1.『大故宮』
閻崇年・著 長江文芸出版社 2012年2月初版
有名な清史学者で中国紫禁城学会副会長の著者が、中国旧王朝の宮殿「故宮」の外延を解き明かす。北京の旧皇城のみならず、瀋陽故宮、台北の故宮博物院、承徳の避暑山荘と外八廟など関係する建築群をひもときながら、宮廷社会や文化、風俗、国宝級文物について解説。読み応えある「故宮百科」と評されている。
中国中央テレビ(CCTV)のレクチャー番組「百家講壇」で、同名タイトルの講座シリーズが今年2月24日からスタート。通年の大型番組として、注目を集めている。
2.『植物大戦僵尸:武器秘密故事系列』(植物大戦ゾンビ:武器の秘密の物語シリーズ)、全16冊
葛冰など編著 中国少年児童新聞出版総社 2012年1月初版
2~7歳の子ども向け童話シリーズ。
植物を植えてゾンビの侵入を防ぐ、世界的人気のコンピューターゲーム「ゾンビと植物」のプロットにヒントを得たもの。さまざまな武器や攻略法を持つ植物たちのゾンビとの戦いを、生き生きと描く。
3.『虫図騰2』(虫のトーテム2)
闫志洋・著 新星出版社 2012年3月初版
中国初の“虫駆除師”をテーマにしたミステリー。国内の娯楽系ポータルサイトでの発表1カ月で1000万の大量アクセスを数えた人気小説を書籍化した。
4.『青春』
韓寒・著 湖南人民出版社 2011年9月初版
5.『不一様的卡梅拉』(異なるカメラ)
Chrisian Jolibois作 Christian Heinrich絵、二十一世紀出版社 2006年10月初版
6.『因為痛,所以叫青春』(痛いから青春という)
キム・ナンド著(韓)、金勇・訳 広西科学技術出版社 2012年2月初版
韓国・ソウル大学、キム・ナンド教授のミリオンセラーの翻訳版。サブタイトルに「一人ぼっちで人生の入り口に立ったあなたへ」とある。多くの学生の悩みに向き合ってきた著者が、青春期のつらさを理解し、若者たちに厳しくも温かなエールを送る。
日本では『つらいから青春だ』として、ディスカヴァー・トゥエンティワンから3月末に翻訳出版されている。
7.『百年孤独』(百年の孤独)
G.ガルシア=マルケス著(コロンビア)/范曄・訳 南海出版公司 2011年6月初版
8.『時尚辣媽養成記』(おしゃれママの養成記)
祈莫昕・著 中国友誼出版公司 2012年2月初版
「健康的な赤ちゃんが欲しいけど、妊娠するとスタイルは崩れるし、美とも無縁になる!?」。そんな悩めるママにおススメの健康ビューティー指南。
妊婦向けのフェイシャルパックやマッサージ法、ストレッチやヨガのポーズ、栄養のあるおいしい料理を教え、「痛んだ髪や目の下のくま、妊娠線やお腹のたるみにさようなら」「300日の“幸孕”(幸運と同音)な日を」とうたっている。
9.『愛你是最好的時光』(あなたを愛するのは最高の時)
匪我思存・著 新世界出版社 2012年2月初版
か弱いけれど内心のしっかりした女性、談静と、善良で純粋な男性、聶宇晟。
ある誤解がキッカケで別れてから7年後、談静は息子が先天性の病気を患っており、夫はケンカや賭博が絶えず、困窮した暮らしぶりだった。
心臓外科の医者になった聶宇晟は、談静の息子の担当医になり、彼女に再会。2人はまた昔のように心を通わせるようになるが、そこには残酷な現実が横たわっているのだった……。
小説は完結編へと続く。「待ちきれない」「続き物にするなんてひどい」「鬱々する」など愛読者の反響が、ネット掲示板に書き込まれている。
10.『世界如此険悪,你要内心強大』(世界はこんなに険悪だから、内心を力強く)
石勇・著 印刷工業出版社 2011年7月初版
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