視履類編
/元明史料筆記叢刊
〔明〕李同芳 撰 李新峰 點校
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出版社:中华书局 |
出版年:2023年09月 |
コード:495538 272p 21cm ISBN/ISSN 9787101160796 |
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【明代士人自伝的随筆の整理本】
『視履類編』2巻は、明・万暦期(1573-1620)の進士で、山東巡撫を務めた李同芳(1540-1621)の撰著。「視履」は『易経』「履卦」に由来し、自らの人生を振り返るという意味を含む。すなわち『視履類編』は、自伝的性質を帯びた随筆集である。本書の内容は、作者自身が身近に経験した出来事を、「惇倫」「睦族」「攻苦」「貞教」「励節」「持廉」「守礼」など全40部門600項目に分類して記している。各項目はおのおの独立した内容となっており、字数も数十から数千までと異なり、内容も日常の些事や世情の交際もあれば、官界の浮沈や朝廷の議事なども記録していて、さらに付された作者の論考も、短い中にも迫力があり、味わい深いものとなっている。言及された明代の重要人物には、張居正・申時行・沈一貫などがいる。
『視履類編』は『四庫全書総目存目』に書名が見えるが、現在は台北の傅斯年図書館蔵本とアメリカ国会図書館蔵本の二種だけが残っている。今回の整理では、傅斯年図書館蔵康煕二十四年李王佳刻二巻本を底本に、本校法・理校法・他校法(参考:陳垣『校勘学釈例』)の原則を採用して原書のあきらかな誤りを正し、全式標点を施した。本書が点校整理されるのは初めてであり、明代士人の生活や精神世界を理解する新資料として、参照価値の高いものである。
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