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2006年08月  国産アニメ振興で

      海外物はNO?  
     
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中国の国内テレビのゴールデンタイム(午後5~8時)から、海外アニメが消える!?
中国国家ラジオ映画テレビ総局(広電総局)はこのほど、全国のテレビ局に対して、海外アニメの放送を同時間帯には禁止する通達を出した。国産アニメの振興をはかる措置とみられ、9月1日からスタートする。
通達は、放送するアニメ番組についても、国産と外国製の比率を「7:3」にするよう義務付けており、従来の比率「6:4」よりもなお国内のアニメ産業を保護しようとする意向がうかがえる。
こうしたとりくみが、アニメ産業発展のターニングポイントとなるか? 中国のテレビアニメの新規定と、その周辺事情について覗いてみた。

 
     

bj200608_12■「7:3」への格上げ

中国各紙がつたえた広電総局の通達「テレビアニメ放送管理の規範推進に関する通知」によると、
①国内テレビ各局は9月1日から、ゴールデンタイムに海外アニメをはじめ、その情報や作品などを紹介する番組を放送してはならない。
②アニメ専用チャンネルは、必ず国産アニメやそれに関する番組を放送しなければならない。
③国産アニメと外国製の放送比率を「7:3」にすること――などが義務付けられた。

広電総局は、2000年には海外アニメの発行許可制度をもうけ、事前審査による許可を得なければ、国内のテレビ放送ができないとした。つづく2004年4月には、外国製アニメの放送を4割にするなどとして制限を加えた「中国の映画テレビアニメ産業発展に関する若干の意見」を公布し、実施した。
今回の通達は、これまで以上に海外アニメの輸入を規制し、国産アニメをバックアップしようとする当局の意向を示したものだ。とりわけ、人気の高い日本アニメの影響力を憂慮して、青少年の「愛国心の向上」をめざす政策の一環だと目されている。

bj200608_14中国のアニメ産業に詳しい、日系3DCG・アニメ制作会社、(株)SCFの濱田功社長はこう語る。
「じつは、広電総局は04年からゴールデンタイム(午後7~10時)の海外アニメ放送を禁止していたが、なかなか徹底されなかった。そのため、今回はより厳しい措置にふみきったのだろう」
9月からは、中国のテレビをつければ、国産アニメを目にする機会が増えることになる。

bj200608_09■1%に満たない視聴率

こうした措置は、国内アニメ業界に基本的には歓迎されているものの、総体的には"一筋縄"ではいかないところもあるようだ。

中国のテレビで、最近までに放送されていた海外アニメは、中央テレビ(CCTV)の「グリーンゲーブルズのアン」(赤毛のアン、カナダ)、「パワーパフ ガールズ」(米)、また、北京テレビ(BTV)の「テニスの王子様」「キャッツ・アイ」「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」(いずれも日本)など。
ほかに、日本の「クレヨンしんちゃん」「ちびまる子ちゃん」「スラムダンク」「ドラえもん」「名探偵コナン」なども長年にわたり再放送された実績があり、いずれも高い知名度と人気をほこる。
いっぽう、最近放送された国産アニメはCCTVの「三毛流浪記」「馬藍花」「囲棋少年」、BTVの「動物也瘋狂」「小魔女蒙娜」など。また、1960年代以降、しにせの上海美術映画制片廠(制作場)が制作したアニメ映画なども繰り返し放送されているが、「再放送が続くので見飽きてしまった」「国産アニメは"主旋律"(まっとう)すぎる」などといわれ、視聴率は低迷している。

くわえて、国産アニメの振興政策により、アニメの多チャンネル化がすすんでいる。03年にCCTVが子ども向けチャンネルを開設、04年には3局のアニメ専門チャンネルがほぼ同時に設けられた(BTV動画チャンネル、湖南金鷹アニメ衛星チャンネル、上海炫動アニメ衛星テレビ)。
その結果、1番組あたりの視聴率がかえって伸びなやんでいる。たとえば、アニメ専門チャンネルの上海炫動アニメは、05年1~3月の平均視聴率が0.36%と、1%にも満たなかったという(『中国動画産業年報2004‐2005』)。
これは、中国の"紅白歌合戦"、旧正月恒例の「春節交歓の夕べ」が5億人の視聴をほこる(視聴率は単純計算で、約40%)ことから比べても、いかに少ない数値であるかがわかるだろう。

ゴールデンタイムに海外アニメが集中したことについて、CCTV青少年番組の関係者はこう語る。
「中国のテレビ各局が海外アニメを重宝したのは、視聴率がとれるからだ。視聴率が高ければ、当然よいスポンサー(広告)もつく」(『新京報』)
中国のテレビ局は国営企業だが、独立採算制をとっている。そのため優良なスポンサーがつくかどうかが、番組編成の大きなカギとなっている。CCTVの同関係者は、これまでの「6:4」比率政策について、こんなホンネも漏らしている。
「じつは、テレビ各局は、6割の国産アニメを広告収益のもっとも少ない時間帯〈垃圾(ゴミ)時間〉に、4割の外国製をゴールデンタイムにあてるという離れわざで、政策にしたがってきた。今回の通達は、こうした苦肉の策でさえ、シャットアウトしようとする意図がある……」

bj200608_17■レベルアップを図るには

制作者サイドにとっても、頭の痛い部分がある。
「藍猫」などの国産アニメキャラクターで知られる三辰動漫の魏来(ウェイ・ライ)総裁は、今回の通達を「国産アニメにとっては、グッドニュース」と歓迎しながらも、現在のアニメ流通システムの見直しを訴えている。

