1.『小時代3.0:刺金時代』(TINY TIMES)
郭敬明・著 長江文芸出版社 2011年12月初版
2011年の中国作家富豪ランキングで堂々の1位を獲得した“80後”(1980年代生まれ)のイケメン作家、郭敬明(グオ・ジンミン)。
同世代の若者をフィーチャーした青春小説『小時代』のシリーズ完結編の登場だ。
大都市・上海を舞台に、幼なじみの4人のヒロインが仕事や友情、恋愛や別れに苦悩しながらも成長していく姿を軽妙なタッチで描く。
シリーズは2007年11月から、郭敬明が編集長を務めるムック系文芸誌『最小説』に連載されて、人気を呼んだ。完結編は初版160万部。映画・ドラマ化の契約に郭敬明がサインしたとのニュースも話題になっている。
2.『史蒂夫・喬布斯伝』(スティーブ・ジョブズ)
ウォルター・アイザックソン(米)著/管延圻など訳 中信出版社 2011年10月初版
3.『青春』
韓寒・著 湖南人民出版社 2011年9月初版
4.『理想豊満』(理想が満ちる)
馮侖・著 文化芸術出版社 2011年11月初版
中国最大級のデベロッパー「万通地産」の会長などの要職を務め、企業家にして思想家の馮侖氏が、ビジネスの成功や人生の幸せをつかむためのヒントと知恵を伝授。
急速な経済発展に伴って、従来の価値観を見失い、貧富の格差に不満を覚える現代人が増えている。
そんな迷えるビジネスパーソンらに向けて、民営企業のリスクヘッジや発展する企業の法則、理想と妥協の考え方など、豊かな経験に基づいた成功への秘訣を述べる。
5.『侯衛東官場筆記8』(侯衛東の官界メモ8)
小橋老樹・著 鳳凰出版社 2011年12月初版
村から鎮(町)、県、市、そして省の政府へ。主人公の公務員・侯衛東の10年にわたる栄転ドラマを描くとともに、ベールに覆われた官界の実情と秘密に迫る。
6.『皮皮魯送你100条命』(ピピルが君に送る100の命)
鄭淵潔・著 二十一世紀出版社 2011年11月初版
鄭淵潔氏の代表的作品で、人気児童小説『皮皮鲁総動員』(ピピル総動員)の主人公、ピピルが、子どもたちに危険防止の100の注意を与える。
相次ぐ通学バス事故や誘拐事件など、子どもたちが危険にさらされている昨今、「誘惑にのらない」「自動車に警戒する」「口は災いのもと」など具体的な危険防止法を紹介。子どもに必要な安全知識を教える優良クリスマスプレゼントとして、人気を博しているようだ。
鄭淵潔氏は、2011年中国作家富豪ランキングで3位に輝いた児童文学作家。
本書はもともと作家が息子のために書き、雑誌などで発表した家庭用安全テキスト『再送你100条命』の改編版。
7.『好媽媽勝過好老師』(よい母はよい教師に勝る)
尹建莉・著 作家出版社
8.『貨幣戦争4 戦国時代』
宋鴻兵・著 長江文芸出版社 2011年12月初版
2007年の『貨幣戦争』(中信出版社)、09年の『貨幣戦争2 金権天下』(中華工商連合出版社)、11年初頭の『貨幣戦争3 金融高辺疆』(中華工商連合出版社)に続く、シリーズ第4弾。
著者は、米ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)と、米フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)のハイレベル・コンサルタントなどを歴任し、現在は国際金融学者として知られている。
シリーズ前3作では、アメリカと欧州の金融史をはじめ、アヘン戦争を起点とする中国の金融発展史を解読。
本書では、アメリカ・欧州・アジアを中心とする世界経済の歴史と今を読み解いた上で、中国はアジアに立脚してこそ世界に向かうことができ、アジアに「統一貨幣」が作られてこそ米ドル、ユーロと対等な「三足鼎立」で戦える貨幣の戦国時代がやってくる――と主張する。
9.『失恋33天』(失恋33日)
鮑鯨鯨・著 中信出版社 2010年1月初版
10.『随遇而安』(境遇に安んずる)
尹建莉・著 作家出版社
テレビの名司会者、孟非氏の初の自叙伝。
1971年重慶に生まれ、南京で育ち、南京師範大学卒業後は、印刷工からテレビカメラマン、記者、演出家までさまざまな職業を経験。その後、若者向けバラエティー番組の司会者として才覚を表し、2003年にはネット投票の「中国で最も好ましい司会者」の第2位に選ばれるなど、全国的な人気者に。
キャリアアップとともに辛酸もなめてきたが、その都度、「随遇而安」(どこでもうまくやっていく)という大らかな心境でいたという。
孟非氏の日常や仕事上のスナップ、撮影写真なども多数掲載。
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