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抵抗のメタファー 植民地台湾戦争期の文学
横路啓子
出版社:東洋思想研究所
出版年:2013年11月
コード:   216p   ISBN/ISSN 9784990536633
 
価格 2,860円
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太平洋戦争期、植民地台湾で書かれた日本語文学の持つ多重性をメタファーという概念で論じた学術書。西川満、張文環、呂赫若など『文芸台湾』『台湾文学』の作家を扱い、当時の台湾の文学世界を鮮やかに描き出す。


【目次】

序 章 太平洋戦争期の台湾
家族としての「国家」――日本帝国のメタファー/台湾での皇民化運動における家族国家観/文学「らしさ」としてのメタファー/庄司総一『陳夫人』――帝国の言説の文学への昇華

第一章 1940年代初頭の台湾文学界の地図
台湾文学界の活況/『文芸台湾』の創刊から戦争協力まで/後発の文芸誌『台湾文学』創刊までの顛末/公的な媒体としての雑誌――戦争時の媒体の位置付け

第二章 父と養子――血縁関係のメタファー
家族国家言説の台湾での受容――養子としての台湾/西川満が描いた台湾と日本の血縁関係――「赤嵌記」/「糞リアリズム」論――西川満のいらだち/呂赫若が描く「継子」の物語(一)「隣居」/呂赫若が描く「継子」の物語(二)「柘榴」/呂赫若が描く血縁関係――「清秋」の祖父と孫

第三章 血液の物語――皇民文学と呼ばれる作品から
ジャンルとしての「皇民文学」/皇民文学の書き手――台湾人/西川満「糞リアリズム」論から陳火泉「道」登場へ/日本精神の血液=国語――陳火泉「道」/周金波(一)「水癌」――台湾人の穢れた血/周金波(二)「郷愁」――美しい血液の物語

第四章 混血する日本と台湾の物語――坂口※子を中心に
血液の科学としての優生学と台湾での受容/坂口※子の描く父と血液の物語(一)――「破壊」坂口※子の描く血液の物語(二)――「鄭一家」における台湾人的身体
※ころもへん、右側は上に雨、下に令

第五章 女としての台湾/台湾の女たち
台湾文学における近代的メタファーの誕生――頼和/台湾的メタファーの日本語への移動――楊逵/女性を描く作家――張文環/張文環にとっての「女」――芸妲や女給に対するまなざし/「芸妲の家」――『人形の家』のパロディとして/龍瑛宗における模倣/龍瑛宗の描く女――「知られざる幸福」

第六章 阿片はどう描かれたのか
日本帝国の阿片対策――台湾から満州へ/台湾における阿片をめぐる言説/呂赫若が描く阿片――「合家平安」/張文環が見た台湾の阿片――ルポルタージュから/張文環が描く阿片台湾――「閹鶏」

あとがき――終章に代えて
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