中国のアニメチャンネルは、国からの制作予算を受けており、そのテレビ局が傘下のアニメ制作会社に投資して作品を生みだしているが、地方局ならそうした企画力も財務能力も、追いつかないのが現状だ。
そこで、作品の売買には、一部で中国独特の「貼片」(ティエピエン)という方法がとられている。これは、地方局がアニメの権利保有者(制作会社)に「CM枠」を提供するかわりに、その「放送権」を取得するという、いわば"物々交換"方式。CM枠をもらったアニメ会社は、それを広告代理店に売るなどして現金化しなければならない。もちろん、作品は人気がなければ売れないし、売れなければ収益はない。
魏来総裁はこう語る。「地方局の多くは(貼片方式で)無料でアニメを放送している。だが、制作者にしてみれば、収益がなければ制作できない。大手はともかく中小企業は、資金繰りにも困っているのが現状だ」(『新京報』)
放送局と制作会社、広告代理店、広告主(企業、制作委員会)などが相互にリンクした、日本のような産業リンケージやサプライチェーン(供給者から消費者までを結ぶ、開発・製造・配送・販売などの一連の業務のつながり)が、中国のばあいは未成熟だというわけだ。

また、テレビ局にしてみても、広告収益の低迷は、国産への投資削減、海外からの調達価格の低下をまねき、すぐれた作品を得にくくする。そのため、ますますチャンネルの魅力を損ねるという悪循環に陥るのである。
消費者からすれば、テレビをつけなくても、インターネットやDVDなどで安く、手軽に海外アニメを見ることができる。情報化・国際化時代のいま、海外アニメに親しむルートはさまざまに開けているのだ。

bj200608_15国産アニメの質の向上を呼びかけるのは、CCTV 青少年番組の関係者だ。
「国産アニメには創意が足りない。すぐれたアニメはユーモアがあり、誇張があり、子どもたちに想像力と幸せをもたらす。中国の子どもたちに身近な国産アニメのレベルアップを、いっそう図らなければならない」
国産アニメの振興に、立ちはだかる課題は大きい。

前述した濱田社長は、今回の通達について、こう苦言を呈する。「国産アニメの振興策としては、近視眼すぎるのでは……」
その上で、中国のアニメ産業を本当に発展させるためには「許可制は残すものの、現在の海外アニメ輸入規制をとりはらい、アニメチャンネルの経営を軌道に乗せること。そして、国内放送向けの制作をする海外アニメ会社の100%子会社設立を認めるなどして、中国の人材を育てることが重要だ」
外資系企業であっても、人材が育てば、独立するクリエイターが増えてくる。優秀な国内企業が生まれる可能性も高くなる。そうすれば、メディアや人材が育ち、市場がさらに活性化して、産業リンケージやサプライチェーンが成熟するというのである。

中国のアニメーター、クリエイターの潜在的な技術力は高いという。潜在力をもつ人材も豊かである。広電総局の通達が、国内産業をどう変えるのか? 
9月以降に出される「答え」を、関係者たちが固唾をのんで見守っている。

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bestsellere  

★『新京報』図書ベスト
(北京図書大廈、王府井書店、中関村図書大廈、三聯書店など、市内主要書店)
2006年8月18日~8月24日

     
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1.『碧奴』
蘇童著 重慶出版社 2006年9月初版


サブタイトルに、「長城に泣く孟姜女の伝説」とある。張芸謀監督の映画「紅夢」の原作者としても知られる中国現代作家の第一人者・蘇童が、2000年にわたり民間に広く知られる「孟姜女伝説」を小説化した。
「孟姜女は伝奇であるが、それは底辺の女性の伝奇ではなく、階級の伝奇に属するのかもしれない」(自序より)
女主人公・碧奴(ビーヌウ)が、万里の長城建設に徴用されて工事中に亡くなった夫・岂梁(チーリャン)をおもい、長城の前で泣きつづける描写の細やかさは、読むものの胸を打つ。2000年の時をこえて、中国の人々に愛されてきた伝説を、小説版ではよりリアルに味わうことができるだろう。


2.『品三国』(上)
易中天著 上海文芸出版社 2006年7月初版


アモイ大学教授で、CCTVテレビ講座の講師としてもおなじみの著者が、中国の古典名著『三国演義』(三国志)を歴史に照らし、事実に即して説きあかす。「曹操の真偽」「奸雄のナゾ」「三顧の茅屋」「必争の地」「赤壁疑雲」など、『三国志』の名シーンや人物たちを、最新の考証によって掘りおこしている。中国を代表する名作であるだけに、注目度もバツグンのようだ。
易中天氏は、近著の『品人録』『漢代風雲人物』などがいずれもベストセラーとなる時の人。本書には、講演録画のVCD「私の歴史観」の付録もある。


