王蒙・太白山図
/中国美術史・大師原典
上製
中信美術館/橋本健太 訳
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出版社:中信出版日本 |
出版年:2019年02月 |
コード: ISBN/ISSN 9784909874344 |
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王蒙、元末四大家の1人。「元気磅礴(生気が満あふれる)」画風の巨匠。 芸術史では、ある作風の流行が頂点に達すると、必ずそれとは相反する作風が現れて新たな流行となる。 倪瓚の「簡潔で物寂しい」描写とはまさしく正反対で、王蒙は「うっそうと生い茂るさま」に美を見いだした。 山々が連綿と続き、松が生い茂るさまを類い稀な「牛毛皴」の技法で表現し、人々を飽きさせることがない。
太白山図 紙本著色、縦27cm、横238cm
浙江省鄞県の太白山にある天童寺とその一帯の光景を描いた作品であり、天童寺前の20里にわたって松樹が生い茂る山道に重点を置いている。 画面には松樹がうっそうと茂り、その中で仏閣や民家が互いに引き立て合い、馬に乗った人物や僧侶等さまざまな人が道を行き交う。樹木は数十種類に及び、緑や赤の色を施されて、山林の静逸な美しさを表現し尽くしている。 本作品は明代の沈周、項元汴による収蔵を経て、清代初期に梁清標、安儀周の手に相次いで渡った後、清の宮廷に収蔵された。
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