3、『未来簡史』 (原題: Homo Deus:A Brief History of Tomorrow)
ユヴァル・ノア・ハラリ著、林俊宏・訳、中信出版社(2017年2月)
――イスラエル人の歴史学者による世界的ベストセラー『サピエンス全史』の続編。進化した人類「ホモ・デウス」の未来を壮大かつ大胆な構想で予測した一冊。
残念ながら日本では未訳だが、著者自身が本書について完全解説した講義の録画が「DVD BOOK」として宝島社から2017年6月に発売されている。
9、『絲綢之路:一部全新的世界史』 (シルクロード:新しい世界史、原題: The Silk Roads: A New History of the World)
(英)ピーター・フランコパン著、邵旭東など訳、浙江大学出版社(2016年10月)
――オックスフォード大学の英国人教授による新視点の世界史。文明の発祥地は、定説の地中海ではなく、ユーラシア大陸のアジアの中心であると説く。
シルクロード地域の2000年以上にわたる歴史を紐解きながら、同地域の国々の関係やイギリス、アメリカとの関係を探る。
10、『人類簡史』 (原題: Sapiens: a brief history of humankind)
ユヴァル・ノア・ハラリ著、林俊宏・訳、中信出版社(2017年2月)
――イスラエル人の歴史学者による世界的ベストセラー。現生人類につながるホモ・サピエンスの歴史を俯瞰し、現代世界を鋭く抉る。日本では『サピエンス全史』(上下巻)として、河出書房新社から2016年9月に翻訳出版されている。 『未来簡史』(原題:Homo Deus)の前作。
7、『跟任何人都聊得来:最受世界500強企業歓迎的溝通課』 (誰とでも会話できる:世界有力企業500社が学ぶ人気コミュニケーション講座、原題:Confident Conversation: How to Communicate Successfully in Any Situation)
(米)マイク・ベックトル著、陳芳芳・訳、九州出版社(2014年6月)
しかも日本ではまだ翻訳出版されていない『未来簡史』(原題: Homo Deus:A Brief History of Tomorrow)や『絲綢之路:一部全新的世界史』(シルクロード:全く新しい世界史)、『跟任何人都聊得来』(誰とでも会話できる)、『摆渡人』(原題:Ferryman)などの学術・ビジネス系の本、小説がランクインしているのである。
そこからは「流行に追いつき、追い越せ」とばかりに世界的ベストセラーに飛びついて、知の欲求を満たしている中国の読書マニアの姿が浮かび上がってくるようだ。