小社編集部にご献本いただいた書籍を紹介いたします。
野世 英水、加藤 斗規 編
出版社:銀河書籍
出版年:2021年7月
価格 6,600円(amazon専売)
本書は、新潟大学柴田幹夫准教授の定年退職を記念して編まれた論文集。
「本書は、近代仏教史・中国近代史・留学生関係などの三分野から構成され、これまでの柴田さんの研究歴がこの三分野にあったことを示しているが、最も研究業績として注目されるのは、近代仏教史のとりわけ「大谷光瑞研究」であるといえる。」(まえがきより)
門田誠一 著
出版社:吉川弘文館
出版年:2021年12月
価格 13,200円
本書は、正史『三国志』魏志倭人伝に記された倭と倭人の事物・習俗・社会を、同時代の史書・文献、考古資料から検証する。従来行われていた無批判、単純な研究方法からの超克を目指し、中国王朝と周辺勢力との国際関係、編纂の史的環境、描かれた物質文化史の視点から分析し、『三国志』編纂時点での文化史的位置づけを行うことで、魏志倭人伝における倭に対する同時代的な認識に近づくことを試みる。
よくわかる中国法 /やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ
王雲海、周劍龍、周作彩 編著
出版社:ミネルヴァ書房
出版年:2021年9月
価格 3,520円
本書は、日本で教鞭をとる中国人教授の共同執筆による初めてのテキスト。はじめに中国法をめぐる概観を提示し、中国の権力体制、中国法をつかさどる特質について解説する。各論では憲法、行政法、民法、商法といった基本分野のほか、食品安全管理法、知的財産権法、行刑法、「智慧法院」新設などのインターネット時代の司法改革などの日中間でも社会的関心の高いテーマを精選。学生だけでなく会社員、官庁公務員、メディア関係者などの実務家、一般読者を対象としたわかりやすい内容がポイント。
古島義雄 著
出版社:晃洋書房
出版年:2021年11月
価格 3,300円
本書は、中国がどういう国なのかについて、経済を中心に俯瞰したものである。俯瞰の軸は、縦に歴史、横に各サブシステム間の関係・相互の関係性を据える。中国の経済システムを持続可能の観点から評価するとすれば、中国の歴史・風土を踏まえたそのシステムは、計画性・改革性・進歩性・民主性をもつがゆえに持続可能であるといえる。
松宮貴之 著
出版社:雄山閣
出版年:2021年8月
価格 2,640円
本書は、入れ墨という「文様」から「文字」への変遷に着目したものである。文様や文字の持つ意味が人間の中でどのように変化していったのかを、墨家集団の成立からその思想の墨子への昇華を軸に探求していく。
学会通信 漢字之窓 第3卷第2号 通巻6号(近刊)
日本漢字学会 編集・発行
出版年:2021年12月
価格 1,500円
座談会 漫画と漢字をめぐって(岡田一祐・金木利憲・藤本灯・三浦直人)、印章の歴史と漢字(本田卓)、韓国の漢字と漢文(小倉紀蔵)などを掲載。
川瀬健一 編著
出版社:東洋思想研究所
出版年:2021年12月
価格 1,210円
台湾における日本統治時期の映画とドキュメンタリー(蔡錦堂/黄耀進訳)、『緑の牢獄』密林に埋もれゆく東アジアの交差点(吉村剛史)、李行監督追悼文などを掲載する。
郭沫若研究会報 第25号・第26号
日本郭沫若研究会事務局
出版年:2021年09月/12月
※入手については事務局にお問合わせください。
(E-mail : japankakuken☆gmail.com)
☆を@に変更してください。
25号
中国における『女神』研究に学ぶ 蔡震『郭沫若著訳作品版本研究』・陳永志『《女神》校釈』を読む(岩佐昌暲)、近代中国における新詩の確立と『女神』(西渡/劉建雲訳)などを掲載。
26号
成仿吾の欧州行(八)―成仿吾の旅欧回憶―(成家徹郎)、文革中後期に於ける郭沫若の三つの書法形式とその背景を巡って(松宮貴之)などを掲載。
呉明益/及川茜 訳
出版社:河出書房新社
出版年:2021年10月
価格 2,640円
現代台湾を代表する作家である『歩道橋の魔術師』著者が贈るネイチャーライティング・フィクション。六篇の中短篇小説と六点の絵画(著者自筆博物画含む)から構成される作品集。