3.『泡沫之夏Ⅱ』(バブルの夏)
明暁溪著 新世界出版社 2006年8月初版


ネット小説で支持をあつめる若手女性作家・明暁溪の『泡沫之夏』第2弾。孤児の尹夏沫と洛熙は、養父母の家で知りあった幼なじみ。やがてイギリス留学から戻った洛熙は、人気歌手として成功をおさめ、音楽会社で働く尹夏沫とばったり再会する。そこに、富豪の御曹司で、記憶をなくした欧辰が現れる。ヒロイン・尹夏沫をとりまく、三角関係の恋のゆくえは??
シリーズは第3部が完結編となり、さらに「複雑でおもしろいものになる」と作者は自信をのぞかせている。


4.『易中天品読漢代風雲人物』(易中天が読む漢代の風雲児)
易中天著 東方出版社 2006年3月第2刷


5.『懺悔無門』
王春元著 長江文芸出版社 2006年6月第2刷


米国籍の元華僑で、慈善家・李春平氏の半生を小説化。李氏は、北京市慈善協会名誉会長、中国紅十字(赤十字)総会名誉理事。


6.『人体使用手冊』(人体使用手帳)
呉清忠著 花城出版社 2006年5月第7刷


大陸で働いていた台湾生まれの著者が、積年の体調不良を中国医学で改善。その豊富な知識と体験にもとづいて、中国医学をわかりやすく解説している。


7.『追風筝的人』(カイト・ランナー)
カーレド・ホッセイニ著(米)/李継宏訳 世紀出版集団/上海人民出版社 2006年5月初版


8.『哆来咪発唆』(ドレミファソ)
可愛淘著(韓)/黄黌訳 中国城市出版社 2006年7月初版


『局外人』(アウトサイダー)などのベストセラーで知られる、韓国の女流作家・可愛淘(中国語訳)の最新作だ。天使の歌声をもつ男性ボーカル・成隠葵と、天才柔道少女・雲浄媛の不釣り合いでユーモラスなラブストーリー。


9.『如何掌控自己的時間和生活』 (いかに自分の時間と生活をコントロールするか)
アラン・ラーキン著(米)/劉祥亜訳 金城出版社 2006年1月初版第3刷


米国の「時間管理の父」アラン・ラーキンのロングセラー。ビル・クリントン前大統領が、その回顧録『マイライフ クリントンの回想』のなかで推薦したことでも知られている。
「成功のポイントは時間管理にある」として、計画こそが実現への道であると説く。プランニングの方法は、たとえば短・中・長期の人生目標を書きだして、重要度によってそれをABCの3グループに分け、さらに実現への具体的な行動をそれぞれに書きこむ、というもの。
「中国人は、財務の自由度を知ったばかりだが、時間の自由度を忘れてしまった。(中略)時間管理をしない勤労は、よろしくないことだ」と清華大学の楊斌博士は、時間管理の意義を語る(中文版・序文)。
日本では『ラーキンの時間管理の法則』として、1978年に実務教育出版から初版本が出されている。


10.『可不可以不要上班』(出勤しなくていい?)
弯弯著(台湾) 北方文芸出版社 2006年5月初版


ドジでおちゃめなOL・弯弯(ワンワン)の笑いと涙の日常を、絵日記ふうに描いている。
パソコンにかじりついている弯弯。「ん? マウス(ポインター)が動かない。なんで?」。右手で動かしていたのは、携帯電話だった……。〈マウスを使う〉
歯医者「痛かったら言ってくださいね」「痛い!」
歯医者「治療中は声を出さないでください」「……」〈おかしな歯医者〉

日本のマンガを彷彿させるような、かわいらしいキャラクターの喜怒哀楽に悲喜こもごも……。あわただしい時代にあって、癒し系の「読図」(絵を読む)文化が、大陸にもじわじわと浸透していることがうかがえる。

 
   
     

bj200608_01ことしは、旧暦の「閏七月」がある年なのだそうだ。いまはちょうど、その閏月にあたり(8月24日~9月21日)、2度目の7月を迎えていることになる。
太陽暦とは異なり、月の満ち欠けを基準とした旧暦は、実際の1年よりも11日ほど短くなるため、約3年に1度(正確には19年に7度)の閏月をもうけて、時間を調整したのだそうだ。
ことしは、旧暦で七夕が2回あったり(7月31日と8月30日)、立春が2回あったりと「縁起がいい」ため、結婚式を挙げる人も多いという。2回目の七夕も、仕事帰りのデートに遅れないようにと、バラの花束を抱えて駆けぬける若者たちの姿が見られることだろう。
季節は、あしばやに秋に向かっている。白昼のたえがたい建設工事の騒音も、夜半ともなると、ウソのように涼やかな虫の音にとってかわる。閏七月を終えると「秋分の日」だ。北京はもうすぐ「北京秋天」といわれる黄金の季節を迎える。

 

 

写真・文 小林さゆり
日本のメディアに中国の文化、社会、生活などについて執筆中

 

   http://china-media.jugem.jp/
 
     
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