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易 下 二三子問篇 繫辭篇 衷篇 要篇 繆和篇 昭力篇 /馬王堆出土文献訳注叢書 上製
池田知久,李承律/馬王堆出土文献訳注叢書編集委員会編
出版社:東方書店
出版年:2022年10月
コード:22215   528p   ISBN/ISSN 9784497222152
 
価格 8,250円
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占いから思想へ

中国古代文化研究の新しい地平を切り拓く必読文献!
本訳注書は上下二冊から成り、上冊は馬王堆帛書『易』の経に相当する『六十四卦』、下冊は伝に相当する『易傳』六篇(二三子問篇・繫辭篇・衷篇・要篇・繆和篇・昭力篇)である。
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本訳注書は、上下二冊から成っている。馬王堆『易』の構成に従って『六十四卦』とそれに関連する部分を上冊とし、『易傳』六篇(二三子問篇・繫辭篇・衷篇・要篇・繆和篇・昭力篇)とそれに関連する部分を下冊とした。但し、馬王堆『易』の『六十四卦』と『易傳』六篇とは厳密に区別して取り扱われるべきである。なぜなら、前者の基本的な性質は(古い時代に由来する)占いの書であるのに対して、後者は(その基礎の上に新たに展開させた、儒教を中心とする)思想の書だからである。(「始めに」より)

著者の言葉
 馬王堆漢墓帛書『易』の『六十四卦』の占いとは、遅くとも中国戦国時代の後期以前の、上は王公から下は庶民に至るまでの一般の人々にとって、生活上に起こるありとあらゆる事柄の吉凶を占うものであった。(略)
 以上に挙げた高度な諸思想、特に儒教の高度な道徳思想・政治思想が思想界(士大夫階級の知識社会)から『易』の中にまとまった形で持ちこまれるのは、今日残っている資料で見る限りでは、本書の馬王堆『易傳』六篇(二三子問篇・繫辭篇・衷篇・要篇・繆和篇・昭力篇)が最も早いものである。そのような意味で、馬王堆『易』の『六十四卦』と『易傳』六篇の意義は劃期的であり、どんなに強調しても強調しすぎることはない。これ以後これを基にして、通行本のような上經と下經とから成る『周易』の経文が整理されていったし、また「十翼」の十傳十篇も次々と形成されることになったからである。(「始めに」より)

構成

二三子問篇
繫辭篇
衷篇
要篇
繆和篇
昭力
終わりに


■編著者紹介
池田知久(いけだ ともひさ)
1942年、朝鮮に生まれる。1965年、東京大学文学部卒業。1980年、東京大学文学部助教授、以後、同文学部教授、大東文化大学文学部教授、中国山東大学儒学高等研究院教授を歴任。東京大学文学博士。現在は東京大学名誉教授、山東大学名誉教授。專門は中国思想史。主要著書は、『馬王堆漢墓帛書五行篇研究』(汲古書院、1993年)、『老荘思想』(改訂版、放送大学教育振興会、2000年)、『池田知久簡帛研究論集』(中華書局、2006年)、『老子』(東方書店、馬王堆出土文献訳注叢書、2006年)『道家思想の新研究』(汲古書院、2009年)、『郭店楚簡老子の新研究』(汲古書院、2011年)、『老子 その思想を読み尽くす』(講談社、2017年)。

李承律(イ スンリュル)
1967年、韓国ソウル生まれ。2001年、東京大学大学院博士課程修了。2003年、同大学院(東洋史学)講師、中国山東大学儒学高等研究院副教授を経て、現在慶北大学校哲学科副教授。東京大学文学博士。主要著書『郭店楚簡儒教の研究―儒系三篇を中心にして―』(汲古書院、2007年)、『죽간ㆍ목간ㆍ백서, 중국 고대 간백자료의 세계 1(竹簡・木簡・帛書,中国古代簡帛資料の世界1)』(藝文書院、2013年)の他、論著多数。
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