1.『看見』(見る)
柴静・著 広西師範大学出版社 2012年12月初版
2.『鄧小平時代』
エズラ・ヴォーゲル著(米)/馮克利・訳 生活・読書・新知三聯書店 2013年1月初版
日本でもベストセラー『ジャパン・アズ・ナンバーワン』で知られる社会学者エズラ・ヴォーゲル氏(ハーバード大名誉教授)の新作にして、中国語800ページにおよぶ大著。
「20世紀の世界のリーダーの中でも特別な輝きを持つ」という鄧小平の伝記を通して、波乱に満ちながらも驚くべき経済発展を遂げた中国の現代史を読み解く。
鄧小平が、日本の明治維新や戦後の高度成長を中国の経済発展モデルにしていたこと、また1989年の天安門事件について「当時の難しい政治状況では避けがたい手段だった」と著者自身がその判断を擁護する立場を示していることなど、興味深い論理が展開されている。
3.『全世界人民都知道』(世界の人はみな知っている)
李承鵬・著 新星出版社 2013年1月初版
4.『正能量』(原題『Rip It Up: The Radically New Approach to Changing Your Life』)
リチャード・ワイズマン著(英)/李磊・訳 湖南文芸出版社 2012年7月初版
5.『不可不知的1000個法律陥阱』(知らなければならない1000の法律の落とし穴)
張洪占など編著 中国政法大学出版社 2012年8月初版
「無料商品体験、無料健康講座などは完全に無料なのか?」「労働契約書に気軽に署名していいか?」「経済協力条項の落とし穴(わな)は防ぎようがない」「親戚の借金であれば借用書は必要ない?」「住宅購入時に家主の身分を疑ったことは?」といった日常的な消費、就業、貸借、住宅売買、保険、投資、病気治療、結婚・恋愛、旅行、紛糾解決をめぐる法の盲点の実例を多数紹介。
専門家がそれぞれわかりやすく解説し、同じような事件に遭遇した時に、正しく合法的権益が保護されるようにと呼びかけている。
6.『我所理解的生活』(私が理解する生活)
韓寒・著 浙江文芸出版社 2013年1月初版
7.『河神・鬼水怪談』
天下覇唱・著 安徽人民出版社 2013年1月初版
大ベストセラーとなった中国のファンタジー・アドベンチャー『鬼吹灯』シリーズに続く、最新ミステリー長編。
物語は、とある地方の“三差河”の河口付近で、奇怪な生き物が捕獲されたことに始まる。それは捕まえた郭師傅により「河神」と名付けられた。しばらくして郭師傅の家のかまどの神様「竈王爺」の絵が何者かによって破られた。風水が乱れ、運が悪くなると(占いの)張半仙がいう通り、その絵は突然「凶卦」に変わり、北を向いた。
北の方角には幽霊が出ると恐れられていた粮房店胡同(横町)があり、戸口に封印の紙が貼られた棺材店があった。言い伝えによれば、その棺材店には“大変なもの”が閉じ込められており、それがひとたび出ようものなら河はあふれて洪水になるという。しかし張半仙にもそれがいったい何なのか、推測のしようもなかった。
“妖怪”河神とその出現によって引き起こされる、不思議な中国版ゴースト・ミステリーだ。
8.『瘋了!桂宝9 喜悦巻』(クレイジー!桂宝9 愉快巻)
阿桂・著 北方婦女児童出版社 2013年1月初版
中国で大人気のギャグ漫画シリーズ『瘋了!桂宝』の第9巻。主人公は、嬉しい時も困った時も「瘋了!」(クレイジー)が口ぐせの男の子、桂宝。
普段は気難しい顔をしているが、持ち前(?)のクレイジーさで、日常の至るところに笑いをもたらす。
作者の阿桂は、中国漫画家ランキングで近年常に上位を獲得。本書によれば、この桂宝シリーズも「中国漫画ベストセラー・ランキング第1位」の栄冠に輝くという。
9.『你若安好 便是晴天:林徽因伝』(あなたが無事なら晴天に:林徽因伝)
白落梅・著 中国華僑出版社 2011年9月初版
10.『百年孤独』(百年の孤独)
G.ガルシア=マルケス著(コロンビア)/范曄・訳 南海出版公司
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