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2006年07月  トラベルガイド事情 
    ~翻訳本参入で活気づくか?! 
   
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増える海外渡航者

リーズナブルな乗り換えフライトがバックパッカー族に人気――。
こんな記事が先日の夕刊紙『新聞晩報』に掲載された。本格的な海外旅行ブーム到来にはもう少し時間が必要だろうが、沿海部の大都市に暮らす人々にとって海外旅行は身近なものになりつつある。2005年に海外へ渡航した中国人は、のべ3,100万人。2020年には海外旅行・出国者数は約1億人に達すると言われている。

   
 

中国人が年間10万人は訪れるという人気のオーストラリアでは、中国人観光客1人あたりの消費額は2,200ドル。これまで同国でトップであった日本人観光客の平均額の実に3倍ものお金を落としている。
中国人観光客のお金を海外諸国も見逃す手はない。
中国では銀行カードの統一ブランド「銀聯」は9億枚発行されていて、預金の範囲で買物ができる。上海市内ではスーパーやデパート、書店やレストランなどあらゆる所に専用端末機があり、銀聯での決済は日常的な風景なのだ。その銀聯が海外へも普及し始めていて、現在20カ国近くで利用できる。日本でも今年の旧正月から、銀聯に対応するデパートや家電量販店が増えていて、中国人はキャッシュレスで買物ができるようになった。郵便局や三菱UFJ銀行では日本円の引き出しも可能だ。

20数社が旅行書へ参入

海外旅行が身近なものになってきた人々にとって、名所旧跡とショッピングという定番のツアーコースは物足りなさを感じるもの。となれば、個性的な旅をプランニングするために必要なのが渡航先の情報だ。上海サーチナが行なった消費者調査(複数回答)では、情報源のトップは旅行関係の専門サイトとなっていて66.6%。次いで、「ポータルサイト」「旅行専門誌」が30%台で、「テレビ番組」「ネット広告」「新聞・雑誌記事」と続く。残念ながら、ここに書籍は入っていない。

旅行書は実際のところ、どのくらい出版されているのだろうか。
上海最大の書店、上海書城の海外旅行の棚を見ると、かなりの数の出版社が旅行ガイドに参入していた。店頭に出ていた、2冊以上のシリーズ本を出している出版社は、長春出版社、中国地図出版社、湖南地図出版社など22社。

旅行書は現在の時点では、3つに大きく分けられる。

ひとつは、海外の出版社の翻訳もの。写真や図版が豊富で、単なる名所旧跡の紹介だけにとどまらず、気候や交通、食事、文化など詳細な情報が掲載されているのが特徴。
走りは、1998年にスタートした日本のダイヤモンド社『地球の歩き方』の中国語版『走遍全球』シリーズだ。中国旅游出版社が昨年までに31冊を出版し、今年新たに8冊が加わった。統一価格で1冊50元。
そのほか、シンガポールのApa出版の『INSIGHT GUIDE』を翻訳出版した中国水利水電出版社の『異域風情叢書』シリーズ(1冊68元)や、ドイツ・ベルテルスマン社と版権契約を結んだ遼寧教育出版社の『国家地理学会旅行家系列』(1冊50~75元)などがある。

さらに、今年になって世界的にも有名な旅行ガイドの中国進出のニュースが入ってきている。
オーストラリアのロンリープラネット社のガイドブックが三聯書店から『Lonely Planet 旅行指南』シリーズとして、オーストラリア、ドイツ、英国、欧州の4冊が第一弾として出版される。また、フランスのミシュラン社と広西師範大学も提携、『欧州経典游』を刊行する。上海紙『新聞晨報』は、「ダイヤモンド社、ロンリープラネット社、ミシュラン社の三つ巴の戦いになりそうだ」と報じている。

2つめのカテゴリーが、国内独自編集本で、22社のうち17社がこの路線だ。翻訳ものに比べると情報量が少なく、1都市や1国で1冊の編集ではなく、欧州あるいは東南アジアといったふうに大きく地域別にまとめたものが多い。価格は1冊につき、20~30元のものが大半で翻訳ものよりは安い。今後、海外渡航者が増えていけば情報量も蓄積されていくはずだが、中国人による中国人のための情報量の多いガイドブックの登場は、いましばらく待たねばならないだろう。

 

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中国人による、中国人のためのガイドブック

3つめが、旅行者個人による体験がふんだんに盛り込まれたガイドブックや旅エッセイ本だ。
人気を先取りしたのが、2003年9月に出版された朱兆瑞著『3000美金我周遊了世界』(汕頭大学出版社、25元、04年1月3版)だ。1999年に英国留学、MBAを取得した1970年生まれの青年が、2002年にわずか3000米ドルで世界28カ国・地区を旅した77日間の旅行記で、バックパッカー願望の強い若者たちのバイブル的存在となった。筆者は昨年2月、各国のビザ取得のノウハウを紹介する『我如何獲得40国簽証』(接力出版社、28元)も出している。

