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【新墨子論2】墨子と奴隷制の問題について

──神への犠牲となる源泉を展望して 松宮 貴之  前稿では、殷周期の「工」を担う階層には、巫祝としての指導的なものと苦役に服する奴隷的なもののふたつがあったことを、青銅器の制作過程を中心に詳しく検討した。ここでは、その流… 続きを読む »

【新墨子論1】墨子と工――書家の源流を求めて

松宮 貴之  中国思想史に於いて、儒学がその中心潮流として、君臨してきた時代は長い。但し、戦国期に於いて儒墨と並称され、後に姿を消した墨家の淵源となる思想の意義をここでは検討したい。  墨子は、従来「工人集団」から生じた… 続きを読む »