仏教が塗りかえる古代東アジア史像 /令和4年度 第142回 懐徳堂春季講座

投稿者: | 2022年4月12日

「仏教が塗りかえる古代東アジア史像」

古代の日本・中国・朝鮮をはじめとする東アジア世界の政治・外交・文化において、仏教の占めていた重要性は、従来想像されていた以上に大きかったことが、近年の研究により明らかになっています。
この講座では、東アジア世界の諸側面を仏教の視点からとらえなおす最先端の研究成果を紹介し、アジア広域に及ぶ宗教・歴史・文化の形成と展開を考える企画としました。

▼公式HP:http://www.let.osaka-u.ac.jp/kaitokudo/event/event_details.html?id=558#c1
▼日時:2022年6月25日(土) 13:30~16:45
▼開催場所:Zoomを用いたオンライン開催
※要事前登録完全予約制。
▼参加費:2,500円(賛助会員無料)
※資料郵送をご希望の方は別途500円必要です。
▼申込締切:令和4年6月16日(木)17:00
※先着100名まで。申し込み方法は別途公式HPをご参照ください。

▼プログラム
司会:松井太(まつい・だい) 大阪大学教授

・第一部 13:30〜15:00 「隋~初唐の仏教と皇帝」
河上麻由子 (かわかみ・まゆこ) 大阪大学准教授
約300年の中国の南北分裂を統合した隋王朝、これを承けて東方ユーラシア広域に覇を唱えた唐王朝において、仏教は皇帝たちの権力を強化する役割も果たした。隋の文帝・煬帝、また稀代の名君として知られる唐の太宗も、さまざまな形で仏教を保護した。この講座では、隋〜初唐の個性豊かな皇帝たちと仏教をめぐる時代相を紹介する。

・第二部 15:15〜16:45 「隋~初唐の長安における仏教造像」
藤岡穣 (ふじおか・ゆたか) 大阪大学教授
隋・唐時代には首都長安を中心に、インドのグプタ美術を受け、日本や朝鮮半島に大きな影響を与えた華やかな仏像世界が花開いたが、それらの仏像の多くは中国本土には現存しない。本講座では、失われた隋~初唐の長安造像を、薬師寺金堂薬師三尊や韓国慶州の石窟庵など日本・朝鮮半島の仏像の存在も踏まえて復元し、当時の仏教文化の広がりを紹介する。

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