夜の華 中国モダニズム研究会論集
上製
中国モダニズム研究会 編
|
|
出版社:中国文庫 |
出版年:2021年03月 |
コード: 450p ISBN/ISSN 9784990635794 |
|
|
|
<東京店在庫有り>
東京店に在庫がございます。少部数のものもございますので、ご来店の場合は直接お問合せください。
|
|
|
|
|
2010年、中国現代文学を研究領域とする中堅・若手の研究者によって結成された中国モダニズム研究会の設立10周年を記念して刊行された論文集。『子夜』の中国、ネオン花咲くモダニズムの都・上海と諸都市。例会の後に催された夜の懇親会で、研究会メンバーが語り合った諸々、そして執筆者が書いた華の数々。そして何より、昨年から続くコロナ禍の引き篭もりによって、何より恋しい夜の華の意味を込めて。
目次: Ⅰ 連続と断絶 民国初期通俗雑誌における娼妓のイメージ―雑誌『半月』と倡門小説(神谷まり子) 中国人留学生にとっての日本文学―1910年前後、世代に見る文学受容の変化(大東和重) Ⅱ 夜の華 隣はナニをする人ぞ―胡也頻「昨夜―一段供状」と民国期のオナニー論(齊藤大紀) 穆時英『空閑少佐』をめぐる虚実(福長悠) 「学匪」を駆逐せよ―国立青島大学の学生運動と聞一多(中野徹) 青島興亡をめぐる民族意識と父の記憶―洪深の映画脚本「劫後桃花」を中心に(中村みどり) 李健吾詩論における個性と現代性―その卞之琳評を中心に(田中雄大) 風刺とユーモア―「小陳旅京記」と「留京外史」について(城山拓也) Ⅲ 退廃と倦怠 無名氏『塔裡的女人』論―逆照射される男性性失墜の物語(杉村安幾子) 重慶時期王平陵の民族主義小説―「女優之死」を中心に(中野知洋) 若者たちの虚ろな現実―淪陥期上海における雑誌『紫羅蘭』を中心に(池田智恵) Ⅳ 夢の余韻 路翎「窪地上的『戦役』」と朝鮮戦争従軍(奥野行伸) 豫劇「朝陽溝」の作劇術―大躍進期の現代物にみる家族の物語とその変容(大野陽介) 南洋華僑とその家人―茹志鵑、王安憶から見た王嘯平(松村志乃) Ⅴ 「パパ」 「パパ、中国現代文学研究は何の役に立つの?」(高橋俊)
|
|