そのほか平積みされていたのは、應立国著『10,000元2個月亜州十国行』(中国青年出版社、35元、06年5月初版)や張蘭著『1000単詞暢游美国』(中国水利水電出版社、36元、06年1月初版、4月2版)、賀澤勁著『越南自助游』(中国旅游出版社、28元、06年1月初版)、陳邈月著『左手珈琲 右手錦嚢』(中国旅游出版社、20元、06年5月)など。

このなかでは『越南自助游』と『1000単詞暢游美国』が面白い。
『越南自助游』の筆者の職業は、旅行ライター。中国でも、旅行を専門とするライターが出てくるようになったのだ。前書きに「バックパッカーとして初めて外国へ行くならベトナムがおすすめ」と書いた彼女は、パスポートの取得、ビザの申請から始まって、ベトナムという国の基本情報、歴史、文化、見所と観光スポット、買物、食事、簡単な日常ベトナム語までを、微に入り細に入り書き込んでいる。
『1000単詞暢游美国』も米国の名所や暮らしについて詳しいが、この本の特徴は、米国で常用される1000の単語を毎ページ脚注で紹介していること。意味と用法が掲載されているので、米国を知ると同時に英語の勉強にもなるという仕掛けになっている。

三聯書店は『新聞晨報』に対して、「このシリーズで利益を上げていくにはまだ数年の時間が必要だと思われるが、ロンリープラネットとの合作によって他社をリードしていける」と話している。旅行ガイド市場の競争が本格化していくのはこれからだ。

 

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 須藤みか/上海在住フリーランスライター
日刊ゲンダイでの連載をまとめた
『上海発!新・中国的流儀70』
(講談社+α文庫)発売中!
ウェブでは、以下に連載中。
http://blog.5012.jp/nikkeiwoman/essay3/
http://blog.excite.co.jp/g-shanghai/
   
   
  『上海電視』7月23日号(上海書城、季風書園、思考楽書局など調べ)
     
   
1位 『達・芬奇蜜碼』
ダン・ブラウン著 朱振武・呉晟・周元暁訳 上海人民出版社

ルネサンス時代の大芸術家ダ・ビンチの作品群に隠された暗号の謎を解いていく、世界的大ベストセラー。


2位 『品人録』
易中天著 上海文藝出版社

易中天のお馴染み中国文化シリーズの1冊。文化的角度から項羽、曹操、則天武后らを品評し、独自の見解と斬新な評論で読者を歴史的人物の心の世界へと誘う。


3位 『笑場』
瀋宏非著 作家出版社

新聞で健筆をふるう新鋭コラムニストの最新作。


4位 『八十年代訪談録』
査建英著 北京三聯出版社

詩歌、小説、音楽、美術などの分野で80年代を彩った人物(阿城、北島、陳丹青、崔健ら)11名を訪ね、80年代という時代を語り合った対談集。


5位 『芒果街上的小屋』
[米]サンドラ・シスネロス著 潘帕訳 訳林出版社

シカゴのスペイン語を話す移民たちの下町を舞台に、移民たちの暮らしが12歳の少女の目を通して描かれた短編集。米国の小中学校の教科書にも採用されたベストセラーで、米国での売上はすでに500万冊以上。邦訳は、『マンゴー通り、ときどきさよなら』(晶文社)。


6位 『呼喚』
[豪]コリーン・マッカラ著 李堯訳 作家出版社

農場の娘と年長の神父の秘めた恋を描いた『ソーン・バーズ』(邦訳は講談社文庫)がベストセラーとなったオーストラリア人作家による最新作。


7位 『有一天啊,宝宝』
蔡康永著 当代世界社

台湾の著名な司会者で、著作物も多い蔡康永。人気バラエティ番組『康熙来了』で司会進行のパートナーを務める小S(シーディ・スー)が妊娠中で、そのお腹の子へ向けて綴るスタイルのエッセイ「宝宝日記」を新聞に連載。人気連載をまとめたのが本書で、今年1月台湾で繁体字版が出版。今回、簡体字版も刊行。


8位 『漫巻西風』
陳丹燕著 上海訳文出版社

2005年にドイツ、オーストラリアを旅した陳丹燕が、両国の風土や人々、歴史について綴った最新作。


9位 『蓮花』
安妮宝貝著 作家出版社

『薔薇島嶼』『清醒紀』など都会的な作風で若い女性たちから大きな支持を集める安妮宝貝の最新長編。ラサで出会い、旅の道連れとなった男女と、男は道々で女にある別の女性の話を語り伝える…。愛や信仰、生命の本質とは何かに迫った本作は、クールで美的感覚に優れたな作風に重厚さが増したと評される意欲作。


10位 『蘇絲黄的世界』
蘇絲黄著 文匯出版社

米国の人気ドラマ「Sex and the City」の主人公は、SEXコラムニスト。その中国語版と言われているのが、蘇絲黄のコラムだ。本書は、ウェブ「All About S」で発表したコラムをまとめたもの。

 
     
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