■ 中国国産アニメ「雛蜂-BEE-」、8/15から日本でネット配信へ
中国の人気ウェブ漫画「雛蜂」(ヒナバチ)のアニメ版となる「雛蜂-BEE-」が、7月23日から中国国内でネット配信がスタートしたのに続き、8月15日から日本語吹き替え版が日本でネット配信される。
中国メディアは「国産アニメを日本に輸出するという逆襲は、中国では今作が初めて」(法政晩報)などとアピールしている。
原作は、中国の漫画家、白猫(孫恒)さんのSF美少女アクション漫画。
中国の漫画サイト「有妖気」(U17.com)で2009年に第1話が公開されてから、これまでに累計7億3000万アクセスを数えるヒット作となっている(単行本は2012年、吉林美術出版社より『雛蜂』1~2巻が刊行された)。
この「雛蜂」を原作としたアニメ版のストーリーは、新たな軍備競争が始まった西暦2017年の未来都市が舞台。
新型兵器の「尖兵」であるヒロイン・瑠璃(るり)が、退役まであと380日を残すばかりとなった際に、人質救出の最終任務を命じられる。だが、事件の黒幕が元尖兵の周忠戎であったことに気づき、尖兵としての誇りをかけて周忠戎との熾烈な戦いを繰り広げる……。
動画サイトにアップロードされた第1話「天使降臨」中国語版(※)を見てみると、日本人には見慣れた日本アニメの影響が随所に認められるものの、愛らしいキャラクターと迫力あるアクションシーン、スリルとスピード感あふれるストーリー構成は魅力。今後の展開が楽しみな作品となっている。
※第1話「天使降臨」: https://www.youtube.com/watch?v=pydDE-4rEt8
日本語吹き替え版では、ヒロインの瑠璃役を声優の花澤香菜さんが務めた。そのほか主な声の出演は、折笠富美子さん、立花慎之介さん。
すでに第1話を見た中国のネットユーザーからは、「これまでで最高の国産アニメだ」「支持する!」「国産アニメもついにこのレベルに。期待したい」といった称賛の声がある一方で、「日本アニメによく似ている」「国産アニメはいつになったら日本アニメの画風を超えられるのか」「中国の声優はまだまだ。やっぱり(声優のレベルが高い)日本語吹き替え版を見てみたい」などの厳しい意見も。
さらに期待された第1話が15分弱の作品で「短すぎて、あっけない」という率直な感想や、中国語版の次回公開が約1カ月後の8月20日となることで「待ちきれないよ。早く更新して!」「制作チームはもっとプロ意識を持って、努力してほしい」といった切実な願いもあった。
またネット上の掲示板には、日本に進出する「雛蜂」に対する「日本のネットユーザーの評価」などというスレッドもあり、“アニメ先進国”として知られる日本での評価を「逆襲」の前から意識していることがうかがえる。
※「雛蜂-BEE-」公式サイト(日本語/英語)
※「有妖気」(U17.com)公式サイト
※「有妖気」(U17.com)動画サイト(YouTube)
※「雛蜂-BEE-」第1話「天使降臨」(中国語版、YouTube)
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