仇英・文姫帰漢図
/中国美術史・大師原典
上製
中信美術館/橋本健太 訳
|
|
出版社:中信出版日本 |
出版年:2019年02月 |
コード: ISBN/ISSN 9784909874368 |
|
|
|
<品切>
現在品切れのため、ご注文を承ることができません。
|
|
|
|
|
仇英、明代の呉門四大家の1人で、山水画も人物画も得意とする「画壇における万能の巨匠」である。 若い頃は漆職人で、家具の漆絵に長けていたという経歴によって、彼の作品は艶やかな彩色と大胆な筆線で描かれ、一般の文人とは一線を画するものになったという。 その「金碧山水」は、唐代の「青緑山水」と比べてみても、実に「青は藍より出でて藍より青し」である。
文姫帰漢図 絹本著色、縦28cm、横約467.5cm
後漢末期の才女であった蔡文姫の故事を題材にし、小説、詩歌、演劇にもなって広く世に伝わった。他にも「仇実父」の落款のある『文姫帰漢図』もあるが、本作品が最も趣がある。 本画巻の馬車は界尺も使わずに描かれているが、力強くまっすぐに線が引かれており、一見そうとはわからない。青緑山水の楼閣を描けば細密で古雅な趣があり、人物にまつわる故事を描けば力強くも秀麗で真に迫っており、「当代の絶技である」と賛辞を送られている。
|
|