石濤・十六阿羅応真図
/中国美術史・大師原典
上製
中信美術館/橋本健太 訳
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出版社:中信出版日本 |
出版年:2019年02月 |
コード: ISBN/ISSN 9784909874375 |
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石濤は、清代初期の「四画僧」の1人、苦瓜和尚とも呼ばれ、絵画史上最も果敢に刷新を図った。 道は自然にのっとる、「師は大自然」という考え方を提唱し、なんと「奇峰を探し尽くして下書きを行った」という。 古き伝統を借りて今を切り開き、「我用うるは我が法」と主張し、「筆墨は当(まさ)に時代に随(したが)うべし」と呼びかけた。 本作品を「野狐の禅」と批判した人もいるが、石濤は「たとえ筆が筆ならず、墨が墨ならずとも、おのずと我在り」と伝統を打ち破り新しい気風を打ち立てるべきことを主張した。
十六阿羅応真図 紙本水墨、縦46.5cm、横599cm
本作品は石濤の青年期の代表作である。秀麗で力強くも丸みを帯びた細い線で描き出されるのは、生き生きとした人物や曲がりくねって延々と連なる山の岩。遠くを望めば山々が折り重なり、飛泉が水煙を巻いて流れ落ちる、広々とした情景。本作品は石濤の豪放かつ流麗な運筆の技巧が見受けられ、伝統的な線描技法に対する厳しい修練の賜物であることが明らかだ。 『虬峰文集・大滌子伝』に「描かれていたのは、十六阿羅漢だが、梅渊公(梅清)は、これは李伯時(李公麟)に匹敵すると賞賛した」という記載がある。。
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