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上海に燃ゆ /夏衍自伝2 上製
夏衍 著/阿部幸夫 訳
出版社:東方書店
出版年:1989年11月
コード:00256   380p   ISBN/ISSN 4-497-89277-8
 
価格 2,776円
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1930年代シャンハイに生きた文学者・芸術家たち
日本を逐われ夏衍がたどりついた上海は日中全面戦争前夜であった。夏衍はここで対立する文学者の間を奔走、「左翼作家連盟」を結成する。文豪・魯迅や茅盾はじめ中国文学者たちとの交流、東洋のハリウッド上海映画界の活況、過酷な弾圧と抵抗……後の中国現代史に大きな影を落とすその時代を、生々しく証言。夏衍自伝三部作堂々完結。

編著者のことば
やがて来るにちがいないその日、あるいは夜明け。新しい時代は、自分らの手で創り、幕をあけなくてはならないと、心あるだれもが考え、そして行動したのが一九三〇年代だった、と僕は思っている。それは中国の文芸界に狭く限定したことでなく、全世界の、グローバルな文芸全般にわたる潮流ではあったのだが、東洋での主舞台になったのは上海だった、そう考える。外国留学で新しい文化の息吹を、からだで受けとめた若い世代が文化伝播の中核となり、それぞれにその個性を持ち味として、ひたすらおのれの意思を表明しようと努めた晴れの舞台として、劇場都市・上海がそこにあった、そういうことでもあろう。……ここには、蒋介石の反共クーデター後の十年間の、戦う文化人たちが、あるいは新しいシネマの創造をめざし、あるいは新しい演劇精神の確率を意図し、また新しいリアリズム文学のありようを模索していく姿が、文芸運動の組織者の一人である夏衍の目を通して描かれている。(「訳者あとがき」より)

構成
左翼の十年(上)
一 「反共クーデター」後の上海/二 革命文学論戦/三 「左翼作家連盟」の結成準備/四 「社会科学者連盟」、「左翼演劇家連盟」などの成立/五 五烈士の事件/六 『文芸新聞』その他/七 歌徳の論文
左翼の十年(下)
一 上海事変の後/二 映画界入り/三 戦線の拡大/四 映画と弾圧/五 三次の大破壊/六 「怪しい外人」事件/七 「文委」の再建/八 蕭三からの手紙/九 二つのスローガン論争/十 大いなる悲しみの中で/十一 西安事件/十二 「蘆溝橋」から「上海戦役」まで/十三 郭沫若の帰国
解題 夏衍と打油詩―翻訳余聞/訳者あとがき


【シリーズ一覧】
日本回憶/夏衍自伝 1    阿部幸夫 訳 東方書店 1987年03月刊 [品切]
上海に燃ゆ/夏衍自伝 2  阿部幸夫 訳 東方書店 1989年11月刊 [品切]
ペンと戦争/夏衍自伝 3   阿部幸夫 訳 東方書店 1988年06月刊 [品切]
上海解放 夏衍自伝・終章  阿部幸夫 編訳 東方書店 2015年07月刊

【関連書籍】
幻の重慶二流堂 日中戦争下の芸術家群像  阿部幸夫 著 東方書店 2012年06月刊
  日中戦争下の重慶で夏衍・呉祖光・曹禺・老舎らが集ったサロン「二流堂」。抗戦下に華開いた文芸界の様相を哀惜をこめて活写。

■編著者紹介
夏 衍(か えん):1900年中国浙江省杭県生まれ。1920~27年日本留学時に政治運動に参加。帰国後、魯迅とともに左翼作家連盟の指導にあたる。抗日戦争期はジャーナリストとしても活躍。中華人民共和国建国後は文化部門の指導に当たる。元中日友好協会会長。1995年没。代表作に、報告文学『包身工』、劇作『上海屋檐下』『法西斯細菌』、小説『春寒』、映画脚本『春蚕』『祝福』『林家舗子』など。
阿部幸夫(あべ ゆきお):1929年東京都生まれ。専攻は中国近現代文学、とくに1930年代、40年代文学。
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