目次: ■巻頭詩 ツムリ 時里二郎 ■原民喜未発表書簡 「長光太は長生してくれ」――「遺書」にみる民喜の祈り 平原一良 ■詩 ラット奉迎の辞 奥間埜乃 ■小説 あたらしい日よけ 井上荒野 大理石のさざ波 大濱普美子 終わらない夏 小林かをる ■特集 江藤淳・加藤典洋――日本近代の行方 ■評論 「文学」というフィールド──かつて二十七歳だった加藤典洋と江藤淳に 山内洋 江藤淳という「他人」について 仲俣暁生 東日本大震災後の占領研究――「虚体」としての江藤淳 田中和生 ■随筆 岩松先生のこと 朝吹真理子 ■第三十六回織田作之助青春賞 発表 受賞作 檻の中の城 丸井常春 選評 柏木治/堂垣園江/吉村萬壱 ■往復書簡 アジアのなかの沖縄 今福龍太×川満信一 ■評論 映画『日曜日の散歩者』に見る「超現実主義」 巖谷國士 ■随筆
病人在線 中野裕也 ■追悼 室井光広 言語野を旅したドン・キホーテ 辻原登/井口時男 [司会]田中和生 海に向かえ山に向かえ言葉に向かえ 多和田葉子 ■短歌/随筆 千年を隔てた恋の歌のやりとり[第十四回] 水原紫苑 ■俳句/随筆 死季折々[第十四回] 髙柳克弘 ■映画評 電影的温故新 [第六回] 佐藤元状 ■音楽評 ラップの詩学[第五回] 大和田俊之 ■書評 宗近真一郎『柄谷行人〈世界同時革命〉のエチカ』 市川崇 古谷田奈月『神前酔狂宴』 小平麻衣子 永井荷風著、持田叙子・髙柳克弘編著『美しい日本語 荷風 Ⅰ 季節をいとおしむ言葉』 古川晴彦 ■連載 「私」的OKINAWA通信(3) ――つなぐ言葉を探して③ 崎山多美 『Dの研究』を中心にした柄谷行人論(五)――後期フロイトの認識の占める位置 浅利誠 ろばの耳 髙橋蘭/前薗久美子 大銀杏の下で 大八木菜月 新 同人雑誌評 柳澤大悟/加藤有佳織 ■映画 陳錫煌と台湾の布袋戯の「伝統」 山下一夫 楊力州監督の台湾ドキュメンタリー映画 山下一夫・吉川龍生 ■展覧会 永井荷風と鷗外 塚田瑞穂 E・A・ポーと松本清張 栁原暁子 ■講演 SFの透視図――生賴範義の作品世界 第三回全国同人雑誌会議
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