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詳細情報
後宮 殷から唐・五代十国まで /角川新書
加藤徹
出版社:KADOKAWA
出版年:2025年09月
コード:   408p   ISBN/ISSN 9784040825335
 
価格 1,430円
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歴史は、夜にこそ動く。 二千年以上も存続に成功した国家システム。
巨大な密室から歴代王朝を見た、ありそうでなかった類書なき中国史。上巻では古代から五代十国までをたどる。
2025年10月刊行の続巻『後宮 宋から清末まで』には宋から清末までを収録。

歴代王朝は後宮制度を改良し続けた。
後宮はハレム等と違い、中国の歴代王朝にしか存在しない。「国」と「家」、公開の外廷政治と密室的な内廷政治の二本立てという中国式国家システムは、二千年以上も存続に成功した。中華帝国の本質は後宮を見ることでわかるのだ。この巨大で濃密な人間関係の装置のなかで、男たちと女たち、そして宦官という「第三の性」は、どのような生きざまを見せてきたのか? 

■当初、宦官は去勢とは無関係だった
■秦の趙高は宦官だったのか疑わしい
■中国史上初の皇后は、始皇帝の妻ではなく、前漢の高祖劉邦の正妻・呂后
■呂后の暴力が宮廷を出ることはなかった
■前漢時代、同性愛こそが自由恋愛だった
■五回廃位され、六回皇后に返り咲いた西晋の羊皇后
■宗族というインフラ抜きに中国史は語れない
■美女は人間兵器だった
■皇帝の姉妹は後宮に女性をすすめる役目だった
■実子を殺した北魏の霊太后
■隋の独孤皇后、事実上の一夫一婦制を行う
■中国の帝王学の要諦は分割統治である。士大夫、宦官、外戚のトリレンマ
■日本での後宮のイメージを決定づけた楊貴妃


目次:
序章 後宮とは何か
 中国の後宮の特異性/後宮のコンセプト/儒教は後宮を助長した/后と妃の違い/妻が夫の早死にを望む理由 等
第一章 太古から秦帝国まで
 第一節 夏・殷・周
 中国の神武天皇・黄帝/一夫多妻と美醜の起源/最初の世襲王朝から後宮は必要となった/宦官は去勢とは無関係だった/紂王と妲己/西周も美女で滅んだ 等
 第二節 春秋時代
 孔子の謎の言葉/孔子と悪女/中国古代四大美女/美女は人間兵器だった/西施の伝説 等
 第三節 戦国時代と秦帝国
 始皇帝も後宮で悩んだ/奇貨居くべし/馬鹿の語源/趙高は宦官だったのか疑わしい/「始皇后」はいなかった 等
第二章 漢の後宮
 第一節 前漢初
 前漢の後宮の階級/史上初の皇后、呂后/兄弟殺し/外戚の専横/呂后の暴力が宮廷を出ることはなかった/司馬遷は事実上の女帝と評価した 等
 第二節 前漢中期
 皇帝の姉妹は後宮に女性をすすめる役目だった/皇后の妊活/歌手から皇后にのぼりつめる/傾国の美女の起源/情夫の始まり/同性愛こそが自由恋愛だった 等
 第三節 前漢末
 史実より虚構の影響力が強い王昭君/士大夫、宦官、外戚のトリレンマ/趙飛燕姉妹/断袖の交わり/史上、最初の簒奪者 等
 第四節 後漢
 光武帝は後漢王朝を「小さな政府」にした/新勢力となった優秀な去勢宦官/皇帝になった宦官/党錮の禁/十常侍 等
 第五節 三国時代
 フィクションとは違う曹操の娘/魏は士人勢力を止められず、滅亡した 等
第三章 大分裂時代の後宮
 第一節 西晋
 貴族的退廃の時代/皇帝殺し/賈皇后は悪逆非道だった/吉田御殿の起源/西晋の滅亡/五回廃位され、六回皇后に返り咲く 等
 第二節 五胡十六国時代
 後宮暗黒時代/禅譲劇の流血化/謎の多い北魏の子貴母死制/二人の皇帝を殺した宦官/実子を殺した霊太后/娼婦となった北斉の胡太后 等
 第三節 隋
 隋の文帝と独孤皇后/独孤皇后、事実上の一夫一婦制を行う 等
第四章 唐の後宮
 第一節 初唐 
 北朝のDNDを受け継いだ唐王朝/賢夫人・長孫皇后/則天武后の誕生/中国史上、唯一の女帝となる/最晩年の失脚/聞くと見るでは大違い。遣唐使が受けたショック 等
 第二節 盛唐
 日本での後宮のイメージを決定づけた楊貴妃/中国の帝王学の要諦は分割統治である/安碌山と楊貴妃/梨園の由来/楊貴妃の死/楊国忠は中国史上最後の大物権門外戚だった 等
 第三節 晩唐
 玄宗以降は宦官の天下/唐は後半で別の国になった/外戚政治が終わった日 等
第五章 五代十国時代
 中国史上のカンブリア大爆発/宦官帝国/中国では定着しなかった養子制度/世宗と豊臣秀吉の共通点 等
参考文献
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