【展示】黒川古文化研究所名品展 経典・刀剣・貨幣(黒川古文化研究所)

投稿者: | 2025年4月2日

 

第133回展観「黒川古文化研究所名品展−経典・刀剣・貨幣」

◆会期:2025年4月12日(土)〜5月25日(日)

・時間:午前10時~午後4時(入館は午後3時30分まで)
・入館料:一般500円 高大生300円 中学生以下無料
※20名以上の団体は2割引
・休館日:毎週月曜日 ただし5月5日(月)は開館 5月7日(水)は休館
・会場:黒川古文化研究所 〒662-0081 兵庫県西宮市苦楽園三番町14-50
・後援:西宮市教育委員会

◆オフィシャルホームページ:http://www.kurokawa-institute.or.jp/publics/index/49/

◆展覧会概要
黒川古文化研究所では、春季には名品展を開催し、代表的な収蔵品を順に公開しています。今回は経典・刀剣・貨幣を中心に展示いたします。経典は中国の写経文化が平安時代までに日本に根づき、華麗な料紙装飾と組み合わされ、宝塔形の料紙に個性的な速写体で書かれた「戸隠切」のような作品に結実していく過程を跡づけます。刀剣は堀川国広や長曽祢虎徹、井上真改など江戸時代の新刀を展示し、『新刀弁疑』(1777年)や『懐宝剣尺』(1797年)にみえる当時の評価やその基準を紹介します。貨幣は古代中国の銭貨や鋳型、明治の藩札とそれに関わる文書を展示します。前者は銭の形状が方孔円銭に統一された経緯や製作技術の変遷に焦点を当てて日本の富本銭に与えた影響を探り、後者は藩札用紙を漉いていた西宮名塩の紙漉師にかかわる文書を展示します。当研究所が所蔵する、紙漉師馬場儀三郎とさまざまな藩がやりとりした文書(西宮市指定文化財)を展示し、藩札の見本などから、名塩の製紙技術の高さを示します。

※展示室内は一切の撮影行為を禁止しております。ご了承ください。(ロビー、バルコニー等は撮影可)

◆講演会
いずれも午後1:30〜3:00/当研究所講演室(入館者は聴講無料)4月19日のみ要事前予約。

◆特別講演

JSPS科研費「漢六朝青銅器の総合的研究」成果報告会
いずれも当研究所講演室(入館者は聴講無料)にて、13時30分より1時間半程度。

4月26日(土) 岡村 秀典(当研究所 所長)
「王莽銭の生産体制」

4月27日(日) 川村 佳男(九州国立博物館)
「CTスキャンと光学機器による漢唐青銅器研究の可能性」

◆鑑賞講座
4月19日(土) 川見 典久(当研究所 研究員)
「新刀の評価とその基準―『新刀弁疑』と『懐宝剣尺』」
※4/19のみ当研究所ウェブサイトにて要事前予約(先着50名)。
受付期間4/7(月)10時~4/18(金)10時

5月10日(土) 飛田 優樹(当研究所 研究員)
「楷書と料紙の鑑賞―黒川古文化研究所所蔵の古写経」

5月17日(土) 馬渕 一輝(当研究所 研究員)
「中国貨幣史からみた富本銭―方孔円銭に込められた思想」

5月24日(土) 伊藤 啓介(当研究所 研究員)
「摂津名塩の御用紙漉師―馬場儀三郎関連文書を読む」

◆おもな展示品

・大般涅槃経巻第三十一 北魏
・(伝)藤原定信 戸隠切断簡 平安後期
・刀 銘 慶長九年十一月吉日信濃守国広作
・刀 銘 長曽祢興里入道乕徹
・五銖銭笵 南朝
・馬場儀三郎宛て肥前国平戸藩藩札原紙注文書

◆無料シャトルバスのご案内

展観会期期間中の土・日・祝日に限り、阪急苦楽園口駅前(ローソン苦楽園口駅前店)から、無料ハイヤー(9人乗り)を往復運行いたします。時間帯は以下のとおりですので、ぜひご利用ください。
イベント開催日は満席となる可能性がございますので、時間に余裕をもってご利用ください。

LINEで送る
Pocket