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戦後日本の満洲記憶
佐藤量,菅野智博,湯川真樹江 編
出版社:東方書店
出版年:2020年03月
コード:00884   370p   ISBN/ISSN 9784497220042
 
価格 5,500円
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戦後日本社会において満洲がどのように記憶されてきたかについて、満洲引揚者およびその二世が刊行した「会報」の分析から明らかにする。第Ⅰ部「闘う記憶」では、戦後日本政府が満洲を忘却していくことを示す事例として恩給問題を取り上げ、第Ⅱ部「葛藤する記憶」では、引揚者団体内部での葛藤を経ながら自分たちの歴史を編んでいく姿を描く。第Ⅲ部「周縁の記憶」は、女学生や台湾人などジェンダーとエスニシティの視座に着目する。

著者の言葉
本書では、満洲引揚者の戦後経験と記憶表象に注目し、引揚者の歴史を戦後日本社会の中に位置づけ直すことを試みる。注目するのは、満洲経験者が書き残し続けた会報である。(略)会報を通して、戦後の長い時間をかけて書き手の世代交代も経ながら蓄積されてきた満洲経験者の語りの変遷を知ることができ、集団それぞれの物語や記憶が構築されていく過程を読み取ることが可能になると考える。(略)戦後日本における満洲の記憶のあり方を問うということは、戦後日本がいかに加害の歴史や植民地経験を忘却してきたかを問い直すことであり、帝国の崩壊にともなう社会再編のあり方を再考することである。これは今日にも連綿と続く「国民」と「他者」をめぐる包摂/排除に関する現代的問いであるともいえるだろう。(「序章」より)

目次:
序章〔佐藤量〕
第Ⅰ部 闘う記憶
戦後日本における国策会社満鉄の表象とその変遷――一九五〇~六〇年代の恩給請願運動を事例に〔大野絢也〕
満洲興農合作社同人会の活動からみる戦前の表象と語りの特徴――恩給請願運動に着目して〔湯川真樹江〕
満洲国軍出身日本人の恩給請願運動と満洲国・満洲国軍像〔飯倉江里衣〕
第Ⅱ部 葛藤する記憶
語られる「安東史」――一九五〇~一九七〇年代初期における『ありなれ』を中心に 〔菅野智博〕
ふるさとの語り方――大連引揚者二世の編纂物にみる満洲の記憶〔佐藤仁史〕
青少年義勇軍の記憶――会報を通した継承と変容〔大石茜〕
[コラム]間島中学校出身日本人の訪中と訪韓〔尹国花〕
[コラム]満蒙開拓団「集団自決」の語りと〈沈黙〉――久保田諫さんとの出会い〔本島和人〕
第Ⅲ部 周縁の記憶
女学生の満洲記憶――大連弥生高等女学校同窓会誌『弥生会々報』の分析から〔佐藤量〕
冷戦体制下における大同学院同窓会――日本と台湾の場合〔林志宏〕
戦後日本社会における中国帰国者をめぐる記憶とその変容――中国帰国者の会と鈴木則子を中心に〔森巧〕
[コラム]ある自分史にみる満洲の記憶と地域史研究の可能性〔安岡健一〕
[コラム]ある牧師の国際移動と教会ネットワーク――アメリカ・満洲・日本〔甲賀真広〕
[コラム]メディア関係者がみた満洲〔安藤恭子〕

■編著者紹介
〈編著者〉
佐藤 量(さとう りょう)立命館大学大学院先端総合学術研究科兼任講師、立命館大学生存学研究センター客員研究員
菅野 智博(かんの ともひろ)中山大学歴史系(珠海)副教授(中国)
湯川 真樹江(ゆかわ まきえ)中央研究院近代史研究所訪問学人(台湾)

〈執筆者〉
安藤 恭子(あんどう きょうこ)東京新聞特別報道部記者
飯倉 江里衣(いいくら えりい)関東学院大学ほか非常勤講師
尹 国花(いん こっか)一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程
大石 茜(おおいし あかね)筑波大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程
大野 絢也(おおの じゅんや)一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程
甲賀 真広(こうが まさひろ)首都大学東京大学院人文科学研究科博士後期課程、日本学術振興会特別研究員・DC1
佐藤 仁史(さとう よしふみ)一橋大学大学院社会学研究科教授
本島 和人(もとじま かずと)飯田市歴史研究所調査研究員 
森 巧(もり たくみ)一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程、日本学術振興会特別研究員・DC2
安岡 健一(やすおか けんいち)大阪大学大学院文学研究科准教授
林 志宏(りん しこう)中央研究院近代史研究所副研究員(台湾)
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