1.『把喫出来的病喫回去』(食べて生じた病気を食べて治す)
張悟本・著 人民日報出版社 2009年11月初版
著者は、中医学食事療法専門家(中国中医科学院 中医薬科学技術合作センター 首席食事療法普及専門家)で、同科学院の研究員。
「最良の医者は自分、最良の病院はキッチン、最良の薬は飲食、最良の効き目は堅持すること!」をモットーに、中国の自然哲学・五行思想などをとりいれた食事療法をわかりやすく説く。
糖尿病、高血圧、腫瘍、ぜんそく、肥満などの慢性病に対して中医学の分析を加え、その上で、それぞれに適した食事療法を伝授。食事による体質改善を唱えて「(病気持ちでも)終生薬を飲む必要はない!」という。
2.『手到病自除2』
楊奕・著 江蘇人民出版社 2010年2月初版
『手到病自除』(ひとたび手を下すと病気が自ずと治る)の第1巻は、昨年8月の発売以来、ベストセラーに。
「中国名医フォーラム」の専門家であり自然療法の大家である著者が、基礎マッサージ法と人体の“反射区”(反応ポイント)への刺激で、自然治癒力を活性化させる方法を教えている。
3.『小時代2.0 虚銅時代』(TINY TIMES 2.0)
郭敬明・著 長江文芸出版社 2010年1月初版
4.『畢淑敏破解幸福密碼』(畢淑敏が幸せのコードを説く)
畢淑敏・著 江蘇人民出版社 2010年2月初版
国家一級作家であり、内科医、心理カウンセラーである著者が、中国中央テレビ(CCTV)の人気レクチャー番組「百家講壇」の講座などをまとめた。
コンプレックス、うつ病、悲観、死への恐れといった人間の“深層意識のキズ”を理解して、いかによりよい心のバランスを取るか――。豊富な実例を挙げながら、心理学、医学、人文科学の角度から「幸せをつかむコード」をやさしく説き明かす。
5.『齊白石:従木匠到巨匠』(齊白石:木匠から巨匠へ)
呂立新・著 北京出版社 2010年1月初版
中国書画鑑賞の研究家でありコレクターである著者が、中国中央テレビ(CCTV)の人気レクチャー番組「百家講壇」の講座をまとめた。
現代中国画の巨匠といわれる、齊白石(1864-1957年)。
貧農に生まれ、独学で絵を描いた少年時代から、木工として頭角を現した青年時代、師匠について本格的に画を学び、中国全土を渡り歩いて視野を広げた壮年時代、詩書画印の制作に専心した中高年時代まで……。齊白石の各年代を振り返りつつ、その成功への軌跡や人となりから、今日への啓示を改めて探る。
6.『失落的秘符』(ロスト・シンボル)
ダン・ブラウン著(米) 朱振武ら訳 人民文学出版社 2010年1月初版
7.『在中国如何当領導』(中国でいかにリーダーになるか)
曽仕強・著 北京大学出版社 2009年11月初版
著者は、イギリス・レスター大学の管理哲学博士で、中国管理哲学を30年近く研究、「中国式管理の父」といわれている。
本書では、(部下への)有効な意思の疎通、正しい励まし方、時宜にかなった権限の与え方など、中国の理論思想「以人為本」(人間本意)にのっとったリーダーの法則について詳述。
2005年に出版された『中国式領導』(北京大学出版社)に加筆修正した改訂版になるという。
8.『好媽媽勝過好老師』(よい母はよい教師に勝る)
尹建莉・著 作家出版社 2009年5月第5刷
9.『為了公開:我当新聞発言人』(公開するため:私はスポークスマンになる)
王旭明・著 作家出版社 2009年8月初版
著者は大学卒業後、中学・高校教師を経て『中国教育報』の記者、編集長室主任などを務めた。その後、1998年から教育部(省)の第3代スポークスマンに。現在は、語文出版社社長の任にあるほか、テレビの教育番組や人気ブログなどで活躍中。
本書は、「改革・開放の30年は、中国の教育改革の30年であった」として、著者がスポークスマンを務めていたときの実践理論と考え方をまとめたもの。
「教育ニュースの記者会見は、教育ニュースをよりよく宣伝するための重要な手段の1つ」だとして、情報公開の理念をつねに探求していたという。
10.『紅楼夢八十回後真故事』(紅楼夢80回後の真物語)
劉心武・著 江蘇人民出版社 2010年3月初版
2005年につづき、今年3月ふたたび中国中央テレビ(CCTV)の人気レクチャー番組「百家講壇」に登壇した著者(現代作家)の講座をまとめた。
『紅楼夢』の登場人物たちの変化に富んだ運命を、全120回のうち最後部の80回以降について解読。作者・曹雪芹が本来まとめていた全108回のナゾについてや、のちに高鶚が書き足して全120回の通用本としたナゾについて、また登場人物の行く末について、従来の「紅学」(紅楼夢学)に一石を投じる“真物語”を紹介している。
|