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2006年01月  オマケで勝負?!
  ファッション誌競争激化 
   
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『瑞麗(Ray)』『今日風采(Oggi)』などの日系と、『世界時装之苑(ELLE)』『時尚(COSMPOLITAN)』に代表される欧米系、それに『上海服飾』といった迎え撃つ中国地元系…。
中国のファッション誌界はいま、三つ巴となった激しい競争が繰り広げられている。その火種となっているのが、雑誌に毎号付いてくる景品だ。
これまではシャンプーや化粧水など広告主とタイアップした試供品が主流だったのだが、ここ3年ほどの創刊ラッシュで、読者を獲得しようと景品も多様・高額化。オマケの域を超えたものまで出始めた。

   
 

sh200601_4香水、口紅、ブレスレット、スカーフ、手鏡、電動歯ブラシ、旅行カバン…と、実にバラエティーに富んでいるのだが、オマケ合戦に拍車をかけたのがフランス系の『VOGUE』中国大陸版の創刊だ。
昨夏の創刊以来『VOGUE』が景品としてきたのは、小ぶりのバッグやコサージュなどのパーティ・グッズ。この1月号にはネックレスが付いている。女性が喜びそうなものをセレクトはしているものの、さしたる戦略を感じなかった他誌との違いは明確だ。

 

読者が主要誌景品をウェブ上で採点

豊かになったいまの上海である、景品なら何でもOKというわけにはいかない。読者の中には毎月、主要誌の景品一覧を作り、コメントをウェブ上で公表している者もいる。
クリスチャン・ディオールの香水であれば文句なしに好評だが、国産メーカーの商品が景品となると値段に訴えようと、「128元相当の携帯電話ポーチ」という具合に価格が表記される。しかし読者もそう甘くはない。「私の見たところ、128元もする商品とは思えない」と酷評されてしまうのである。あるいは、上海でも人気のあるメーカーのフェイシャルパック2枚であったとしても、「生産日はパッケージに書かれていて、1枚1枚には記されていない。いつの製品か分からない」と、こちらも厳しい。
そうかと思えば、お買い得だと思われた雑誌は「星」でもってランクされる。現在出ている1月号で一番評価が高かったのが、セーム革の財布を景品とした『ELLE』で「最も質感のある景品」として買う価値ありの5つ星となっている。

sh200601_2「2、3年で内容重視の時代に」

景品の優劣が雑誌を選ぶ基準になっていることに危惧を抱く編集者もいる。
「雑誌としてトップレベルのものまでが景品合戦にかかわっていて、どんどん高額化しています。雑誌は本来カルチャーのはずで内容重視であるべきです。しかし、いまの中国のファッション誌は儲けに走り過ぎています。異常な事態です」
そう言うのは、『今日風采(Oggi)』編集長の葉冬梅さん。創刊4年あまりとなる『今日風采』は高額景品合戦には参戦していない。オマケ合戦が激しくなった当初は部数減も避けられないのではないかと不安もあったようだが、『今日風采』の発行部数は現在32万部。いまのところ影響はないという。

体型などが日本人と似ている中国人にとってみれば、日系誌の微に入り細に入りの企画はファッションのバイブル的存在になっている。日系誌のファンになった読者は、景品の良し悪しでそう見移りはしないということか。メディアが読者を育てると同時に、読者がメディアを育てていく。
「あと2、3年もすれば、中国のファッション誌にも内容重視の時代が来ると信じています」(葉さん)

 

 須藤みか/上海在住フリーランスライター
日刊ゲンダイでの連載をまとめた
『上海発!新・中国的流儀70』
(講談社+α文庫)発売中!
ウェブでは、以下に連載中。
http://blog.5012.jp/nikkeiwoman/essay3/
http://blog.excite.co.jp/g-shanghai/
   
   
  『上海電視』1月15日号(上海書城、季風書園、思考楽書局など調べ)
     
   

1位 『芸伎回憶録』
[米]アーサー・ゴールデン著 金逸明他訳 上海訳文出版社


現在日本でも公開中のハリウッド映画「SAYURI」の原作の中国語版。映画公開は危ぶまれているものの海賊版はすでに市場を出回っている。話題性も高く、書籍は早くもベストワンに。


2位 『達尓文的陰謀』
[米]ジョン・ダーントン著 向洪全 劉建立訳 新星出版社


30年以上にわたり「ニューヨークタイムズ」に勤務し、ピュリッツァー賞を受賞したこともある作家で、『ネアンデルタール』などで知られる。タイトルのとおり、本作はダーウィンの理論をモチーフに展開するサスペンス。


3位 『劉心武掲秘《紅楼夢》 第2部』
劉心武著 東方出版社


長年にわたって紅楼夢を研究してきた作家、劉心武が中央電視台の人気番組「百家講壇」で語ったものを収録した書籍の続編。


4位 『她的二三事』
亦舒著 新世界出版社


上海生まれで香港で育ち、現在はカナダに移住した恋愛小説家、亦舒の新作。親世代に数十年に渡る確執のあった男女が、それぞれが経営する会社間の協力関係によって新たな感情が生まれていく…。


5位 『像一塊滾石』
[米]ボブ・ディラン著 徐振鋒 呉宏凱訳


伝説のシンガー、ボブ・ディランの自叙伝。


6位 『蔵獒』
楊志軍著 人民文学出版社


タイトルの蔵獒とは、大型チベット犬のこと。青海省に生まれた作者の体験をモチーフに、蔵獒と人間の交流を描いた長編小説。狼を登場させたベストセラー『狼図騰』とも比較される話題の作品。


7位 『贏』
[米]ジャック・ウェルチ著 余江、玉書訳 中信出版社


20世紀最高の経営者の一人と言われるジャック・ウェルチの新しい経営指南書。


8位 『哈利・波特与"混血王子"』
[英]J.K.ローリング著 馬愛農、馬愛新訳 人民文学出版社


ハリー・ポッターシリーズ第6巻。


9位 『吃主儿』
王敦煌著 三聯書店


筆者は著名な学者であり、文物鑑定家でもある王世襄の息子。本書は王世襄と、家族の雑事と食事を担当した二人の老人を軸にした食にまつわる随筆。


10位 『做最好的自己』
李開復著 人民出版社


台湾出身の有名な工学博士による成功へのマニュアル本。李開復は昨夏、マイクロソフト幹部からグーグルへ移籍し、話題となった人物。


 
     

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