1.『青春』
韓寒・著 湖南人民出版社 2011年9月初版
2.『那些年,我們一起追的女孩』(あの頃、君を追いかけた)
九把刀・著 現代出版社 2012年1月初版
3.『雷鋒全集』
雷鋒・著 華文出版社 2012年2月初版
今年は、人民解放軍の模範兵士とされた雷鋒の没後50年。22歳の若さで殉職し、その「人民に奉仕する」姿をたたえた毛沢東が63年に「向雷鋒同志学習(雷鋒同志に学べ)」という運動を始めた3月5日が「雷鋒記念日」とされている。
例年この時期になると政治的な“雷鋒キャンペーン”が展開されるが、今年はいつにも増して宣伝が繰り広げられている。
本書もその一環だろう。日記や散文、小説、詩歌、書簡、発言などの雷鋒生前の“全記録”が、写真とともに収められる。
中国雷鋒研究会、国家博物館、雷鋒記念館などが資料提供しており、一部初公開のものもあるようだ。
4.『史蒂夫・喬布斯伝』(スティーブ・ジョブズ)
ウォルター・アイザックソン(米)著/管延圻など訳 中信出版社 2011年10月初版
5.『別相信任何人』(誰も信じるな、原題:Before I Go To Sleep)
S.J.ワトソン(英)著/胡緋・訳 中信出版社 2011年10月初版
一晩眠るとそれまでのことを忘れてしまう記憶喪失の女性が主人公のサイコスリラー。中年女性のクリスティーンは29歳の時に事故に遭い、以来記憶障害を持っていると夫ベンは説明する。だが、その夫も、彼女に連絡してきた神経医も、親友の女性もまったく記憶になく、誰も信用できなくなるクリスティーン。
一体、自分は誰なのか?誰を信じればいいのか?
ミステリーとサイコスリラーが合体したような面白さで、世界37カ国でベストセラーに。リドリー・スコット監督のプロダクションが映画化権を獲得し、ヒロインにケイト・ブランシェット、アンジェリーナ・ジョリーらの名が挙がっているという。注目の小説。
6.『世界如此険悪,你要内心強大』(世界はこんなに険悪だから、内心を力強く)
石勇・著 印刷工業出版社 2011年7月初版
7.『把信送給加西亜』(ガルシアへの手紙)
エルバート・ハバード著(米)/文鍵・訳 中華工商聨合出版社 2010年12月初版
有史以来の世界的ベストセラー『聖書』『毛沢東語録』などに続き第6位の『ガルシアへの手紙』は、古典的な人生の指南書。
中国では2002年に『致加西亜的信』とのタイトルでハルビン出版社から、04年に『把信送給加西亜』との同名タイトルで企業管理出版社からそれぞれ翻訳出版され、ベストセラーに名を連ねた(同原作の翻訳は他にも多数出版)。
「困難に立ち向かい、勇気をもって課題に挑む」「自信を持つ」「自分を信じる」といった人生における勇気や自信の大切さを説く。
8.『百年孤独』(百年の孤独)
G.ガルシア=マルケス著(コロンビア)/范曄・訳 南海出版公司 2011年6月初版
9.『做自己的営養医生』(自分でなる栄養医)
于康・著 求真出版社 2011年6月初版
作者は、医師で臨床栄養専門家。北京協和病院臨床栄養科副主任などを務める。
本書によれば、健康を総得点(100点)で分析すると、遺伝が15点、環境が17点、医療が8点、ライフスタイルが60点をそれぞれ占め、ライフスタイルのうちでは「栄養を合理的にとる食事」が13点を数える。
もし、誰しもが栄養ある食事をもとにした健康ライフを築けば、先進国では4歳、中国など発展途上国では16歳近くも平均寿命が延びるという。
本書では、そんな健康ライフを送るために、医師の作者が栄養理念や栄養バランス、合理的な栄養のとり方をレクチャー。「毎日6~8杯の水、1~2個の果物、1杯のミルクをとる」「食事はあっさりした味、少塩に」「運動量と食事量のバランスをとり、ベストな体重を維持する」といった栄養管理法をわかりやすく教えている。
10.『考拉小巫的英語学習日記』(考拉小巫の英語学習日記)
考拉小巫・著 中国青年出版社 2012年1月初版
考拉小巫は、ブログ「考拉小巫居」を運営する有名ブロガー。米ワシントン大学(WUSTL)でソーシャルワーク修士を取得したのち、心理カウンセラー、コラムニストとして活躍している。
彼女の英語学習経験のエッセンスをまとめたのが本書。「聞く、話す、読む、書く」能力をつけるために体験した数々の失敗と成功例、英語試験を受けるための準備プラン、役に立つ参考書や資料……。
さらにはワシントン大学という名門に合格するまでの軌跡やキャンパスライフ、本場での学習について思ったことなど、独自の英語マスター法を伝えるとともに、ユニークな自己啓発書ともなっている。
|