1.『回家喫飯的智慧』(おうちごはんの知恵)
陳允斌・著 江蘇人民出版社 2010年8月初版
サブタイトルに、「媽媽留給我的飲食秘方」(母が私に残してくれた飲食の秘方)とある。
普段なおざりにしがちな「おうちごはん」だが、じつは非常に奥が深い。例えばショウガの皮は漢方でいうところの陰性、実は陽性に属していて、自分の体質を知らずに適当に摂取すると健康を害しかねない。
そのため食品は、色や味、栄養素ばかりでなく、その陰陽の特性を明らかにして、上手に摂取することが大事。そうすれば漢方医学的にバランスのよい健康な体が作れると、本書は説く。
陳皮、黄芪(おうぎ)、スイカ、荷葉(かよう、ハスの葉)、銀耳(シロキクラゲ)といった中国の家庭でよく使われる60種類以上の食材の効きめと料理法を詳しく紹介。虚弱体質や発熱、風邪、セキ、やけどなどに効くといわれる料理を教える。
「幸せとは、おうちでごはんを食べること」というのが作者の母からのメッセージだそうだ。
2.『大投資家:牛股基因』(大投資家:ブルの要因)
凱恩斯、楊永清・著 山西人民出版社 2010年11月初版
3.『1988:我想和這個世界談談』(1988:この世界と話したい)
韓寒・著 国際文化出版公司 2010年9月初版
4.『我的抗戦』(我が抗戦)
『我的抗戦』番組班・編 中国友誼出版公司 2010年11月初版
中国の人気キャスター・崔永元氏が巨資を投じ、8年の歳月をかけて制作された大型テレビドキュメンタリー。2010年11月15日に全国84局で放送された内容が、同名タイトル本として出版された。
合わせて300人の“抗戦老兵”(抗日戦争時の兵士)たち――かつての捕虜経験者や中国空軍兵士、文芸抗戦者、情報工作者、道路工事の従事者、知識人など、1人ひとりの述懐や証言をまとめる。
とりわけ「百団大戦」「松山の戦い」「平型関の戦い」といった抗日戦における22回の大規模戦のようすも明らかに。中国では、「半世紀余り埋もれていた抗日戦の真相を初公開」「歴史教科書には掲載されない伝奇」などと評されている。
5.『幸福了嗎?』(幸せですか?)
白岩松・著 長江文芸出版社 2010年9月初版
6.『気場』(カリスマ)
ピケ・フィル著(米)=音訳 重慶出版社 2010年10月初版
7.『張亜勤:譲智慧起舞』(張亜勤:知恵によって舞い始める)
劉世英・著 中信出版社 2010年11月版
全華人世界の天才科学者、張亜勤氏。わずか12歳で中国科学技術大学少年班に入学し、電子工学の修士号を取得。1986年に米国にわたり、ジョージ・ワシントン大学でコンピュータ専攻の博士号を取得した後、31歳の若さで由緒ある米国電気電子エンジニア協会の最年少メンバー(Fellow of IEEE)となる。
33歳で帰国して李開復氏(華人科学者)とともにマイクロソフト亜洲研究院の前身である「マイクロソフト中国研究院」を創設。38歳でマイクロソフトグローバルの副総裁となり、ビル・ゲイツ氏のブレーントラストのメンバーに。そして現在は、同社の資深副総裁をはじめ、マイクロソフト(中国)有限公司董事長などを務める。
本書は、この「科学界の天才」とも「ビジネス界のリーダー」ともいわれる傑出した人物の自伝。青少年たちの成長モデルとして、また企業管理者のバイブルとして、幅広い読者層の好評を博しているという。
8.『鬼吹灯之牧野詭事』(鬼吹灯:牧野の怪事)
天下覇唱・著 金城出版社 2010年10月初版
ネット小説の人気に火がつき、2006年に第1巻が出版。その後、シリーズ化された中国版冒険ミステリー小説『鬼吹灯』。
シリーズを原作とした同名タイトルのゲームも人気で、作者の天下覇唱氏は2010年の「中国作家富豪ランキング」にも名を連ねる。
最新巻は、作者(本名・張牧野)自身も登場し、奇怪な事件に巻き込まれていくという、現実と虚構が入り混じった盗掘・探検小説。盗掘で不慮の死を遂げた祖先の最期の秘密を探ろうと、子孫やその仲間たちが大活躍する。
帯には「シリーズ未解決の謎が明かされる」「邪門怪事の百科全書」などとあり、ファンたちの好奇心を強くそそる。
9.『侯衛東官場筆記4』(侯衛東の官界メモ4)
小橋老樹・著 鳳凰出版社 2010年11月初版
10.『蔡康永的説話之道』(蔡康永の話の道)
蔡康永・著 瀋陽出版社 2010年11月初版
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