1.『林丹自伝:直到世界尽頭』(林丹自伝:世界の果てまで)
林丹・著 鳳凰出版社 2012年8月初版
バドミントン男子シングルスの世界チャンピオンにして、北京五輪、ロンドン五輪の金メダリスト、林丹選手の初の自伝。この夏の五輪効果で売り上げを伸ばしたようだ。
1983年福建省龍岩市上杭県に生まれ、バドミントン歴は二十数年に上る。
日本アニメの「ドラえもん」や「SLAM DUNK(スラムダンク)」を見て育ったごく“普通”の80後(1980年代生まれ)。コーチに好かれる真面目な生徒ではなかったが、「アメリカには(マイケル)ジョーダンが、中国には林丹(リン・ダン)がいる」と母親に話すほどの自信家でもあった。
やがて北京からロンドンへ。1つひとつの戦いの裏には、さまざまな物語や思いがある。獲得したのはチャンピオンという実績だけでなく、自分自身に深く刻まれた出来事や出会った人たちだった、と林丹はいう。
2.『你若安好 便是晴天:林徽因伝』(あなたが無事なら晴天に:林徽因伝)
白落梅・著 中国華僑出版社 2011年9月初版
3.『因為痛,所以叫青春』(痛いから青春という)
キム・ナンド著(韓)/金勇・訳 広西科学技術出版社 2012年2月初版
4.『這些都是你給我的愛Ⅱ 雲治』(みんな君がくれた愛Ⅱ)
安東尼・著/echo・絵 長江文芸出版社 2012年8月初版
中国の若者に人気の月刊誌『最小説』での連載をまとめた。ほのぼのとした童話のような絵本作品で、80万部のベストセラーになったシリーズの第2弾。
ヨーロッパのある小さな町に住むウサギの安東尼(アンソニー)が、自分で作ったホウロウ製のハートを片手に「愛とは何か?」を見つけるための旅に出る。旅先で多くの人と知り合い、多くの思いやりに触れ、真の愛の意味を理解していく。
5.『遇見未知的自己』(未知の自分に出会う)
張徳芬・著 華夏出版社 2008年1月初版
6.『我不是潘金蓮』(私は潘金蓮ではない)
劉震雲・著 長江文芸出版社 2012年8月初版
『一句頂一万句』で第8回茅盾文学賞(2011年)を受賞した作家の最新作であり、同書の姉妹編とされる。
一人っ子政策をとる中国で、子どもを1人多くもうけるために、夫とニセの離婚を画策した地方の女性、李雪蓮。ところが夫の抜け駆けで、それが本当の離婚になってしまう。
「潘金蓮」という偽名になった彼女が、離婚は全くのウソであり、自分は潘金蓮ではないと証明するために訴える。町から県へ、市から北京の全国人民代表大会(全人代)へ。だが、地元の省、市、県では訴えを阻止したために、彼女の闘争は20年に及び……。
一見すると不条理なストーリーだが、その中に現実味ある社会通念を描いた、といわれる現代のリアリズム小説。
7.『好媽媽勝過好老師』(よい母はよい教師に勝る)
尹建莉・著 作家出版社
8.『正能量』(原題『Rip It Up: The Radically New Approach to Changing Your Life』)
リチャード・ワイズマン著(英)/李磊・訳 湖南文芸出版社 2012年7月初版
『運のいい人の法則』『超常現象の科学』などで知られるイギリスの心理学者、リチャード・ワイズマン博士。
本書では(精神的に)健康で、積極的で、楽観的な人こそが「正能量」(プラスエネルギー)を持つことができる。不必要な欲望を減らし、精神の平穏を保ち、生活を楽しむことで、人生のプラスエネルギーを高めようと呼びかける。
さらに、積極性を高め、物事を楽しむプラスエネルギーを増やし、人を疑ったり、落ち込んだりするマイナスエネルギーを避けるための具体的なトレーニング法を紹介。
仕事や生活への向き合い方、行動モデルを一変できるという心理学の話題書だ。
9.『植物大戦僵尸:武器秘密故事系列』(植物大戦ゾンビ:武器の秘密の物語シリーズ)
葛冰など編著 中国少年児童新聞出版総社 2012年1月初版
10.『百年孤独』(百年の孤独)
G.ガルシア=マルケス著(コロンビア)/范曄・訳 南海出版公司 2011年6月初版
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