1.『蝸居』(カタツムリの家)
六六・著 長江文芸出版社 2009年11月第2刷
現在、中国各地のテレビ局で放送され、物議を醸している同名ドラマの原作小説。上海と思しき架空の都市を舞台に、カタツムリの殻のような陋屋に住みながら、生活を切り詰めてマイホームを購入する夫婦の悲喜こもごもを描く。
開発業者のワイロで私腹を肥やす市長秘書や、その愛人になって主人公の姉夫婦を金銭的に助ける妹など、過激な内容が議論を呼んでいる。テレビドラマにいたっては、放映が突然打ち切られたケースも出ており、中国当局か開発業者の介入があったのだろうと憶測を呼んでいる。
とはいえ小説のほうは2007年12月の初版発売から今も「発禁」になっておらず、ドラマ打ち切りの騒動と相まってロングセラーとなっている。
2.『易経的奥秘』(易経の奥義)
曽仕強・著 陝西師範大学出版社 2009年11月初版
台湾交通大学と台湾師範大学の教授の著者が、中国中央テレビ(CCTV)の人気レクチャー番組「百家講壇」の講座をまとめた。
中国古代の占いの経典『易経』とは何かにはじまり、陰陽、太極、八卦の基本、易経を暮らしにどう生かすか、吉凶をいかに乗り越えるかなどをわかりやすく解説する。
それによると『易経』にある六十四卦のうち、ただ1つ「謙卦」のみに「凶」がない。そのため「謙卦」の啓示(謙遜すること)に従えば、人生は不敗の地に立てる。厳粛で慎ましい態度をとり、段取りをよくして物事を進めれば間違いはない、と著者は語る。
3.『融資:奔向納斯達克』(融資:ナスダックへと急ぐ)
劉建華、アンディ・ファン(米)共著 2009年9月初版 石油工業出版社
「中国本土企業、真実の融資実例」とコピーにある。ナスダックに上場していない未上場企業のためにあるアメリカの新興企業向け株式市場、OTCブリティンボード(OTCBB)。このOTCBBに株式を公開し、大規模な資金調達をして、ナスダック上場に成功した中国企業の実例を紹介する。
OTCBBからナスダックに上場した企業として紹介されたのは14社で、リニアモーター製造の「泰富電気」、金融、不動産、教育など多角経営グループの「天獅国際」、不動産の「中華地産」など。OTCBBは国内では中小企業の上場システムとして注目を集めており、2005年以降、店頭登録する中国企業が増えているという。
OTCBBへの登録はナスダックに比べて厳しい資格制限がなく、企業の成功を渇望するなら、自社株を利用するのは価値があることだと本書。OTCBBでの失敗例も挙げながら、上場の準備や手順、融資の方法などについて、詳細にレクチャーする。
4.『朱鎔基答記者問』(朱鎔基が記者の質問に答える)
《朱鎔基答記者問》編集組・編 人民出版社 2009年8月初版
5.『毛沢東箴言』(毛沢東の箴言)
中国中共文献研究会・編 人民出版社 2009年9月初版
中華人民共和国の初代国家主席であり、中国共産党主席であった毛沢東の箴言(しんげん、戒めの言葉)を集めた。出典は『毛沢東選集』『毛沢東文集』『建国以降の毛沢東の草稿』など。毛沢東が提唱した「対立と統一」「矛盾と転化」といった弁証法に基づいて、「観世」「正己」「待人」「処事」の4章に分けた360の箴言を収めている。
「いつでも、どこでも、誰にでも矛盾は存在する。矛盾がないのは世界がないということだ」など、今に生き続ける毛沢東の哲学に触れられる。
6.『手到病自除』
楊奕・著 江蘇人民出版社 2009年8月初版・10月第3刷
7.『暮光之城』(トワイライト:Breaking Dawn)、4冊セット
ステファニー・メイヤー著(米) 張雅琳ほか訳 接力出版社
8.『世界因你不同 李開復自伝』(世界はあなたによって異なる)
李開復、范海涛・著 中信出版社 2009年10月第3刷
9.『寛心』(心を広く持つ)
星雲大師・著 江蘇文芸出版社 2009年9月第4刷初版著者は中国江蘇省に生まれ、臨済宗48代伝承者となった後の1949年に台湾へ。67年に仏光山を創建し、仏教の道場と学院を設けて布教に努めているという。
本書のサブタイトルに「星雲大師の人生幸福課」とあるとおり、事業、生活、人生、精神の各カテゴリーにそって“幸せな人生”を送るための秘訣を明かす。その究極の方法が「寛心――心を広く持つこと」だという。
10.『毎天憧一点好玩心理学』(原題・マンガでわかる心理学)
原田玲仁・著(日)、郭勇・訳 陝西師範大学出版社 2009年12月初版
日本のソフトバンククリエイティブから2008年6月に出版された『マンガでわかる心理学』の中国語版。原著者は、ポーポー・ポロダクション氏。
上司と部下のよりよい関係は? 一目ぼれの原因は? エレベーターで人はなぜ上を見るの? といった仕事や恋愛、家庭、生活などに関する心理学をマンガとともにわかりやすく解説。心理学の気軽で身近な入門書として、日本でも話題になった1冊だ。
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