークとイギリス政治情報警察　A5判　258頁　書籍工房早山　2,500円

■日本人研究者による本格的台湾文学史の試み　垂水千恵（横浜国立大学）
中島利郎・河原巧・下村作次郎編　『台湾近現代文学史』　A5判　542頁　研文出版　8,000円

■出土資料研究待望の書─『地下からの贈り物』─　湯浅邦弘（大阪大学）
中国出土資料学会編　『地下からの贈り物』新出土資料が語るいにしえの中国　四六判　386頁　東方書店　2,000円

■近代アジアを駆け抜けた一人の巨大な日本人　野世英水（龍谷大学）
柴田幹夫著　『大谷光瑞の研究』──アジア広域における諸活動　A5判　382頁　勉誠出版　4,500円

■清末民国期社会経済史研究に有益な写真史料集　本野英一（早稲田大学）
上海市工商業聯合会編　『上海総商会歴史図録』　A4判　282頁　上海古籍出版社　8,690円

■「歴史の空白」をうめる　絹川浩敏（立命館大学）
鄒双双著　『「文化漢奸」と呼ばれた男』─万葉集を訳した銭稲孫の生涯　A5判　296頁　東方書店　3,000円

■柳文研究に大きな突破口　下定雅弘（岡山大学名誉教授）
竹田晃編　『柳宗元古文注釈』──説・伝・騒・弔　新典社注釈叢書23　A5判　512頁　新典社　15,800円

■反時代的律儀さ─藤谷浩悦著『湖南省近代政治史研究』を読む─　古谷創（津京大学大学院）
藤谷浩悦著　『湖南省近代政治史研究』　A5判　926頁　汲古書院　21,000円

■「同時代」を歴史化する叙述の戦略　坂井洋史（一橋大学）
洪子誠著／岩佐昌暲・間ふさ子編訳／武継平・宮下尚子・甲斐勝二訳　『中国当代文学史』　A5判　720頁　東方書店　7,000円

■九層の台も累土より起こる──『柳宗元集』の新底本登場か　戸崎哲彦（島根大学）
〔唐〕柳宗元撰　尹占華・韓文奇校注　『柳宗元集校注』全10冊　中国古典文学基本叢書　A5判　中華書局　17,100円

■中国人はエジソンか　飯嶋渉（青山学院大学）
深町英夫著　『身体を躾ける政治』──中国国民党の新生活運動　四六判　384頁　岩波書店　3,800円

■野心的な資料集　萩野脩二（関西大学名誉教授）
内田慶市編著　『漢訳イソップ集』文化考証と言語接触研究・資料叢刊3　B5判　610頁　ユニウス　6,000円

■グローバルの中の中国思想界と知識人　川尻文彦（愛知県立大学）
賀照田著／鈴木将久編訳　『中国が世界に深く入りはじめたとき』──思想から見た現代中国　四六判　290頁　青土社　2,600円

■歴史的研究が織りなす「術」のパノラマ　辛賢（大阪大学）
三浦國雄編　『術の思想』──医・長生・呪・交霊・風水　四六判　344頁　風響社　2,700円

■ある日の授業にて─藤田昌志著『日本語と中国語の誤用例研究』─　鈴木義昭（早稲田大学）
藤田昌志著　『日本語と中国語の誤用例研究』　A5判　170頁　朋友書店　2,500円

■“玄奘三蔵遺骨の争奪戦”　新野和暢（同朋大学仏教文化研究所客員研究員）
坂井田夕起子著　『誰も知らない『西遊記』』──玄奘三蔵の遺骨をめぐる東アジア戦後史　B6判　274頁　龍渓書舎　3,000円

■「功利主義」から見た清末思想　林少陽（東京大学）
小林武・佐藤豊著　『清末功利思想と日本』　A5判　382頁　研文出版　7,500円

■敦煌学を志す初学者のための指導書　荒見泰史（広島大学教授／広島大学敦煌学プロジェクト研究センター代表）
郝春文・山口正晃訳／高田時雄監訳　『よみがえる古文書』──敦煌遺書　四六判　208頁　東方書店　2,200円

■西村・中国法研究の継承と超克　王晨（大阪市立大学）
北川秀樹・石塚迅・三村光弘・廣江倫子編　『現代中国法の発展と変容』西村幸次郎先生古稀記念論文集　A5判　374頁　成文堂　8,000円

■東アジアの近代をとらえる新しい視覚　中村聡（玉川大学）
川邉雄大著　『東本願寺中国布教の研究』　A5判　418頁　研文出版7,500円

■「作史三長」をそなえた遺業　川越泰博（中央大学）
鄭樑生著／曾煥棋・何義麟編訳　『明代の倭寇』　四六判　278頁　汲古書院　3,500円

■流行歌が映し出す時代の影　榎本泰子（中央大学）
貴志俊彦著　『東アジア流行歌アワー』──越境する音　交錯する音楽人　四六判　284頁　岩波書店　2,415円

■日本漢学の『老子』理解はいかにしてもたらされたか──中国古典学の文脈で見る徂徠学──　橋本昭典（奈良教育大学）
松井真希子著　『徂徠学派における『老子』学の展開』　A5判　370頁　白帝社　6,300円

■中国伝統演劇の近代化を巡る光と闇の攻防──非文字文化が織り成す清末民初北京京劇界の諸相　平林宣和（早稲田大学）
吉川良和著　『北京における近代伝統言劇の曙光』非文字文化に魂を燃やした人々　A5判　968頁　創文社　15,750円

■〈読書〉の真髄──岩本「春秋学」学の世界　野間文史（広島大学名誉教授）
岩本憲司著　『春秋学用語集』　278頁　3,150円
『春秋学用語集　続編』　270頁　3,150円
汲古書院　四六判

■ポスト退耗還林時代、黄土高原へのメッセージ　村松弘一（学習院大学）
松永光平著　『中国の水土流失』──史的展開と現代中国における転換点　A5判　202頁　勁草書房　3,990円

■民衆の心性という角度から読み解く中共革命　荒武達朗（徳島大学）
丸田孝志著　『革命の儀礼』──中国共産党根拠地の政治動員と民族　A5判　358頁　汲古書院　9,450円

■現在にも通じる中世東アジアの交流と相互認識　小島毅（東京大学）
村井章介著　『日本中世の異文化接触』　A5判　516頁　東京大学出版会　8,190円

■『蔣介石研究』にみる二つのランドスケープ　西村成雄（放送大学）
山田辰雄・松重充浩編著　『蔣介石研究』──政治・戦争・日本　A5判　576頁　東方書店　4,725円